伊丹十三賞 ― 第5回受賞記念講演会 採録

池上彰氏講演会 テーマ「伝えるということ」(1)

2013年10月1日 / 松山市総合コミニュティセンター キャメリアホール
講演者 : 池上彰氏(ジャーナリスト、東京工業大学教授)
ご案内 : 宮本信子館長

【館長挨拶】

こんばんは!「じぇじぇ!?」(場内拍手)
ありがとう、ありがとうございます。伊丹十三記念館館長の宮本信子でございます。
今日は、第5回伊丹十三賞受賞記念、池上彰さんの講演でございます。

今そこで、マイクの電源がわからなくて、「これスイッチ入ってるんですか?」って言ったら、池上さんが、「それはオフですからオンにしてください」って教えてくださって。ありがとうございます(笑)。

この記念講演、本当にすごい人気でございまして。応募された方が、ものすごくたくさんいらっしゃいました。その中で厳正な抽選をいたしまして、今日こうやって皆さまに来ていただくことができました。皆さま、おめでとうございます。ありがとうございます(場内拍手)。

皆さまご存じのように、池上さんは、超超多忙な方でいらっしゃいます。その多忙な時間を割いていただいて、松山で講演をしていただける。こんなに嬉しいことはありません。本当に感謝しております。今日はゆっくり池上さんのお話を伺うといたしましょう。
では、池上さんをご紹介したいと思います。

池上さーん、彰さん! 池上彰さんです(場内拍手)!

講演会の様子

【池上さんご登壇】
池上さん 皆さんこんばんは(場内拍手)。
ありがとうございます。

宮本館長 ありがとうございます、もう本当に。
池上さん 何と「夏ばっぱ」が、まぁ〜。
宮本館長 はい。おらのごどだべ(場内笑)?な〜んて話を、ずっと羽田空港でね。72番のゲート、一番端っこの。
池上さん はい。
宮本館長 最初はね、池上さんはどこにいらっしゃるのかなと思ったんです。見当たらない。そうしましたらね、ふっと見たら目があった。もうね、普段の鋭い池上さんの切り口とか、すさまじい情熱とか、熱っていうのが全部消されていて、本当に地味〜で、本当に目立たない。変装ですか?
池上さん いや最近はね、気配を消すということを…。
宮本館長 そう! まさしく気配を消していらして、素晴らしいと思ったんです。だって池上さん、いつもお一人で行動なさるんですよね?
池上さん はい、そうですね。マネージャーなんていませんので。
宮本館長 ねぇ、すごいんですよ! 消し方が。見習わなくちゃと思って。今日はびっくりいたしました。

講演会の様子

池上さん (笑)あのですね、是非お伺いしたいことがございまして。
宮本館長 えっ質問されるんですか! 「質問力」ですって、困るのね。
池上さん 今の世の中は、「あまロス」という言葉がありましてね。『あまちゃん』を見られなくなったことによるロス。要するに「ペットロス」って言葉がありますよね、ペットを失ってしまったためにロスになる。今は「あまロス」という言葉があります…『あまちゃん2 』というのはあるんでしょうか?
宮本館長 まだ…お話ございませんの(笑)。
池上さん そうか。今、そういうことは軽々にしゃべってはいけないと。
宮本館長 総集編がございますので、それでちょっとしばらくご勘弁していただいて。
池上さん 3時間の総集編があるんですよね。
宮本館長 はい、そうなんです。
池上さん ねぇ。
宮本館長 は〜い、そうなんです。
池上さん 今の微妙なお答えでしょ? ねぇ。なんか、何となくこの後に期待を持たせるかのような…(場内笑)。
宮本館長 いえ、そんなことございません。はいっ!(手を上げて)私も質問がございます。
池上さん 何でしょうか。
宮本館長 池上さんはよく番組で、「〜と〜の間で〜」って、このわからない部分(〜の部分)を「ホニャララ」っておっしゃいますけれど、あれ池上さんがお作りになったんですか?
池上さん 「ホニャララ」って言葉ですか? あれはね、『世界一受けたい授業』っていう日本テレビ系列の番組で、堺正章さんが「ホニャララ」って言ってるの。
宮本館長 そうなんですか。私、知らないもんですから。今日伺って、池上さんかと思って。違うんです?「ホニャララ」…。
池上さん 私の特許ではありません。堺正章さんです。
宮本館長 あ、そうなんですか。ありがとうございます。じゃあ一つ終わりました。
今日、記念館に来ていただきました!

池上さん はい、素晴らしかったですねぇ。松山には何度も来ているんですけれども、記念館に初めて案内していただきまして。中庭が素晴らしいんですよねぇ。
宮本館長 ありがとうございます。
池上さん ねぇ、中庭でこう風に吹かれてね。「ベンチで座ってください」って宮本信子さんに言っていただいてですね。座ってたら、「あ〜素敵だな。このまま夜の仕事が無ければいいのになぁ」と。「このまま、本を読んで寝て帰ると幸せだなぁ」と思ったんですけどね(笑)。
宮本館長 でも「カフェ・タンポポ」(記念館に併設しているカフェの名称)で、ちょっと今日お茶をご一緒させていただいたら、池上さんが、「こういうゆっくりとした時間を過ごすってことは、あまり無い」とおっしゃったので。やっぱりそうなんですね、お忙しくて…。
池上さん 本当に実に久しぶりに、ゆったりとした時間ですよね。「ベンチでどうぞごゆっくり」って言われても、10分くらいでしたけどね(場内笑)。
宮本館長 はい(笑)。でも本当言うと、池上さん、お休みになって居眠りしていらしたと思うんですけど、本当に起こしたくなかったんだけれど、でもすっごく気持ちよさそうにしてらしたから…。
池上さん (笑)。
宮本館長 はぁ〜このままこれが無かったらよかったんですよね。
池上さん ねぇ〜本当にね(場内笑)。

講演会の様子

宮本館長 すみません。本当に申し訳ありません。
池上さん いや、でもこのために来たわけですからね。やっぱりしょうがないですよねぇ。
宮本館長 はい、はい(笑)。素敵な建築家の中村好文さん(伊丹十三記念館を設計)も、今日いらしてくださっていて。今日は皆さんで一緒に講演を伺いたいと思います。本当にありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします。
池上さん こちらこそ、どうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございます。

(場内拍手)

宮本館長退場

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