記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2019.03.18 クリアファイルに新デザイン登場!

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
3月も半ばを過ぎ、仕事や学校などでより一層忙しくされている方も多いと思います。季節の変わり目でもありますので、体調等崩されませんよう、お気を付けくださいね。


さて本日は、記念館グッズショップから新商品のご案内です。

ショップの人気商品のひとつ、クリアファイルに新デザインが加わりました!

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この新クリアファイルは、先月第三巻が発売された『伊丹十三選集』(全三巻・岩波書店)、その刊行を記念して作りました。書店等でこの本をご覧になったり実際に買われたりして、デザインを見て気付かれた方もいらっしゃるかもしれませんね。記念館グッズショップの多くの商品同様、このクリアファイルも " 宮本館長プロデュース"  です!

おもて面に並んでいるのは伊丹さんのエッセイの挿絵となっているイラストで、『伊丹十三選集』の第一巻から第三巻の本のケースにプリントされているもの。うら面は中身が分かりやすいように透明にし、その右下隅には、赤い記念館のロゴを入れています。サイズは持ち運びしやすいA5サイズですので、旅行中など、ちょっとしたものを入れるのに重宝しますよ。


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記念館のクリアファイルは今回発売したものの他にA4サイズが2種類、A5サイズが1種類ございます。伊丹さんの描いたイラスト等がプリントされたオリジナル商品ばかりですので、これを機に、デザイン違い、サイズ違いで集めてみるのはいかがでしょうか?

オンラインショップでも取り扱っていますので、ぜひチェックしてみてください!

スタッフ:山岡

2019.03.11 ヨメナ

春が近づいてくると思い出す、伊丹万作「愚問愚答」のこの一節――

問 一番おいしい野菜は。
答 よめな。

「愚問愚答」『伊丹万作全集』第1巻(筑摩書房、1961年)

ヨメナ(嫁菜)というのはキク科の多年草で、いわゆる野菊の一種。花が咲く前の若葉は食用にでき、春菊のような、春らしいほろ苦さが好まれているそうです。

伊丹万作全集を初めて読んだときは「ヨメナ?? 見たことも聞いたこともないや」と分かりませんでした。そして今もまだ、不勉強ながら、食べたことはありません。

菜めしやおひたしにして食べると美味なんだそうですが、栽培・販売される種類の野菜ではなくて「摘んでくる」もの、野草なんですね。
雑誌『映画藝術』の伊丹万作追悼特集に13歳だった伊丹十三が寄稿した「父ノ思ヒ出」にも、「父ノ大好物ノ嫁菜」を一緒に摘みに行ったときのエピソードがつづられています。よっぽど好きだったんですねぇ。(この文章を現代かなづかいにした「父の思い出」が『ぼくの伯父さん』に収録されています。)

伊丹万作が「一番おいしい」と言ったヨメナ、どんな野菜なのでしょうか。野草摘みをしたことのない私でも、見つけられるようなものなのでしょうか。

そんな春先のある朝、出勤してまいりますと、記念館の前を流れる川附川(かわつけがわ)の土手に一人の男性がかがみこんで何やらやっているのが見えました。

201903_dote1_2.jpgこのへんでした!

ガードレールをまたいで道路に戻り、去っていった男性の手には、草が握られていましたから、どうやら野草摘みをしていたようです。
もしかしたら、ヨメナだったかもしれない! と思うと、気になって気になって、通るたびにジーーっと見てしまう今日この頃です。

201903_dote2.jpgここにヨメナが!?
(国道から近く、川沿いの道路はワンちゃんたちのお散歩コースに
なっているので、食用の野草摘みには適さない気もしますが...)

さて、明後日3月13日(水)の「毎月十三日の十三時は記念館で伊丹十三の映画を観よう!」は『マルタイの女』(1997年)です。

これまで10作品を公開年順にご覧いただいてまいりましたが、2016年に開始してから3巡いたしましたので、来年度は少し変更しまして、以下のようなスケジュールでご覧いただこうと思います。

伊丹映画@記念館
2019年度のスケジュール

4月13日(土)マルサの女
6月13日(木)マルサの女2
7月13日(土)ミンボーの女
9月13日(金)スーパーの女
10月13日(日)マルタイの女
11月13日(水)お葬式
12月13日(金)タンポポ
1月13日(月祝)あげまん
2月13日(木)大病人
3月13日(金)静かな生活

まず「女シリーズ」を公開年順に5本、それから、女シリーズ以外の作品を公開年順に5本、のスケジュールでございます。

5月と8月をのぞく毎月「十三」日の「十三」時にご来館いただきますと、通常のご入館料(大人800円 / 大高生500円)のみで、展示に加えて伊丹映画を1本まるごとご覧いただけます。お時間をたくさん取って、ぜひご来館くださいませ。

学芸員:中野

2019.03.04 お出かけ先に記念館はいかがでしょうか

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。

明後日3月6日は、寒い冬の間土の中で過ごしていた虫たちが、春の到来を感じて地上に這い出してくるといわれる「啓蟄(けいちつ)」です。朝晩などまだ冷え込む時はあるものの、日に日に寒さが和らぎ暖かくなってきていますよね。春はすぐそこまで来ているようです。

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記念館入口横にあるトサミズキの蕾も膨らんできました


そしてこの時期になると、春の行楽シーズンに向けて、記念館の開館予定のお問い合わせをいただくことが増えます。中でも4月終わり頃から5月の連休は、その前後も含めてまとまったお休みをとられる方が多いためか、ご旅行や帰省された時のお出かけで、いつもたくさんの方がご来館くださいます。

また、今シーズンは特に、「伊丹十三選集」(岩波書店)や伊丹さんの特集が組まれた雑誌を、書店で見かけたり実際に読んだりしたことがきっかけとなって、「連休を利用して記念館へ行ってみよう!」という方がいらっしゃるようです。
記念館はふだん火曜日を休館日とさせていただいていますが、4月30日の火曜日は開館いたします。4月24日の水曜日から5月6日の月曜日まで休館日なくお客様をお迎えしますので、書籍や雑誌などを通して少しでも伊丹さんや記念館に興味を持たれた方は、ぜひお出かけ先として記念館をご検討ください!

4月23日(火) お休み
4月24日(水)~5月6日(月) 開館 ※4月30日(火)も開館します。
5月7日(火) お休み

記念館の開館カレンダーと合わせて、ご利用案内>入場料・アクセス のページも参考になさってくださいね。

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ご利用案内>入場料・アクセス のページです

スタッフ一同、ご来館を心よりお待ちしています。

スタッフ:山岡

2019.02.25 入館チケット

記念館の受付でお渡しする入館チケットは、黒地に白の文字とイラストが映えるスッキリしたデザインです。

20190225_01 - 2.JPG左が大人用チケット、右が高校・大学生用チケット


大人用と高校・大学生用、それぞれ別のイラストを使用しており、どちらも伊丹さんが自著の挿絵として描いたものです

こちらが、大人用チケットのイラストです。

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『問いつめられたパパとママの本』に収録されている一編「ママハイツモオ化粧シテルノニドウシテ肌ガアレテルノ?」の挿絵なのですが、思わずクスッと笑ってしまいますよね。
『問いつめられたパパとママの本』は、「空ハナゼ青イノ?」といった、子どもたちが抱く素朴な疑問をやさしく科学的に解明するという内容で、伊丹さんが描いたユーモラスな挿絵も印象的な一冊です。

高校・大学生用チケットのイラストはこちらです。『女たちよ!』に収録されているエッセイ「ハリーズ・バーにて」から。

20190225_03 - 2.jpgクラブ・ハウス・サンドウィッチを食べるときに、切れないベーコンにつられて他の具材がこぼれてしまう瞬間を切りとったもので、こちらも楽しいイラストですよね。
『女たちよ!』は、「スパゲッティのおいしい召し上り方」「スポーツ・カーの正しい運転法」「二日酔の虫」など、さまざまなことが体験的エピソードで描かれるエッセイ集で、お客様から「影響を受けました」とお声をかけていただくことの多い一冊です。

問いつめられたパパとママの本』と『女たちよ!』は、記念館内のグッズショップとオンラインショップでも販売しておりますので、ぜひお手にとってみてください。

20190225_04.JPGというわけで、こんなに楽しいイラストのチケットですから、お客様にお渡しするときは、小さな遊び心とともにお渡ししているような気持ちになります。

先日、記念館は二度目のご来館というお客様から、「以前来た時にいただいたチケットを、しおりとして使っています。とても素敵なデザインなので」とお声をかけていただきました。
大切にしてくださっていることを、とてもうれしく存じました。ありがとうございます。

皆さま、記念館にいらした際には入館チケットにもご注目ください。

スタッフ : 淺野

2019.02.18 TOBICHIと『ケトル』で伊丹十三!

冷たい風に吹かれていても日差しに春らしさが感じられ、ちょっぴり心躍る季節となりました。いかがお過ごしでしょうか?

今月は、昨年12月に刊行が開始された『伊丹十三選集』全3巻(岩波書店)がいよいよ完結となります。第3巻「日々是十三」、2月19日(火)発売です。

この『伊丹十三選集』刊行を記念して、南青山にあるほぼ日のお店「TOBICHI」で、2月22日(金)~28日(木)、フェアイベントを開催していただくことになりました。
TOBICHI(とびち)とは、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で販売されている品々――あの「ほぼ日手帳」やタオルやハラマキなどなど!――を直に見て、手に取って、そして購入できる常設ショップです。

会期中は、その店内にある「すてきな4畳間」というコーナーで、完結ホヤホヤの『伊丹十三選集』をお求めいただける(先着100名様に購入特典があるそうですよ!)ほか、「伊丹十三と猫」をテーマにした展示と、記念館オリジナルグッズのお買い物をお楽しみいただけます。

201902_TOBICHI_goods.jpg書籍2種・ポストカード9種・ゴム印3種・クリアファイル1種、
TOBICHIで販売していただくグッズを並べてみました。
全種類お買い上げいただきますと4,428円(税込)になります。

2月22日(にゃーにゃーにゃー)=猫の日からの1週間、東京にお住まいの方、上京の機会のある方、ぜひ南青山へ!

それから、今月は...出版についてのお知らせがもうひとつございます。

太田出版が発行しているカルチャーマガジン『ケトル』VOL.47 伊丹十三特集号(税込972円)が2月15日に発売になりました。
なんとなんと、特集「伊丹十三が大好き!」56ページに、宮本信子館長ロングインタビュー8ページの大盛りです!

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館内の展示や収蔵庫の様子、伊丹さんの直筆原稿・イラスト原画・メモや愛用品などの館蔵品の撮影に協力させていただきましたので、特集の内容はあらかじめ把握していたのですが、特集ページ以外の、たとえば連載記事のちょっとしたところなんかにも、さりげなーく、時に熱ーく、伊丹さん要素・松山ネタが潜んでいてビックリ。みなさんも、すみずみまで味わってくださいね。いろんな方が入れ代わり立ち代わり、いろんな風におしゃべりしている、にぎやかで気さくなラジオ番組みたいな1冊です。


記念館のグッズショップでも、さっそく販売を開始しております。ご来館の際にはぜひお手に取ってご覧くださいませ。

伊丹十三をご存知で、大好きでいてくださる方にも、「"イタミジューゾー"? って何者なの?」という方にも、TOBICHIと『ケトル』でワイワイと楽しんでいただける、嬉しい2月になりそうです。まだ少し寒いですが、心を温めて過ごします。

学芸員:中野