記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2020.10.19 天山(あまやま)お散歩ガイド

夏の間、「暑さをやりすごすことに専念」「運動は自重」などと言って、ぐうたらの限りを尽くしてしまいました。

すっかり秋らしくなった近頃は、後悔と反省の念を胸に、トコトコとウォーキングをしております。新米にサトイモ、糖質タップリの秋の味覚も存分に楽しみたいですものねぇ。


このところの記念館のお客様は、マイカーやレンタカーなど、お車でお越しになる方が以前にまして多いようです。

松山城や道後温泉といった観光の中心地から少し離れた記念館ゆえ、お車でのご来館がもっとも便利といえば便利ではありますが、せっかく松山郊外までおいでになったからには、ついでのお散歩はいかがでしょう。

 

 

20201019_amayamawalk1.JPG国道33号線・天山橋(あまやまばし)より撮影。
川付川(左)と小野川(右)の合流地点に記念館があります。

とりたてて珍しい自然に囲まれているわけではないのですけれど、記念館の周辺の川沿いをブラっとするだけでも、鯉が泳いでいたり、サギがたたずんでいたり、のどかな気分を堪能していただけます。

(たまに「どう見てもスッポン」としか思われない生物がカメにまじって甲羅干しをしているのを見かけますが、真偽を確かめたことはありません。『タンポポ』に"出演"したスッポンの子孫でしょうか...)

20201019_amayamawalk2.JPG土手にはコスモス。秋ですねぇ。

勾配のあるウォーキングコースや見晴らしのよいスポットがお好きな方には、天山神社がおすすめです。

20201019_amayamawalk3.JPG記念館から徒歩数分。住宅街の中に登り口があります。

(Googleマップなどでルート検索すると、こことは異なる

閉鎖中の登り口が表示されるようです。ご注意ください!!)

「おっ、拝殿が見えてきた」というあたりで左手に注目――

20201019_amayamawalk4.JPG20201019_amayamawalk5.JPG

――城山と松山のまちが見渡せます!

参道・境内の石碑や看板をお読みいただくと、お城や温泉だけではない松山の歴史にもふれられますので、ぜひお時間を長めにとっていらしてください。

20201019_amayamawalk6.JPG万葉集で有名な奈良の「天香久山」と天山とのご縁やいかに!?

かる~く汗をかく程度でも、体を動かすとサッパリと心地よくリフレッシュできますね。

体をあたためて免疫力アップ、冬に備えてまいりましょう。

学芸員:中野

2020.10.12 おすすめ「アイスドリンク」

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
だいぶ肌寒くなってきて、温かい飲み物がほしくなる季節がやってきましたね!カフェ・タンポポでも、9月の終わり頃から、ホットコーヒーをはじめとするホットドリンクをご注文いただくことが多くなってきました。

さてそんな秋冬の季節にも、このカフェで毎年変わらず人気な"アイスドリンク"があります。一年を通してたくさんの方からオーダーしていただく「愛媛みかんジュース飲み比べセット」です。

20201012-1.jpg愛媛みかんジュース飲み比べセット

カフェ・タンポポでご用意しているのは「愛媛みかん(温州みかん)」「清見タンゴール」「デコタンゴール」の3種類。それぞれのみかんの風味がそのまま味わえる、100%果汁のストレートジュースを飲み比べていただけます。

一度に3種類のみかんジュースを楽しめるこのセットは、旅行などで愛媛県外から来られた皆さまにはもちろん、愛媛県内の方にもたいへんご好評をいただいています。それぞれのみかんを味わったことがある方も、「一度に比べる」という機会は多くないようで、愛媛のお客様から「こんなに違いがあるんですね~」とお声をいただくことも少なくありません。

空調のきいた展示室でじっくり展示をご覧になったあとは、すっきりと飲める愛媛みかんジュースをぜひお試しくださいね。

また、このみかんジュースをたっぷり味わいたい!という方は、単品でもオーダーいただけます。ロンググラスでお出ししますので、ごくごくとお楽しみください。小さいお子さんにもどうぞ。

20201012-2.jpg愛媛みかんジュース単品

スタッフ:山岡

2020.10.05 伊丹十三の紹介する「スパゲッティの中で最も簡単なもの」とは?



世の中にはたくさんの種類のスパゲッティのレシピがありますが、『最も簡単なスパゲッティ』とは何かご存知ですか?


伊丹十三が自身のエッセイ『女たちよ!』の中で、数あるスパゲッティの中で最も簡単なものとして紹介しているのは「スパゲッティ・アル・ブーロ」です。

ちなみにブーロとはバターのことでつまり「バター・スパゲッティ」のことだそうです。



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『女たちよ!』はオンラインショップにて好評販売中。
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最も簡単とは、一体どれくらい簡単なのでしょうか。
女たちよ!』の「スパゲッティのおいしい召し上り方」で伊丹さんが作り方を教えてくれていますので、ここで簡単にご紹介をさせて頂きます。


一 イタリー製のスパゲッティを買う。


一 なるべく大きな容れ物で大量のお湯を沸す。


一 塩を一摑み入れる。


一 煮えたぎっているお湯の中へスパゲッティを長いままで入れる。


一 アル・デンテに茹でる。


一 手早くお湯を切る。


一 バターを、湯気の立っているスパゲッティの中へほうりこんで手早くかきまわす。


一 あらかじめ熱しておいた銘銘の皿に取り分ける。


一 食べるさいには、チーズを粉状にしたものを存分にふりかけて食べるが、このチーズはパルミジャーノというチーズを自分でおろすのがよい。



ということです。

確かに簡単!

ちなみに麺をアル・デンテに茹でる方法に関しては、こちらも伊丹さんのエッセイ『ヨーロッパ退屈日記』の「スパゲッティの正しい調理法」も読んでみて下さい。



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という訳で、「冷蔵庫にパルミジャーノ、常備しているわ」という方がいらっしゃいましたら、早速作ってみてください。
伊丹さんは『女たちよ!』や『ヨーロッパ退屈日記』の中で、このアル・ブーロのアレンジレシピも教えてくれていますよ。
是非お読み頂き、チャレンジしてみて下さい。



スタッフ:川又

2020.09.28 『あげまん』と特報のご紹介

暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったもので、やっと秋らしくなってきました。


毎月十三日の十三時は記念館で伊丹十三の映画を観よう!」、10月の作品は"イタミ式恋愛映画"こと『あげまん』(1990年)です。

「十三日の十三時~」と銘打ちつつ、13日が休館日の火曜に当たる月には翌14日に開催しております。来月は10月14日(水)が開催日となりますのでご注意ください。

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絢爛豪華な芸者の世界を舞台に描かれるのは、日本における「男と女」の関係性。
「男は女房を母親にして自分の不快を解決してくれる打出の小槌として扱う一方、女は夫を坊や扱いにすると気分がいい」――佐々木孝次さんとの共著『快の打ち出の小槌』(1980年、朝日出版社)などの例もあるように、この問題は監督デビュー以前からのテーマでした。

なんだかドロっとしたお話になりそうなテーマですが、これを一大エンタテインメントに仕立て上げるのが伊丹映画。

宮本館長と津川雅彦さんの名演技(監督曰く「絶好調のマストロヤンニとジャンヌ・モローで映画撮ってる気分でした」)が織りなす男と女の恋模様、豪華キャスト陣の存在感、たっぷりと堪能できる作品です。

10月14日(水)13時、常設展示室でお待ちしております!

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常設展示室での伊丹映画本編のご紹介は月一度ですが、「特報」映像は毎日ご覧いただけます。

映画館で上映が始まる前、今後の公開作の宣伝、すなわち予告編が流れますよね。その中でも、予告編の素材となる本編映像がまだないうちから告知を開始するためのものを「特報」と言います。
イメージカットや静止画に「タイトル」「メインスタッフとメインキャスト」「封切日」がバーンと出る、というふうに、短くシンプルなのが一般的な特報の作りなんですが、伊丹映画の特報では「監督自らが"出演"して、観客に語りかけながら最新作のテーマやツボを紹介する」という、大胆にして何とも伊丹十三らしい手法が用いられていました。

たとえば、『あげまん』の場合は――

ageman_tokuho1.pngこんにちは伊丹十三です。
今日はOLのマツノヨシコさんを芸者さんにしてみようと思います。

 
ageman_tokuho2.pngまず、羽二重をかぶせて白塗りのお化粧に紅をさし、

 
 
ageman_tokuho3.pngageman_tokuho4.png引き着を着せ帯は柳に結び、
高島田をのっけて芸者さんのできあがり
――やはり日本の伝統の女はよいなぁ!

 
ageman_tokuho5.png次回作『あげまん』は、芸者の世界を描く純愛物語でございます。
(ヨシコさんに)アナタも出るか
(ヨシコさん)ハイ!

伊丹映画の特報はBlu-ray(単品各4,700円+税 / BOXセット2種各23,000円+税)にも収録されていますので、お家でのご鑑賞の際には特典映像もぜひぜひご覧ください。

BOXセットⅠ・Ⅱ封入の「特典ディスク」ではなく、各作品のディスクのコンテンツとしてその作品の特報映像が収録されています。

ちなみに......監督が出演する『あげまん』特報は2種類作られていて、上記のものは3~9月、別バージョンのほうは10~2月に常設展示室でご覧いただけます。(『あげまん』Blu-rayには両方とも収録されています。)

特報映像を見ていると、宣伝にも工夫を凝らして楽しんだ、伊丹十三の監督ぶりが伝わってきます。どうぞお見逃しなく!

学芸員:中野

2020.09.21 原画もお楽しみください

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。まだ暑い日が続いていますが、朝晩には少し肌寒さを感じるようになりました。夏の疲れが出始める頃ですので、皆さま、どうぞご自愛くださいね。

さて記念館に来られるお客様には、伊丹エッセイを読んだことがあるという方がたくさんおられます。
多くの方々に親しまれ、読まれ続けている伊丹さんのエッセイですが、その文章だけでなく、添えられたイラストもいい!という方がたくさんいらっしゃいます。

0921.jpg『女たちよ!』(新潮文庫)掲載の「二日酔いの虫」より

どことなくユーモラスなイラスト、緻密なイラスト等々。
ご存じの方が多いと思いますが、エッセイをより味わい深くする伊丹エッセイの挿絵は、イラストレーターとしても活躍した伊丹さん自身が描いたものが多くあります。伊丹エッセイを読むと、エッセイストとイラストレーター、両方の伊丹さんを一緒に味わえてしまうんですね。

ここ記念館には、そのイラストの原画がいくつか展示されています。伊丹さんは裏返した原稿用紙にイラストを描くことが多かったそうで、そんな原画ならではの感じもご覧いただけます。印刷されて書籍の中で文章と一緒に楽しむイラストと、また違った印象を持たれるのではないでしょうか?
記念館にお越しの際は、ぜひ原画もご堪能ください!

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常設展示室(六)イラストレーターのコーナー
(※2020年9月時点の展示です)

そして原画を楽しまれたら、グッズショップでマグネットや缶バッジ、ゴム印、Tシャツなど、伊丹さんのイラストを使用したグッズもご覧ください。もちろん記念館のオリジナル商品です!オンラインショップでもお求めいただけますので、ご興味のある方はチェックしてみてくださいね。

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スタッフ:山岡