記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2017.11.20 映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
一気に冷え込んできましたね!外出される際はあたたかくして、風邪などひかれませんようお気を付けください。

さて、ひとつの映画を好きになると、好きなシーンを中心に何度も観かえすと同時に、関連書籍を読んだり、メイキング映像を観たり、「ちょっと違うところ」からその映画を楽しみたくなってきませんか?
ここ「伊丹十三記念館」にお越しになるということもあって、ご来館のお客様には「伊丹監督映画作品のファンです!」と仰る方が本当にたくさんいらっしゃいます。その中でも、特に『お葬式』がお気に入りですというお客様にご好評いただいているのが、映像作品である『お葬式』を「読んで」楽しむことができる、「映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート」です。

ちょっとご紹介します!

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映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート。
中身は同じで表紙が2種類(タイトル明朝タイトルゴシック)あります。
ショップ店頭のほか、オンラインショップからもお求めいただけます。

ご存知の方も多いと思いますが、映画『お葬式』は1984年11月に公開され、キネマ旬報ベストテン第一位、日本アカデミー賞最優秀作品賞・最優秀監督賞等々、多くの賞を受賞した伊丹さんの初監督映画作品です(内容はコチラのページから、赤文字の『お葬式』をクリックしてください)。

伊丹さんは撮影にあたり、膨大な絵コンテ(シナリオをもとに登場人物の動きやカメラワークを場面ごとに絵で示したもの)を描きました。
映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノートには、映画の全シーンの絵コンテがシナリオとともに掲載されています。

(前略)
そして、全編にわたる綿密な絵コンテを作り、イメージを完璧に把握したうえで撮影にのぞみました。絵コンテの数、およそ300枚。高速道路をカーチェイスしながらサンドイッチを渡す場面では絵コンテにもスピード感があふれ、会葬のシーンでは登場人物の性格まで鮮やかに浮かび上がってきます。絵コンテはまさに、映画監督の映像イメージやさまざまなアイデアの源泉といえるものです。
(後略)

(映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノートの冒頭より)

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読むだけでも映像のイメージが膨らみますし、『お葬式』をご覧になったことがある方なら、印象に残ったシーンが絵コンテでどのように描かれていたのかをみるのも面白いかもしれませんね。

『お葬式』は124分の映画です。その映像作品を今度は本で、自分なりの速さでページをめくって、味わってみてはいかがでしょうか。

スタッフ:山岡

2017.11.13 宮本館長が出勤しました!

秋いよいよ深まる今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか?
11月9日(木)、宮本館長が出勤しました。

いつものようにロビーでお客様方をお迎えしていろんなお話を伺い、

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今回は、県内のテレビ局もご取材にお越しくださり、インタビューをニュースで放送していただきました!

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朝の連ドラ出演という大きなお仕事を終えた宮本館長、ホッッとリラックスしているように見えました。接客・取材対応のほか、スタッフとの打ち合わせもあって大忙しでしたが、約半年ぶりの記念館を満喫したようです。

館長の来館予定が決まりましたら、すぐにトップページに告知を掲載しますので、次のお知らせまでお待ちくださいね。

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2015年12月から開催してまいりました企画展『ビックリ人間 伊丹十三の吸収術』、12月7日(木)に終了いたします。

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伊丹さんの蔵書やビデオコレクションをたくさんご紹介していますので、「読書の秋」「映画の秋」のご参考にもうってつけの展覧会です。
会期残りわずかですが、お見逃しのないよう、ぜひお越しくださいませ!

12月8日(金)~18日(月)は展示替え作業のため企画展示室を閉室いたします。
この期間中のご入館料は大人500円、高大生300円で
常設展示室のみご鑑賞いただけます。何卒ご了承くださいませ。
※12月12日(火)・19日(火)は通常通り休館日とさせていただきます。

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そして本日は『毎月十三日の十三時は記念館で伊丹十三の映画を観よう!』の日でございます。常設展示室で『ミンボーの女』(1992年)をご覧いただけます。

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こちらもどうぞよろしくお願いいたします!!

学芸員:中野

2017.11.06 おすすめのホットドリンク

日増しに秋も深まり、記念館の木々はすっかり色づきました。


2017.1106_1.JPG記念館中庭の桂の樹


毎年見ておりますが、桂の樹が色づくと、ほんとうに綺麗です。落ち葉からは、キャラメルのような甘い香りも漂ってきます。

気温もぐっと下がり、記念館の入館者様専用カフェ・タンポポではホットドリンクのご注文が増えました。
カフェにはさまざまなホットドリンクをご用意しておりますが、そのひとつである"タンポポコーヒー"について、よくお客様からご質問をいただきます。
たとえば――


「タンポポの葉を使った飲み物なのですか?」
「普通のコーヒーとは何が違うのですか?」


――などなど。「どんな飲み物なのか?」というご質問です。
名前を聞いたことはあるけれど、実際に飲んだことは無いという方もいらっしゃることと存じますので、ご紹介させていただきますね。

タンポポコーヒーとは、タンポポの根を乾燥させ、コーヒー豆のように焙煎して作られる飲み物です。カップに注ぐとコーヒーに似た色をしていますが、香ばしいお茶のような味がして、ほどよい苦みもあります。"タンポポ茶"と呼ばれることもあります。
コーヒーとの大きな違いは、ノンカフェインであること。カフェインの摂取は控えているけれどコーヒーの風味を楽しみたいという方にもおすすめです。


2017.1106_2.JPGこちらがタンポポコーヒー
見た目はコーヒーそっくりですね


記念館にお越しの際には、カフェ・タンポポで是非どうぞ。これからの季節にピッタリの、深みのある色と味をお楽しみください。

スタッフ : 淺野

2017.10.30 伊丹十三記念館は伊丹十三の家です

先日、記念館のある扉に不具合が発生したので、業者の方に見に来て頂いた際の話です。
その業者の方に扉の「鍵」をお渡ししたところ、その方から、

「わ!いい鍵使ってますね!なかなか見ないですよこの鍵は!これすごくいい鍵なんですよ!高いんですよ!」と、教えて頂きました。

こんな感じの「現場の者は全く知らなかったけれど、大変良い設備や素材を使っていた」というのは、これは「伊丹十三記念館あるある」なのです。

大抵は記念館を設計された建築家・中村好文先生のお陰で多くご来館される建築関係のお仕事をされている方から、「これすごいですね!」と教えて頂くことが多いのですが、

その後は・・・

スタッフA  「あれいいものらしいですよ。」

スタッフB  「そうなんですか。全然知らなかったですね。」

・・・というやり取りがお決まりの流れとなって繰り返されています。

なお、高価なものを使っているというだけではありません。以前カフェの厨房をまじまじとご観察されていた、建築のお仕事をされているというお客様から、

「その収納の引き戸、普通の引き戸より随分薄いですけど、それはなかなか技術的にも大変なんですよ、でも戸が薄いおかげで随分スッキリするでしょう、さすが!こだわってますね~」

と、教えて頂きました。こちらも言われるまで気にも留めたことがありませんでしたが、言われて見てみるとお客様のおっしゃる通りです。普通の引き戸の半分くらいの薄さです。こんな細かいところまでよく考えられて造られているのですね。

tana.JPGこちらの収納棚の

tanayoko.JPG戸が薄いのです。

tobiraenpitu.JPGサイズ感をお伝えする為、側に鉛筆を置いてみました。


この記念館の建物は宮本信子館長が伊丹十三の大ファンだという中村好文先生に、「伊丹さんの家みたいにしてね」と依頼してできたので、贅沢でそして様々なこだわりと、所々に遊び心、そして愛!が詰めこまれているのですね。

ご来館の際にはそんな「お!ここはやっぱり伊丹十三にふさわしい建物だねえ」というポイントを探してみてくださいね。(そしてぜひスタッフに教えて下さいませ。)

スタッフ:川又

2017.10.23 「伊丹十三 訳」

夏場であれば、閉館時間の午後6時といえばまだまだ太陽が照っていて明るい時間帯でしたが、同じ時刻、今はもうすっかり太陽が沈んでしまい真っ暗です。
朝晩の冷え込みだけでなく日の短さからも季節の移り変わりを感じる今日この頃ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて記念館ショップでは、伊丹さんの著書、伊丹さんや記念館に関する書籍を多数取り扱っていますが、その中に、目にしたお客様がちょっと驚きながら手に取る――そんな本があります。
『主夫と生活』(アノニマスタジオ)と『ポテト・ブック』(河出書房新社)という、「伊丹十三 訳」の本です。

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伊丹さんは、翻訳家としての"顔"も持っていました。
ここ記念館で初めてその"顔"を知り、「伊丹さんは翻訳もされていたんですね!びっくりです!」と、店頭に並んだ翻訳本を、新たな興味をもってご覧になるお客様は決して少なくありません。
長らく絶版になっていたこの2冊の翻訳本は、平成26年11月のほぼ同じ時期に復刊されました。
どんな内容か、ちょっとご紹介しますね。

『主夫と生活』は、アメリカの新聞社で売れっ子コラムニストとして活躍していたマイク・マグレディ氏が、仕事を辞め、1年間「主夫」として家事や育児に奮闘した様子をつづった体験記(『My Life as a Househusband』)です。アメリカで大きな反響を呼んでベストセラーとなり、日本では1983年に『主夫と生活』というタイトルで学陽書房から出版されました。料理、掃除、洗濯、家計のやりくり、子供の歯医者の送り迎えや担任の先生との懇談会――そんな日々のあれこれに悪戦苦闘する氏の姿がユーモラスに描かれています。そしてこの復刊本には、第3回伊丹十三賞を受賞された内田樹氏の解説も新たに掲載されています。

IMG_6556 (300x200).jpg『主夫と生活』(アノニマスタジオ)

そしてもう1冊の『ポテト・ブック』は、『主夫と生活』と同じくアメリカのベストセラーで、日本では1976年にブックマン社から出版されました。"幻の料理本"と帯に書かれているとおりポテトを使った料理やお菓子のレシピが盛りだくさんに載っているこの本は、それだけにとどまらず、ポテトの歴史に始まり、貯蔵法やポテトを使った工芸、ゲーム、美容法まで、ポテトに関するさまざまなことをぎゅぎゅっと詰めこんだ1冊になっています。ユーモラスなイラストレーションも楽しめます。

IMG_6557 (300x200).jpg『ポテトブック』(河出書房新社)

読書の秋です。暑さも和らぎ過ごしやすくなった夜長に、伊丹さんの訳文に触れてみるのはいかがでしょうか?記念館では店頭のみの取扱いとなっておりますので、お越しの際はぜひお手に取ってみてくださいね。

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【お知らせ】

宮本信子館長が記念館へ出勤いたします!

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日時:11月9日(木)11時頃~13時頃

当日の状況により、滞在時間は変更になることがありますのでご了承ください。
スタッフ一同、皆様のご来館を楽しみにお待ちしております。

スタッフ:山岡