こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2026.06.15 『ポテト・ブック』販売再開!
書店などで目にされた方もおられるかもしれませんが、このたび書籍『ポテト・ブック』の販売が再開されました!
『ポテト・ブック』(河出書房新社)/税込3,190円
『ポテト・ブック』(マーナ・デイヴィス著)は、元はアメリカのベストセラーで、伊丹さんが翻訳を手掛けた本です。日本では1976年にブックマン社より出版されました。
その後絶版となっていましたが2014年11月に復刊され、記念館のショップでも取り扱っていました。在庫がなくなりしばらく販売はお休みしていましたが、この度嬉しくも再刊され、ショップでもう一度、皆さまにお手に取っていただけるようになりました!
ショップにて
改めてどんな本かといいますと、目次に「ポテト・パワー」「ポテト入門」「レセピー」「ポテト工芸」「ポテト・ゲイム」「健康と美容に関する言い伝え」「ポテト小辞典」「ポテト・ドゥ・テール」――とあるように、ポテトにはじまりポテトに終わる、ポテトづくしの一冊です。
「レセピー」には、スープやサラダ、ベイクド・ポテトやポテトのお菓子などポテト料理のレシピが掲載。ちなみに伊丹さんは、訳しながら片っ端から作ってみたそうですよ。
料理だけにとどまらず、ポテトの歴史やポテトを使ったゲーム、ポテトの健康と美容に関する話なども載っています。多くのイラストレーターの方々によるユーモラスなイラストも楽しめますし、ブックデザインを手掛けた矢吹申彦さんの復刊エッセイも必読です。
料理本かと思えばそれだけはない、内容が盛りだくさんの本なのです!
伊丹さんは、「訳者まえがき」で『ポテト・ブック』についてこのように言っています。
私はこの「ポテト・ブック」決してただの料理の本とは思ってないんです。いわば、アメリカ文化そのものが、自分の家の台所に出現した、というふうに感じるわけなんですね。この本自体が、私にとってはアメリカの旅なんです。(訳者まえがきより)
伊丹さんの洒脱な訳文を楽しみながら、ポテトのみならずアメリカ文化も味わってみてください。
ショップ店頭で販売中ですので、ご来館の際はぜひどうぞ。
スタッフ:山岡
2026.06.08 さみだれを
6月に入るやいなや、台風が梅雨を連れてきました。
以来、松山では梅雨らしいお天気が続いています。
ぱらぱら、しとしと、時にざあざあ。降ったり晴れたり。
五月雨ですね。

五月雨といえば......
さみだれを あつめて早し 最上川
松尾芭蕉の『奥の細道』の中でも、ひときわ有名なあの句が思い出されます。
こちらは記念館の前を流れる川。
6月5日(金)16時現在、あまり「早く」なっていません。
橋の下にはアオサギが余裕の表情でただずんでいました。
日本三大急流のひとつに数えられる最上川ですから、芭蕉先生、雨後の川下りでジェットコースター級のスリルを味わったことでしょう。
伊丹十三記念館では、芭蕉の名句をこんなかたちで所蔵しております。
「さみだれを」に加えて
閑さや 岩にしみ入る 蝉の声
涼しさや ほの三か月の 羽黒山
奥の細道"山形シリーズ"で揃えてみました。
"いろはにほへと"47音分の芭蕉の句を元に、伊丹万作が手作りしたかるたです。
このかるた、もともとは「子供トナリグミカルタ」(1942年発売)という商品名の玩具でした。
「子供トナリグミカルタ」(複製)の一部
「ソロッテ ススム トウアノコドモ」「ツクレ ツヨイ ダイトウア」など、軍国主義教育を目的とした標語がいくつも見受けられます。
小学生だった伊丹十三がこれを買ってきて遊んでいるのを見た父・伊丹万作が「こんなもので我が子が遊ぶなんて!」と時世を憂え、すべての札の裏面に、自ら選んだ芭蕉の俳句とそれに対応する絵を描いて与えた、という品です。
先日、テレビ愛媛のニュースで伊丹万作没後80年の特集を放送していただきました。
その際、伊丹万作の人柄をよくあらわす館蔵品としてかるたをご紹介いただき、「オモテとウラはこうなってますよ~」と分かりやすいように撮影されたカットもありました。
テレビ愛媛公式YouTubeチャンネルでどうぞご覧ください。インタビュー出演した宮本館長がすばらしいエピソードの数々を披露されています!
伊丹万作の手作りかるたは「併設小企画 伊丹万作の人と仕事」コーナーでご覧いただけます。
実物は季節ごとに入れ替えてケース内に8句ずつ展示、複製は全47句分を壁面に常時展示しております。


じめじめとしたお天気に心が湿気ってきたら、ぜひ記念館へいらしてください。
伊丹万作の気概に触れて、清々しい気分を味わっていただけること請け合いの展示です。
学芸員:中野
2026.06.01 『サラダ菜(と苺ジャム)のサンドウィッチ』を作ってみました
先日、苺が安価でたくさん店頭に並んでおりましたので、わたくしは苺ジャムを作りました。

苺ジャムといえば、伊丹さん発明の『サラダ菜のサンドウィッチ』をご存知でしょうか。
五つか六つの頃、私は一つの食べ物を発明した。すなわちサラダ菜のサンドウィッチである。うちの庭の小さな菜園からサラダ菜の葉っぱをちぎってきて、苺ジャムを塗りたくったパンにはさんで食べる。ただ、それだけのものであるが、このサンドウィッチがいかにうまいか。どう説明しても、みなさん半信半疑という顔でしか聞いてくださらないが、私は子供心にもサラダ菜と苺ジャムという取り合わせは絶妙であると思った。この考えはいまも変わらない。
ー『女たちよ』 ダッグウッドの悦びーより
というわけで、早速サラダ菜を買ってきまして、この伊丹さん発明の『サラダ菜のサンドウィッチ』を作ってみました。

はじめてこのエッセイを読んだ時から「サラダ菜と苺ジャム」という組み合わせが「絶妙」という伊丹さんの感想に正直疑問を持っており、いつか試してみたい、と思っておりまして、20年の時を経てこの度チャレンジした次第です。

結果は・・・シンプルイズベストで「絶妙」でございました。
サラダ菜は他の葉物野菜と比較しても主張が少な目なので、サラダ菜が採用されていることにも納得いたしました。
みなさんも機会がありましたらぜひチャレンジしてみてください。
スタッフ:川又
2026.05.25 開館記念日に宮本信子館長が出勤いたしました!
5月も下旬となり、日中は気温が25度を越える夏日も出てまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
この5月、特にゴールデンウィークは昨年より随分と涼しかったので助かっていたのですが、ここから6月、7月へ向けてどんどん暑くなりそうです。皆さま水分を十分とって、体調にはお気をつけてお過ごしください。
さて、記念館ホームページのニュース欄や記念館便りなどでお知らせさせていただいておりましたとおり、去る5月15日(金)の開館記念日に宮本信子館長が出勤いたしました。
伊丹さんの93回目のお誕生日、そして記念館が開館19周年を迎えた大変おめでたい日となりました館長出勤日。当日は少し汗ばむような気温でしたが、お天気にも恵まれ、お越しくださった皆さまとても楽しんでくださったご様子でした。
茨城や東京、神奈川などご遠方の方から松山市内にお住いの方まで、「館長にぜひお会いしたい!」とたくさんのお客様が館長の出勤に合わせてご来館くださいました。中には、5月17日(日)に開催される館長と松家仁之さんのトークイベントにご参加くださる方もいらっしゃいました。
館長出勤の様子をお写真でご紹介させていただきます。


当日は14時から出勤の予定でしたが、15分前にはお客様が受付まわりで待機してくださっており、「こんにちは!」という館長のご挨拶から皆さまとの記念撮影などが始まりました。また、当日はご取材もお越しくださり、お客様と談笑されている様子などの撮影が行われました。



ご来館くださった皆さまと談笑されながら、記念館でのご購入品にサインを書いたり、記念撮影をされたりと大忙し。とても楽しそうに皆さまとの時間を過ごされておりました。


メンバーズ会員のご家族に連れられてきた赤ちゃんがこの日の最年少のお客様でした。館長に抱っこしてもらっても泣き出すこともなく、ご家族でお写真を撮られていました。
あらためまして、ご来館くださった皆さま、本当にありがとうございました。
次回の出勤が決定いたしましたら告知欄にてお知らせさせていただきますので、ぜひ定期的にホームページをチェックしてみてください。
さて、宮本館長は館長出勤の2日後の5月17日(日)、カフェ・タンポポにて行われたトークイベントにもご登壇されました。宮本信子館長×松家仁之氏トークイベント『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」――宮本信子、おおいに語る。』です。
こちらのイベントにつきましては、後日記念館のホームページ内でイベントの模様をレポートさせていただく予定となっておりますので、ぜひ皆さま楽しみにお待ちいただけますと幸いです。
学芸員:橘
2026.05.15 5月15日・伊丹十三記念館は19周年を迎えました!
5月15日・伊丹十三記念館は
19周年を迎えました!
宮本、記念館に行きます~~!
開館記念日にいくのは、久し振りです。
17日の企画展では、タイトルが
「宮本信子おおいに語る」
コレハ!
このタイトルで大丈夫かしらと...。
もはやおおいに忘れていますから!
思い出すのが、少し大変です(笑)
聞き手は長年お世話になっています松家仁之さん。
楽しい漫才の名コンビになれたらいいわぁ~(笑)
40人のお客様と御一緒に...同じ時間を
楽しく過ごせたらと思っております。
スタッフ一同、心よりお待ち申し上げます。
宮本信子
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