記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2023.09.18 第15回伊丹十三賞の贈呈式を開催いたしました【その2】

先週に引き続きまして、贈呈式の模様をお伝えいたします。

 

----------------------------------------------------------------------------------

 

選考委員である南伸坊さんの祝辞に続きまして、正賞の盾と、副賞の賞金100万円の贈呈が行われました。

 

正賞(盾)の贈呈 選考委員・中村好文さんより

 

 

 

s-_DSC9548.jpgタキシードに身を包んだ三谷さんの横で、

中村さんは「服装のバランスがちょっと悪かったかな~って思うんですけれども」と

会場の笑いを誘いました。

歴代の受賞者の中でも蝶ネクタイは三谷さんが初めてでした、という会話も。

 

 

 

副賞(賞金)の贈呈 宮本信子館長より

 

s-_DSC9558.jpg「おめでとうございます」「ありがとうございます」と言葉を交わし、

館長の茶目っ気たっぷりな「落とさないように」の言葉で和やかな雰囲気に。

 

 

そして、受賞者・三谷幸喜さんのスピーチです!

 

受賞者・三谷幸喜さんのスピーチ

 

 

s-_DSC9568.jpgスピーチを行う三谷幸喜さん

 

●伊丹さんとの出会い

30年以上前になると思うんですけれども、赤坂にすごく美味しいドライカレーとかぼちゃプリンのお店がありまして、そこに僕は何回か通っていたんですが、そのお店の隅っこのテーブルでいつも書き物をされていたのが伊丹十三さんでした。

 

僕は伊丹さんのエッセイも大好きだったし、映画もすごくファンだったので、これはちょっと挨拶しなきゃいけないと思いまして。全く面識は当然ないんですけれども、伊丹さんのところに行って、僕はまだ大学生だったと思うんですけれどもご挨拶させていただいて「映画の大ファンです」って話をしました。

 

伊丹さんは、こんな訳も分からない若輩者が突然話しかけてきて、たぶん驚かれたんだろうと思うんだけれども、すごく優しく接してくださって「どうもありがとう。ところで、僕の映画のどういうところが好きなの?」っていうふうに言われました。

 

そこまで考えてなかったので(場内笑)すごく焦ったのを覚えています。

 

伊丹さんは、僕らのような下の世代の若い人間の言葉にも、すごく耳を傾けてくれる方でした。

 

●伊丹さんとのエピソード

 

『ショー・マスト・ゴー・オン』という舞台をやったときに、伊丹さんが宮本さんと来てくださって、終わった後に食事がしたいとおっしゃってくださって中華料理をご馳走になりました。

 

すごく面白かったと、この作品のどこがこんなにおもしろいのかということを、とくとくと話してくださって...僕は当然緊張していたんで、全く耳に入ってこなかったというのを覚えております。(場内笑)

 

それから『ラヂオの時間』という初めて僕が映画を作ったときにも、伊丹さんは現場に足を運んでくださって僕の横でずっと見てくださっていました。伊丹さんがおっしゃっていたのは「映画というのはスクリーンに映っているものが全てなんだ。だから君はずっとモニターだけを観ていなさい」そういうふうに伊丹さんは教えてくださいました。

 

伊丹さんのお家にも何度かうかがって、まだ完成していない伊丹さんの映画を、粗編集の状態だったんですが、見せていただいて「感想を言いなさい」というふうに。

 

そう言えるもんじゃないんですけれども...(笑) 思ったことを話しました。

 

本当に伊丹さんは人の話をとてもよく聞いてくださる方だったなというふうに思います。

 

s-_DSC9576.jpg 

 

●大河ドラマでの足利義昭役

 

それから月日がたって大河ドラマの『功名が辻』という作品があったのですが、僕は足利義昭の役で出演しております。

 

大石静さんが本を書かれて、大石さんの推薦だったんですけれども、なんで役者でもない僕が足利義昭をやったかというと伊丹十三さんがやっぱり大河ドラマの『国盗り物語』という作品で足利義昭をやっていたんですよ。

 

僕はその義昭がもう大好きで。小学生のころだったんですね、僕が見たの。義昭といえばそれからもう伊丹さんしか考えられないくらい、それぐらいもうジャストフィットしたキャスティングで。だからその同じ役をやるということがすごく嬉しくて。

 

しかもその『功名が辻』というのは司馬遼太郎さんが原作で、伊丹さんがやられた『国盗り物語』も司馬遼太郎さんが原作で。

台本を読むとですね、伊丹さんが言ったセリフと同じようなセリフが出てくるんですよ。

 

これはもう伊丹ファンとしてはやらない訳にはいかないと思って引き受けたんですけれども。

 

撮影の時にですね、「信長は何をやっておるのだ」というセリフがあるんですね。足利義昭は信長に対してすごく敵意を持っているシーンで...。まぁ、二人に何があったかはちょっと皆さんには、個人的に調べてもらって(場内笑)はしょりますけれども。

 

「信長は何をやっておるのだ」というセリフを僕は言ったんですけれども。

本番でNGが出まして、プロデューサーがやってきて「三谷さん、いま"のぶながは"とおっしゃっていたんですが"のながは"にしてください」と。ちょっとアクセントが違うらしいんですね。

 

「分かりました」と言ったんですけれども、僕の中では『国盗り物語』では、伊丹さんは絶対"のぶながは"って言ってたんですけれども。

 

「"のぶながは"何をやっておるのだ」。

 

だから伊丹ファンとしては"のながは"って言いたくないんですよ。

""にアクセントをどうしても付けたくないんで、ちょっと抵抗しまして。

 

一応またテイク2になったときにも「"のぶながは"何をやっておるのだ」って言ったらまたブーってなって。(場内笑)

 

「ごめんなさい、今また"のぶながは"って言ったんですけれども、"のながは"でお願いします。時代考証的にも"のなが"じゃないとダメなんです。」というふうに言われたんですが、僕は「いや伊丹さんはたぶん"のぶながは"って言ってたんで」と言いたいんですけれどもちょっと言える感じじゃなくて。(場内笑)

 

伊丹さんは全然スタッフでもなんでもないんで、我慢しなきゃいけなくて。でもテイク3になったときにまた「"のぶながは"何をやっておるのだ」。またブーッとなりまして、「お願いですから、"のなが"で...」(場内笑)

 

で、もう伊丹さんに心の中で「ごめんなさい」って謝りつつ、心では"のぶなが"と言いながら"のなが"と言う、そういう難しい手法を取りまして、その場を切り抜けたというのを覚えております。

 

僕は伊丹さんが大好きです。だから、伊丹さんの名前のついたこの賞をいただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます。

 

今僕は映画を4年ぶりに撮っています。現場ではモニターを見てそこから目を離さないようにしています。若いスタッフには必ず耳を傾けるようにしています。

伊丹さん、どうもありがとうございました。

(場内拍手)

 

宮本信子館長のご挨拶

 

今日はお暑い中大勢のお客様にいらしていただきまして、本当にありがとうございます。

もう昔々の話なんですけど、伊丹さんはある時期、三谷さんと本当に濃密な時間を過ごしました。若くて才能のある三谷さんから刺激を受けて、そしてものすごく楽しそうに嬉しそうに話していた姿を私、覚えております。

 

それからもう何十年経ちました。

 

 

s-_DSC9601.jpgご挨拶をする宮本信子館長

 

 

今日は、この賞のおかげで三谷さんとまた再会することが出来て、伊丹さんも本当に喜んでいると思います。三谷さんおめでとうございました。(場内拍手)

 

記念館にいらしたら、伊丹さんの家みたいなものですので、ぜひ遊びにいらしてください。そしたら、なんて伊丹さんは嬉しいんだろうなぁって思います。

ありがとうございます。

 

では、第15回伊丹十三賞、三谷幸喜さま、これからのますますのご活躍をお祈りいたしまして、そして何度も言っても良いです、おめでとうございますと乾杯をしたいと思います。

 

乾杯!(乾杯後、場内拍手)

 

 

s-_DSC9622.jpgかんぱーい!

 

s-_DSC9630.jpg笑顔で乾杯をする三谷さんと宮本館長

 

----------------------------------------------------------------------------------

 

以上、贈呈式の様子をご紹介させていただきました。

 

s-_DSC9672.jpg左から周防正行さん、南伸坊さん、宮本信子館長、

三谷幸喜さん、平松洋子さん、中村好文さん

 

三谷さんのスピーチの間、会場で何度も笑いが起こり、ご来場の皆さまはとても楽しそうにスピーチを聞いていらっしゃいました。伊丹さんとの出会いやエピソードについてお話しくださり、伊丹さんのことを本当に大好きでいてくださっていることが伝わってくる温かいスピーチでした。この度の受賞を大変喜んでくださっているのがひしひしと感じられる時間となりました。

式典後には、ノンアルコールのお飲み物をご提供させていただきまして、ご歓談の時間を設けさせていただきました。和やかな雰囲気で皆さま歓談のお時間を過ごしておられました。

 

s-IMG_1930.jpgご歓談の時間での1枚。

三谷幸喜さん、第1回受賞者・糸井重里さん、第14回受賞者・小池一子さん

選考委員の皆さま、宮本信子館長

皆さまとっても良い笑顔です!

 

s-_DSC9719.jpgお庭で撮影した集合写真

 

三谷さん、選考委員の皆さま、ご来場くださった皆さま、YouTube配信にてご覧くださった皆さま、関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。

 

スピーチでもお話がありましたとおり、三谷さんは最新映画作品の撮影をしている最中とのこと、これからの三谷さんのご活躍にもぜひご注目ください。

そして、今後とも、伊丹十三賞をよろしくお願いいたします。

 

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

 

今回の記念館便りの写真は、撮影:池田晶紀さん(株式会社ゆかい)、

撮影協力:株式会社ほぼ日のみなさんです。

 

学芸員:橘さくら

2023.09.11 第15回伊丹十三賞 贈呈式を開催いたしました【その1】

各メディアで報じていただきましたのでご存知の方も多いと思いますが、去る9月1日(金)、国際文化会館で伊丹十三賞の贈呈式を開催いたしました。

2230911-a.jpg

贈呈式直前のステージ

 

20230911-b.jpg会場入り口


第15回を数える伊丹十三賞の受賞者は、脚本家・三谷幸喜さんです(プロフィールや受賞者コメントなどの詳細はこちらをご覧ください)。

photo.jpg

三谷幸喜さん

記念館便りでは、今週と来週の2回に分けて贈呈式の様子をレポートさせていただきます。

 

---------------------------

贈呈式は、進行役を務める玉置泰館長代行の挨拶に始まり、この度の受賞者・三谷さんと受賞理由が紹介されました。その受賞理由は

「つねに企みをもちながら、脚本、演出、エッセイ、コメンテーターなどの仕事に取り組み、独自の境地を切り拓いた予測不能の才能にたいして。」です。

続いて選考委員の4名と宮本信子館長の紹介があり、選考委員のおひとり・南伸坊さんから祝辞が贈られました。

祝辞・選考委員の南伸坊さんより

三谷さん、伊丹十三賞おめでとうございます。そしてありがとうございます。これでまた、伊丹十三賞がさらにひと回り大きくなりました。

私は三谷さんに、これまでもいろいろなシチュエーションで笑わせていただきました。私は笑うことが大好きなので、笑わせてくれる人が大好きです。

ドラマで、エッセイで、インタビューや対談の受け答えで、テレビのコメンテーターとして。あるいは映画の宣伝のときでさえ、三谷さんは、どんなときにも工夫して必ず面白いことを言って笑わせてくださいます。

素晴らしい! ――ことです。(場内笑)

20230911-a.jpg

祝辞を贈る南伸坊さん

 

笑うっていうのはなんでこんなに楽しいのか。面白いっていうのはどういうことなのでしょうか。

私たちは、わかりきった話はつまらないです。同じ冗談を続けて何度もされると少しムッとします。かといって、難しくて立派なわからない話も面白くないです。
わからないからです。

私たちはどんなときに面白いと思い、笑うでしょうか。私が思うには、すでにわかっていると思っていたことが覆されるときだと思います。言い換えると、わかっていたことをわかり直したときに脳みそが喜ぶのではないか。わかっていたことをわかり直して、深くわかる。笑っているとき、私たちは何らかの発見をしているのではないでしょうか。その喜びが、笑いになっているのではないか、と私は思います。

「我々はごくくだらないことで笑っている」と思う方もおられるでしょう。「ごくくだらないことは、発見ではないだろう」と、私は思いません。
「なんだかよくわからないことでも我々は笑う」と思う方もおられるでしょう。「なんだかよくわからないのでは、そもそも発見ではないだろう」と、私は思いません。

すぐにはわからない発見が我々にはあると思います。むしろ、もっともらしくて誰もがすぐ了解できるようなことではない、よくわからない発見が、少しずつ積み重なっていく――ようなことがあるのではないか。だから私は、どんな " くうだらない " ような笑いの話も、実は何らかの発見を伴っているのではないかと考えているのです。


_DSC9518.jpg" 笑うこと " について話す南さん【※】


とにかく私たちは笑うことが大好きで、笑わせてくれる人が大好きです。三谷さん、これからも、みんなを、私を笑わせてください。よろしくお願いいたします。(場内笑)

伊丹さんもきっと喜んでおられると、私は思います。
おめでとうございます。(場内拍手)


---------------------------

南さんの祝辞を、ところどころ「ウン、ウン」と頷きながら熱心に聞いておられた三谷さん。

「笑わせてくれる人が大好き」という、祝辞の中に2回登場したこの " 笑わせてくれる人 " である三谷さんは、続く受賞者スピーチでユーモアあふれるお話を披露してくださいました。
そんな三谷さんのスピーチ等々、続きは来週をお楽しみに!

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

【※】の写真は、撮影:池田晶紀さん(株式会社ゆかい)、
撮影協力:株式会社ほぼ日のみなさんです。

スタッフ:山岡

2023.09.04 新しい理髪師

残暑とは名ばかりの大変暑い日が続いておりますが皆さまはいかがお過ごしでしょうか。

 

記念館では夏休みの間、お子様連れのご家族や、久しぶりに松山に帰省された親戚同士、ご旅行でのグループなど、たくさんの方がご来館くださり、皆さまが新しい企画展示を楽しんでくださいました。

 

さて、記念館にはオリジナルグッズを販売しているショップがございます。新しい企画展示が始まりまして、「最近、なんだかこれが売れるな...」と思いましたのが、ゴム印です。中でも、"新しい理髪師"のゴム印を特に見るようになりました。

"新しい理髪師"とは、書籍『女たちよ!』の中にある「鬚を剃った魚の話」の挿絵で、猫が剃刀をといでいるところを描いたものです。

 

s-DSC_5039.jpg新しい理髪師のゴム印

 

人気のあるエッセイですが、何故最近お客様がよくお買い上げくださるのだろうかと不思議に思っておりましたところ、とあるお客様が「展示室の中で見て気に入ったんです」とお話しくださいました。

たしかに、こちらの挿絵は企画展示室で原画をご覧いただくことができます。壁面のプリントには白いエプロンをして椅子に座っている魚がプリントされています。もともとユニークな絵を描く伊丹さんですが、その中でも特に皆さまの目に止まり、気に入っていただけるようです。

 

s-DSC_5042.jpg「鬚を剃った魚の話」挿絵原画

 

 

s-DSC_5043.jpg壁面プリントの白いエプロンをした魚

 

 

イラストを気に入っていただけた方にはぜひ、エッセイも読んでいただきたい!

ということで、「鬚を剃った魚の話」から、こちらの挿絵について書かれている箇所をご紹介させていただきます。

 

 

 ある時、彼がごく不思議そうな顔で、これはなんだという。見ると手に「削り節」の箱を持っている。

 つまりそれは固く干しかためたマッカレルを機械で削ったものさ、と説明すると彼はいきなり気が狂ったように笑い出した。

「だって、この箱には鬚を剃った魚と書いてあるぜ」

 そういってますます笑い転げるのである。私も仕方なく少し笑ったが、つまりこういうことなのだ。

英語で、鉋の削り屑を「シェイヴィング」という。鉋で削ることを「シェイヴ」という。それ故に――と鰹節屋の大学生の息子は考えたに違いないのだ――削られた魚は「シェイヴド・フィッシュ」であるに違いない、と。

語学において三段論法を適用する過ちはここにある。「シェイヴド・フィッシュ」はあくまでも鬚を剃った魚であって「削り節」にはならない。

強いていえば「フィッシュ・シェイヴイング」でもあろうか。これでも魚の鬚剃り、という印象を免れない。

「シェイヴド・フィッシュ」は彼によほど強い印象を与えたに違いない。彼は私に「シェイヴド・フィッシュ」の絵を描いてくれと子供のようにせがむのであった。

 仕方なく、私は大きな魚が白いエプロンをして理髪店の椅子にかけている絵を描いてやった。魚は小さな眼で天井のほうを見ている。あるいはうたた寝をしているのかも知れぬ。そうして手前のほうには白い上っ張りを着て、鼻のまわりが妙に黒い、顔の長い猫が革砥で剃刀をといでいるのだ。

 なんとなく不吉な気配のみなぎる、気味の悪い絵ができあがった。彼は大いに喜んで、この絵に「新しい理髪師」という題をつけた。

(『女たちよ!』より「鬚を剃った魚の話」p42-44)

 

削り節の箱に書かれた「シェイヴド・フィッシュ」から生まれたエッセイと挿絵、お楽しみいただけましたでしょうか。挿絵の原画は新企画展にて展示されておりますのでぜひご来館の際にはご注目ください。

また、冒頭にご紹介させていただきましたゴム印はオンラインショップでも取り扱っております。その他にも絵柄がたくさんございますのでお好きなものを見つけてみてください。

 

去る9月1日に東京・国際文化会館にて第15回伊丹十三賞の贈呈式を開催いたしました。

式典の模様のレポートは、来週・再来週の2週に分けて更新させていただきます。

お楽しみに!

 

 

s-IMG_5079.jpg

 

学芸員:橘さくら

2023.08.28 マグネットもおすすめです

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。

8月23日は二十四節気でいう「処暑」でした。厳しい暑さが峠を越す頃だそうですが、昼間はまだ気温の高い日が続いています。朝晩の気温差が大きくなってくる時期でもありますので、お体にはお気をつけてお過ごしください。

さて、記念館では新企画展『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」』展が始まり、同時に記念館のショップでは、書籍『伊丹十三の台所』(つるとはな)の販売を開始しました。
企画展と書籍を合わせてお楽しみいただくと、「食べること、作ること」を楽しむ伊丹さんをより堪能できると思います。ぜひ両方をご覧になってみてくださいね。

ところで、記念館のショップには『伊丹十三の台所』以外にも、新企画展をご覧になった方におすすめの商品があります。
記念館オリジナルグッズの一つ、マグネットです。

20230828-2.jpg

ショップのマグネット売り場。
税込330円/個で販売中です。

企画展に合わせて作られた...というわけではないのですが、冷蔵庫に簡単なメモやチラシなどを貼るもの、というマグネットのイメージから、プリントされているのは「食」に関する伊丹エッセイの挿絵となったイラストばかりなのです。もちろん、伊丹さん自身が描いたものです。

20230828-3.jpg

マグネット全5種類。
詳細はコチラ

 

そして、このマグネットのイラストは企画展示スペースの壁面にもプリントされていて、新企画展の中でもご覧いただくことができるんです(同じ壁面には上記以外の伊丹さんのイラストもあります。ぜひ現地でご覧ください)。

20230828-1.jpg

新企画展の壁面

 

「伊丹十三記念館で新しい企画展を見てきたよ!」という記念にぴったりのマグネットを、ご来館の際は手に取ってみてくださいね。

スタッフ:山岡

2023.08.21 新企画展へのご感想は「みなさまの声」でチェックしてください


記念館便りをご覧の皆さまこんにちは。


伊丹十三記念館ホームページでは、記念館を訪れてくださった皆様に館の感想をお聞きし、当サイトをご覧の方々に、記念館の雰囲気の一端を感じていただこうというコーナー「みなさまの声」を毎週金曜日に更新しています。



みなさまの声は   こちら  から



7月15日から開始した新しい企画展『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」展』へのご感想もぞくぞくとお寄せいただいております。



当館の館長・宮本信子が建築家の中村好文先生に記念館建物の設計を依頼する際、「伊丹さんの家みたいにしてね」とお願いしたことは記念館便りでも何度かご紹介させていただいたかと思いますが、まさしくこの度の企画展は伊丹家の台所に遊びに来たような感覚で、「伊丹さんにそんなに詳しくない」とか「旅行で松山に来ただけ」という方にも、気負わずに楽しんでいただける展示ではないかと思います。



「みなさまの声」を拝見しても、そのようなご意見が目立ちます。



是非、気軽なお気持ちで新しい企画展を見にご来館くださったらと思います。そして「みなさまの声」にご意見いただけましたら幸いです。


s-「伊丹十三の台所」表紙(帯あり).jpg
「伊丹十三の台所」も絶賛発売中



スタッフ:川又