い池内岳彦くんの自転車乗りの勇姿をご覧ください。運動神経が良さそうですね。
『ヨーロッパ退屈日記』にはクルマの話題がしばしば登場します。ジャギュア(「是非ともジャギュアと発音してもらいたい」と伊丹十三は書いています)、ロータス・エラン、ルノー16、シトロエン2CV……。たしかに男の子の乗り物好きがベースにあったかもしれません。しかし大人になった伊丹十三は、車にも「本格」「本物」があることを知り、それを愛したのに違いないのです。何故この車なのかという理屈と、理屈抜きの愛情が同居する、「乗り物マニア」だった気がします。その一方でこんなことも書いてます。「自動車なんていうものは、単なる運搬の具じゃないの。実用品であります。便利だから乗るのであって、とてもこんなものに血道をあげる暇は私にはありません」(伊丹十三『女たちよ!』より)
40代を過ぎて都内の映画館をめぐるときはもっぱらバイクを愛用し、合宿してモトクロスのバイクに本格的に取り組んだこともありました。そして最後にたどり着いたのは、やはりイギリス車。自動車の最高峰と呼ばれるベントレーでした。記念館のアプローチ脇にある厩舎のような車庫に、そのベントレーが展示されているので、どうかお見逃しなく。
突然バイクに熱中
自身が編集長を務めた雑誌『モノンクル』で、ロードレースライダー片山敬済と対談し、その後48歳にして自動二輪免許を取得。 |
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最後の愛車ベントレー
ジャギュア、ロータス・エラン、ポルシェ、シトロエンなど様々な車に乗っていた伊丹十三でしたが、最終的にはイギリスの高級車ベントレーを購入。 |
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記念館の展示・建物