記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2024.01.08 『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」展』好評開催中です

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
2024年も、伊丹十三記念館をよろしくお願い申し上げます。

宮本館長の新年のご挨拶もぜひご覧ください。

  ※上記のご挨拶にある新たに植樹した
   「ロウバイ」 「マンサクの木」について
   詳しくはそれぞれのリンク先をご覧ください。

さて昨年12月も半ば頃、「これまでの企画展を全部観ているんですよ」という男性がお越しくださいました。

ご存じの方も多いと思いますが、記念館にはお客様にご覧いただく展示室がふたつあります。
ひとつは、伊丹さんの名前にちなみ13のコーナーに分けて伊丹十三という人物、その仕事や趣味を紹介する「常設展示室」。そしてもうひとつが、伊丹さんについて独自のテーマを設け、期間を区切って展示を行う「企画展示室」です。

改めて、これまでの企画展を振り返ってみますと――2007年の記念館オープンと同時に開催された「お葬式」(2007/05-2008/12)に始まり、「マルサの女」(2008/12-2010/12)、「父と子 ― 伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術 ―」(2010/12-2013/12)、「旅の時代 ― 伊丹十三の日本人大探訪 ―」(2013/12-2015/12)、「ビックリ人間 伊丹十三の吸収術」(2015/12-2017/12)、「おじさんのススメ シェアの達人・伊丹十三から若い人たちへ」(2017/12-2023/6)と、6つの企画展を開催してまいりました。

記念館便りをご覧の方の中にも、このうちのどれか、もしくはいくつかをご覧くださった方がいらっしゃるのではないでしょうか。それぞれのテーマを通じてより深く伊丹さんを知っていただけたなら、そして皆さまに楽しんでいただけたなら、大変嬉しく思います。

 

そして現在は、昨年7月から、7つ目の企画展となる『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」』が開催されています。

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20240108-1.jpg企画展示室入口

展示しているのは、伊丹さんが愛用していた器や皿、酒器、調理道具、湯河原で実際に使用していたオーブン付きガスコンロや冷蔵庫、「食」に関するエッセイのイラスト原画などなど。スペシャル映像コーナーでは、『遠くへ行きたい』第39回のダイジェスト版や「私流伊丹レシピ」スライドショーもご覧いただけます。

料理通としても知られた伊丹さんが、どのように食べること、呑むこと、作ることを楽しんだのか、「食」という私たちにとっても身近なテーマの展示を通して、より等身大の伊丹さんを感じていただけることと思います。

ありがたいことにテレビや新聞などいろいろな媒体でご紹介いただき、「企画展を楽しみにしてきました」という、上述のお客様のような方も多くお越しくださっています。好評開催中ですので、興味のある方はぜひお越しくださいね。
皆さまのご来館を、スタッフ一同お待ちしております。

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記念館の収蔵品が多数登場する
単行本『伊丹十三の台所』(つるとはな)も要チェックです!

 

最後に、記念館よりふたつお知らせです。

【その1】-------

2024年最初の「毎月十三日の十三時は記念館で伊丹十三の映画を観よう!」は、『あげまん』(1990年)です。1月13日(土)の13時スタートです。
記念館オリジナルのミニ解説とともに、伊丹十三記念館で伊丹映画をぜひご堪能ください。

【その2】-------

2024年2月26日(月)~3月1日(金)は、空調設備工事のため臨時休館させていただきます。ご不便をおかけし恐れ入りますが、何卒ご了承の程お願い申し上げます。

※TOPページの開館カレンダーも合わせてご覧ください。

スタッフ:山岡