記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2014.09.29 伊丹十三記念館アイディア大賞

今月から新しいアルバイトさんがスタッフに加わりました。新しいスタッフというのは職場に新しい風を吹かせてくれます。何年も同じやり方でしていた業務について、思いつきもしなかったようなより良いアイディアを出してくれたりして、目から鱗が落ちることもたびたびです。

スタッフからは日々「こうしたらよいかも」「こんなのはどうかな?」と色々な提案が出て、それがどんどん取り込まれていき、今の記念館ができあがっています。


突然ですが、ここで私が勝手に選ぶ「伊丹十三記念館アイディア大賞」を発表します。
伊丹十三記念館アイディア大賞は・・・

 カフェメニューの「みかんジュース飲み比べセット」です!

nomikurabe.JPG
このメニューは開館当時にはありませんでしたが、記念館は観光地でもあり、みかんは愛媛県の特産物であるということで、当時カフェを担当していたスタッフが考案し、メニューに加わりました。
お陰様で大ヒット!
「その土地ならでは」を求めている、旅行中のお客様の満足度も高く、お写真撮影もダントツに多いメニューです。
シャンパングラスに入っているというのが見た目にもいいですよね。


次点で、「スタッフ専用の引き出し」です!


受付に引き出しがたくさんあるのですが、各スタッフにつき1つ、専用の引き出しを設け、その中にそのスタッフへの伝言や、渡したい書類等を入れるという案です。

こちらも先程のみかんジュース飲み比べセットを考案したスタッフの提案ですが、それまでの「今日お休みの●○さんに伝えないといけないことがある。(でも明日私はお休みだから誰かに伝言を頼まないといけないわ~)」とか「事務所にいる●○さんに渡したい書類がある。(でも今は受付を離れられないから●○さんに会うまでこの書類持っていなければ~)」とかいう、「仕事が完結しない感」、「途中感」のモヤモヤが一気に解消された、素晴らしいアイディアです。

シフト勤務で、少人数運営で、サービス業ゆえに自由には持ち場を移動できない職場ゆえに、この「引き出しシステム」の有難さと言ったらありません。


ちなみに、私もいろいろと提案をして、「あたり」だと勝手に思っているものがいくつかあります。
(その何倍も「はずれ」がありますけど...)

ひとつはスタッフ間のミーティングの議事録を事前に準備しておくという提案です。

以前はミーティングを行う際、各自が議案や報告をミーティングの場で発表し、書記がそれらを全てまとめて議事録を作成していましたが、これがなかなか大変で、聞き漏らしたことを後で確認したり、途中で漢字やら正式名称やらを確認したり、と、負担が半端なかったのであります。

しかし、事前に各自が共通のデータに入力し、それを出力してミーティングに臨むと、耳で聞く情報だけでなく目で見る情報もあり、確認作業等が格段に減り、その上、議事録も加筆修正だけで済むので、大変効率がよくなりました。
ミーティングの時間も短縮され、大変良いアイディアだったと自画自賛しています。


これからも「あたりまえ」を疑いながら、いいアイディアを探しながら、仕事をしないと!と、新しいアルバイトさんとお話しをしながら、改めて感じた今日このごろです。


スタッフ:川又

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2014.09.22 火災訓練を行いました

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
朝晩は特に肌寒く、また夏の疲れが出やすい時期ですが、皆さま元気でお過ごしでしょうか。

さて、先日、記念館で火災訓練を実施いたしました。
記念館ではこれまで何度も訓練を行っていますが、万が一の色々な場合に対応できるよう、その都度状況を変えて訓練しています。今回は「館内において、スタッフの目の届かないところで火災が発生した」状況を想定し、現場の確認や初期消火、避難誘導、消防署への通報などを行いました。

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【警報場所を確認し、他スタッフに現場確認を指示する様子

事前にスタッフそれぞれの役割分担を決め、流れをしっかりと確認したうえで訓練に臨みました。こういった流れの確認、イメージトレーニングが、いざという時に非常に大事になってくるのですね。

また、訓練には松山南消防署の消防士の方々、セコムテクノサービスの方に立ち会っていただき、消防士の方々には消火器の使い方をレクチャーしていただきました。

(「火事だ!」と周りに知らせながら消火器を準備。火元に近づきすぎない)

●消火器の一番上にある黄色のピンを抜く

  ↓

●消火器のホースを外して火の根元に向ける(薬剤は勢いよく出るため、ホースの先のほうを持つのがいいそうです)

  ↓

●上のレバーを強く握る(薬剤が出てきます)

以上が消火器の使い方です。とても大事な手順ですから、皆さまも覚えておかれるといいと思います。もしとっさに出てこない場合は、消火器本体にも使い方が分かりやすく表示されていますので、ご覧になってください。

syoukaki (187x280).jpg

 【消火器の場所もしっかり確認】


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【消火器の使い方をレクチャーする消防士さん】

 

火災が発生するような状況にならないのが一番ではありますが、万が一の時は落ち着いて行動できるよう日頃より訓練や準備をしっかりしておかなければ、と改めて感じる有意義な訓練でした。


最後になりましたが、松山南消防署およびセコムテクノサービスの皆さま、お忙しい中に訓練実施にご協力いただきありがとうございました。
お客様やスタッフの安全のため、訓練で学んだことをしっかり役立てていきたいと思います。

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【ご協力ありがとうございました!】

スタッフ:山岡

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2014.09.15 第6回伊丹十三賞 受賞記念イベント開催決定!

第6回伊丹十三賞 受賞記念イベントの開催が決定いたしました。
「今年の受賞記念イベントは?」と楽しみにしてくださっていた皆さま、お待たせいたしました!

【イベント概要】

タイトル:第6回伊丹十三賞受賞記念 リリー・フランキー × 周防正行 トークショー
日時:11月12日(水)19時開演
場所:松山市総合コミュニティセンター・キャメリアホール
登壇者:リリー・フランキー氏(第6回伊丹十三賞受賞者)、周防正行氏(伊丹十三賞選考委員)
テーマ:「いかにしてリリー・フランキーになったのか」
ご案内:伊丹十三記念館 館長 宮本信子
入場料:無料 【事前応募制・応募者多数の場合は抽選・応募締切10月13日(月)必着】
※応募方法など、詳しくはコチラをご覧ください。


poster.2014.jpgトークショーのポスター
ITMグループ店頭などに掲示しています


「第6回伊丹十三賞」と「受賞記念イベント」について、簡単にご説明いたします。

リリー・フランキーさんが、イラストレーター・作家・俳優など、さまざまな分野でご活躍なさっていることは、みなさまご存知の通りです。そのリリーさんに、「さまざまなジャンルでリリー・フランキーという存在を確立し、自身をひとつの表現媒体にした独自の才能にたいして」、今春、第6回伊丹十三賞をお贈りいたしました(「伊丹十三賞」についてはコチラをご覧ください)。

贈呈式は4月に東京で開催いたしましたが、受賞記念イベントであるトークショーは、記念館の所在地である松山で開催いたします。

また、今回のトークショーには、受賞者であるリリーさんだけではなく、周防正行監督(伊丹十三賞選考委員)にもご登壇いただきます(周防監督といえば、9月13日に最新作『舞妓はレディ』が公開されたばかりですね!)。

周防監督は、4月に開催した第6回伊丹十三賞贈呈式のご祝辞で、リリーさんの受賞について、こんな風におっしゃられていました。


リリーさんは、『そして父になる』で数々の賞を受賞されました。「当然そうなるだろう」と、映画を観た直後から思っていました。
それは、役者をなりわいとしている人が数多くの賞に輝いたことを以て、「これでようやく一流の役者としてみとめられた」とか、あるいは「性格俳優などという、わかるようでわからない類(たぐい)の、"うまい役者"になった」とか、そういった事情とはちょっと違う匂いを感じました。

うまく言えないんですけど、「役者としてどうなったか」ということではなくて、「リリー・フランキーがリリー・フランキーとして映画の世界で存在することを、ようやくみんなが称えたんだ」っていう、そういう感じだったのかもしれません。

誤解を恐れずに言うと、リリーさんは永遠に役者になれない。いや、なるべきではない。ずっとリリー・フランキーでいるべきだ。そういうことなのかもしれません。

今までの伊丹十三賞の受賞者のみなさんをちょっと思い返していただければわかると思うんですが、誰一人として既成の概念で識別できる職業を持っている人はいませんでした。みなそれぞれが、"コピー・ライター"であるとか、"テレビタレント"であるとか、そういった肩書に収まらずに、まさに「その人本人のお名前こそが職業である」としか言いようのない人たちです。

リリー・フランキーさんにふさわしい肩書きがあるとしたら、それは"リリー・フランキー"っていうことなんだと思います。

僕の中で、リリー・フランキーさんに伊丹十三賞を受賞していただきたいと思った一番の理由がそれでした。


独自の存在感をお持ちのリリーさんを称えていらっしゃいます。そんな周防監督のご祝辞を受けたリリーさんは、


周防監督にあんなに褒めてもらえるなんて思ってもみませんでした。


と、とても嬉しそうに受賞者スピーチで仰っていました。

今回のトークショーでは、そんなお二人の対談を通して、稀有な存在であるリリーさんが「いかにしてリリー・フランキーになったのか」に迫ります。私たちスタッフも、どんなトークショーになるのか、今から楽しみです。

応募締切は10月13日(月)です(応募者多数の場合は、抽選になります)。
皆さまのご応募、お待ちしております!




~記念館からのお知らせ~


トークショーの翌日に、宮本信子館長が出勤いたします!

oshirase.jpg

日時:11月13日(木)11時頃~13時頃
※当日の状況により、滞在時間は変更になることがあります。


皆さま、ぜひ記念館にいらしてくださいね。               


スタッフ:淺野

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2014.09.08 イチゾーとジューゾー

今度、10月に出るある雑誌に拙文を載せていただくことになりまして、ゲラチェック、なるものをいたしました。
校正用に送られてきたゲラで自分の文章を確認するのは初めてではないのですが、今回、書いた内容とは全然関係のないところでとても驚いたことがあります。

自分の名前、なんて四角いんだろう!!

 

ということです。

DSC_1237.JPGのサムネイル画像フォントのせいもあるのかなぁ、とは思いますけどネ......
こうして眺めてみると、石に彫刻刀で彫るのに最適な名前、って感じ!!

名は体をあらわす、と言いますけれども、たしかに、自分の周りの人々は、それぞれの名前に合った雰囲気を持っている感じがします。ということは、私を知る人たちは「いかにも中野靖子っぽい」と思っているのでしょうか? だとしたら、どういう点でそう思っているのでしょうか? この角ばった字面のことでそう思っているということでしょうか......?

実は、このことは以前から気になっていて、友人に尋ねたことがあります。
何の気兼ねもいらないお酒の席だったにもかかわらず、友人は、何かひどく言いづらそうに「まぁ、うん、四角いっていうか、あー、鋭角的ではあるよね」と答えてくれました......それは「四角い」以上にキツいのでは......

さて。
伊丹さんといえば、「伊丹十三」「イタミジューゾー」「ITAMI JUZO」。
字面も響きも本人と名前がピターっと一致していて、他の名前は考えられないほどですが、これ、自分でつけた「芸名」なんですね。正確に言えば、「自分で改名した芸名」なのです。

1960年、俳優デビューするときに、所属映画会社・大映の永田雅一社長からもらった名前は「伊丹一三(いたみいちぞう)」。それを1967年に「十三」にしたわけです。
「マイナス(-・一)」を「プラス(+・十)」に転じるための改名だったと言われていますが、「そんな洒落みたいな理由だけで改名する人だろうか。本当はもっと別の意図がありそう」と、いささか疑問に思ってきました。
そんな私の念がやっと天に通じたと見え、図書館で思いがけず行き当った雑誌記事でもう少し詳しい事情が分かりました。

『現代』1967年6月特別号での遠藤周作さんとの対談によると、

  • 自分には内向的なところがあるから、もう少し積極的に生きぬいてやろうと思って「一」より強そうな「十」に(姓名判断などではなく)自分の意志で変えた。
  • 男に繊細な名前はいけない、「一三」は親しみにくい。
  • 内向的な雰囲気があると、直情径行な人間の役、一本気な男の役がくるときに困る。

ということだったのだそうです。ナルホド。

DSC_1235.JPGのサムネイル画像左:ポケット文春版の『ヨーロッパ退屈日記』(1965年)
右:B6判の『ヨーロッパ退屈日記』(1974年)
同じ著書、当然同じ著者なのに、並べて見ると雰囲気はだいぶ違って見えます。

たとえば、ごく若い頃の伊丹さんが出演していた映画を観ると、スマートでいてちょっと神経質そうな響きの「イチゾー」は、それはそれで当時の伊丹さんには似合っていたと感じますが、看板を掛けかえることによって自分で自分を「ジューゾー」に変えていったのですね。自己プロデュースだったんだ、納得しました。

で、翻ってみるに自分の名前。
戸籍上の本名ですからそうそう変えられませんし、たまに「やたらと四角いなぁ」と思うだけで変えたいわけではないのですが、「丸っこい名前に変えていいですよ、お好きにどうぞ」と言われたとして、それで自分をどういうふうに方向づけたいか、という伊丹さんのようなビジョンもないんですよね。自分の名前を考えるのって、なかなか難しそうです。


ま、つけてもらった名前でも自分で考えた名前でも、マジメに一生懸命生きて、「いい名だ、なぜなら人物がいいからだ」って思われるようになるのが一番かな、と。おっと、ハードルを上げ過ぎて、雲より高い棒高跳びになってしまいました......修業、修業。

学芸員:中野

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2014.09.01 みなさまの声

もうすぐ9月です。 お盆が過ぎると、朝夕が少しひんやりして、ああ、もうすぐ秋が来るのね、と感じます。
さて、秋と言えばいよいよ本格的な行楽シーズンですね。

旅の想い出に、伊丹十三記念館のホームページに出てみませんか??


毎週金曜日、記念館ではお客様方から頂戴した記念館へのご意見やご感想を、「みなさまの声」というコーナーにおいて掲載しています。
基本的には1週間に10組様お願いしております。


お写真とともに掲載しておりますが、お写真は、後姿とか、愛用品とか、お顔があまりはっきりわからないように、すごーく遠目にお写ししたりしたものでもOKです。もちろん、お写真無しでご意見だけでも構いません。 時には、お客様ご自身がイラストを描かれ、それを掲載させて頂くこともあります。


また、過去のみなさまの声を見ていますと、有名人が登場されていることもあります。
例えば今年の2月には、宮本館長から記念館を紹介されご来館下さった「さかなクン」さんがご登場下さっています。

ギョギョギョ~!!
びっくりで魚(ギョ)ざいます!
 (さかなクンさんのみなさまの声はこちらから)


また、CM他様々な分野でご活躍のクリエイター・箭内道彦さんも先日、みなさまの声にご登場下さいました。


昨年、コラムニストの天野祐吉さんがお亡くなりになりましたが、今年8月、河出書房新社より「天野祐吉 経済大国に、野次を。」という本が発売されました。

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この本のインタビュー記事の中で、箭内さんは伊丹十三記念館にご来館されたことに触れておられます。お名前を名乗られたわけではありませんでしたが、記念館スタッフの一人が箭内さんのご来館に気付き、天野祐吉さんの奥様にご連絡差し上げたところ、「通報」されたとユーモアを交えてお話下さっています。 そのご来館時にスタッフが箭内さんに「みなさまの声」をお願いしたのですが、快くお引き受け下さったというわけです。
(箭内道彦さんのみなさまの声はこちらから)


みなさまの声へご協力を頂けるお客様はお近くのスタッフまでお声掛けくださいましたら、用紙と筆記用具をお渡ししますので、どうぞお気軽にお声掛け下さい。


記念になること間違いなしです。

スタッフ:川又

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