記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2014.09.15 第6回伊丹十三賞 受賞記念イベント開催決定!

第6回伊丹十三賞 受賞記念イベントの開催が決定いたしました。
「今年の受賞記念イベントは?」と楽しみにしてくださっていた皆さま、お待たせいたしました!

【イベント概要】

タイトル:第6回伊丹十三賞受賞記念 リリー・フランキー × 周防正行 トークショー
日時:11月12日(水)19時開演
場所:松山市総合コミュニティセンター・キャメリアホール
登壇者:リリー・フランキー氏(第6回伊丹十三賞受賞者)、周防正行氏(伊丹十三賞選考委員)
テーマ:「いかにしてリリー・フランキーになったのか」
ご案内:伊丹十三記念館 館長 宮本信子
入場料:無料 【事前応募制・応募者多数の場合は抽選・応募締切10月13日(月)必着】
※応募方法など、詳しくはコチラをご覧ください。


poster.2014.jpgトークショーのポスター
ITMグループ店頭などに掲示しています


「第6回伊丹十三賞」と「受賞記念イベント」について、簡単にご説明いたします。

リリー・フランキーさんが、イラストレーター・作家・俳優など、さまざまな分野でご活躍なさっていることは、みなさまご存知の通りです。そのリリーさんに、「さまざまなジャンルでリリー・フランキーという存在を確立し、自身をひとつの表現媒体にした独自の才能にたいして」、今春、第6回伊丹十三賞をお贈りいたしました(「伊丹十三賞」についてはコチラをご覧ください)。

贈呈式は4月に東京で開催いたしましたが、受賞記念イベントであるトークショーは、記念館の所在地である松山で開催いたします。

また、今回のトークショーには、受賞者であるリリーさんだけではなく、周防正行監督(伊丹十三賞選考委員)にもご登壇いただきます(周防監督といえば、9月13日に最新作『舞妓はレディ』が公開されたばかりですね!)。

周防監督は、4月に開催した第6回伊丹十三賞贈呈式のご祝辞で、リリーさんの受賞について、こんな風におっしゃられていました。


リリーさんは、『そして父になる』で数々の賞を受賞されました。「当然そうなるだろう」と、映画を観た直後から思っていました。
それは、役者をなりわいとしている人が数多くの賞に輝いたことを以て、「これでようやく一流の役者としてみとめられた」とか、あるいは「性格俳優などという、わかるようでわからない類(たぐい)の、"うまい役者"になった」とか、そういった事情とはちょっと違う匂いを感じました。

うまく言えないんですけど、「役者としてどうなったか」ということではなくて、「リリー・フランキーがリリー・フランキーとして映画の世界で存在することを、ようやくみんなが称えたんだ」っていう、そういう感じだったのかもしれません。

誤解を恐れずに言うと、リリーさんは永遠に役者になれない。いや、なるべきではない。ずっとリリー・フランキーでいるべきだ。そういうことなのかもしれません。

今までの伊丹十三賞の受賞者のみなさんをちょっと思い返していただければわかると思うんですが、誰一人として既成の概念で識別できる職業を持っている人はいませんでした。みなそれぞれが、"コピー・ライター"であるとか、"テレビタレント"であるとか、そういった肩書に収まらずに、まさに「その人本人のお名前こそが職業である」としか言いようのない人たちです。

リリー・フランキーさんにふさわしい肩書きがあるとしたら、それは"リリー・フランキー"っていうことなんだと思います。

僕の中で、リリー・フランキーさんに伊丹十三賞を受賞していただきたいと思った一番の理由がそれでした。


独自の存在感をお持ちのリリーさんを称えていらっしゃいます。そんな周防監督のご祝辞を受けたリリーさんは、


周防監督にあんなに褒めてもらえるなんて思ってもみませんでした。


と、とても嬉しそうに受賞者スピーチで仰っていました。

今回のトークショーでは、そんなお二人の対談を通して、稀有な存在であるリリーさんが「いかにしてリリー・フランキーになったのか」に迫ります。私たちスタッフも、どんなトークショーになるのか、今から楽しみです。

応募締切は10月13日(月)です(応募者多数の場合は、抽選になります)。
皆さまのご応募、お待ちしております!




~記念館からのお知らせ~


トークショーの翌日に、宮本信子館長が出勤いたします!

oshirase.jpg

日時:11月13日(木)11時頃~13時頃
※当日の状況により、滞在時間は変更になることがあります。


皆さま、ぜひ記念館にいらしてくださいね。               


スタッフ:淺野