記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2026.08.31 伊丹さんの愛用品・印伝

伊丹さんが愛用していたものの中に「印伝(いんでん)」があります。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、印伝(甲州印伝)は、山梨県で400年以上受け継がれてきた伝統工芸品です。染め上げた鹿革に漆で模様を施したもので、長く使い込むほどに風合いが増して愛着のある品になります。好んだものをとても大切に、そして長く使っていた伊丹さんにはぴったりの愛用品だったのですね。

記念館には実際に伊丹さんが使っていた印伝の品が何点か収蔵されています。

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ペンケース(常設展示室五・エッセイストのコーナーより)

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信玄袋(収蔵庫より)

印伝をご存知の方、好んで実際に使っている方は本当にたくさんおられて、お客様から「伊丹さんも愛用していたなんて、親近感がわきます」というお声をいただくことも少なくありません。その際、実際に持っている印伝の品を見せていただくこともあり、つい最近来館された方は、上の写真と同じ信玄袋をお持ちでした。

印伝には多くの模様があるのですが、伊丹さんは「青海波(せいがいは)」という模様を特に好んでいたようで、収蔵されているものの模様はすべて青海波です。青海波は、上の写真のように半円を扇状に重ねて上下左右に規則的に並べたもので、穏やかな波が無限に続く様子から、平和な生活が長く続くようにという祈りが込められた吉祥模様といわれています。

上記のお客様も青海波がお好きだそうで、見せていただいた信玄袋も青海波でした。もしお持ちの印伝の品がありましたら、その模様の由来など調べてみると、より深みを感じられるかもしれませんね。

伊丹さんの愛用品ということで関係づけて、記念館ショップでも少しですが印伝の品を取り扱っています。名刺入れ、小銭入れ、印鑑入れ、根付がございますので、印伝をご存じの方もそうでない方も、ご来館時はぜひご覧になってみてください。

20260831-3.jpg記念館ショップの印伝売り場


さて最後に、9月の記念館の開館スケジュールについてお知らせします。

date0831.jpg開館カレンダー(記念館サイトTOPページより)。
赤マルが9月の休館日です。

記念館は通常火曜日にお休みしていますが、9月22日(火)は国民の休日にあたること、また、翌日の23日(水)も秋分の日で祝日であることから、この2日間は通常通り開館します。24日(木)を振替休館とさせていただきますので、この週にご来館を予定してくださっている方は何卒お気をつけください。

皆さまのご来館をお待ちしております!

スタッフ:山岡

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