受賞者
新井敏記(あらいとしのり)
編集者 ノンフィクション作家 スイッチ・パブリッシング代表
撮影:佐藤秀明(SATO HIDEAKI) |
【プロフィール】 1954年9月2日 茨城県下館市(現在筑西市)生まれ 日大芸術学部芸術研究所卒 1985年「スイッチ」創刊 2004年「コヨーテ」創刊 2013年「モンキー」創刊 主な著作は 『モンタナ急行の乗客』(新潮社) 『沖にむかって泳ぐ』(文藝春秋) 『片山豊 黎明』(角川書店) 『池澤夏樹 アジアの感情』(スイッチ・パブリッシング) 『人、旅をする』(講談社) 『SWITCH STORIES 彼らがいた場所』(新潮社) 『鏡の荒野』(スイッチ・パブリッシング) 写真集『夏の水先案内人』(スイッチ・パブリッシング) 沢木耕太郎「ミッドナイトエキスプレス」プロデューサー(J-wave) スイッチ・パブリッシング公式サイト |
授賞理由
十代から自主制作の雑誌づくりをはじめ、つくりたい雑誌のためにみずから出版社を立ち上げ、以来三十年にわたり、「スイッチ」をはじめとする雑誌、書籍を手がけ、維持発展させてきた経営手腕、編集手腕に対して。
伊丹十三賞選考委員会
受賞者コメント
今までの人生、罰こそあれ、賞とはまったく無縁でした。
「コヨーテ」創刊十年に際して、谷川俊太郎さんに「〇歳からようやく十歳、あっという間だったでしょう。これからの十年が大事です」と、言われたことが不思議と励みとなりました。「スイッチ」は今年で創刊三十周年を迎えます。三十歳、ようやく一人前になったのでしょうか。
伊丹十三賞はその叱咤激励と受け止め、これからの編集という旅の栞にします。書いて読んで消して、また書く。何度も見直す。編集が唯一僕のやり続ける仕事なんだと思います。伊丹十三さんの編集力を想い、これからもたくさんの不思議に出会うために大きな励ましとさせていただきます。
本当にありがとうございます。
新井敏記