記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2011.02.21 椿まつり

記念館だよりをご覧のみなさまこんにちは!2週間ぶりの木山です。

2月7日更新の記念館だよりでお知らせ致しましたが、先日2月9日、10日、11日の3日間椿祭りにて十三饅頭の出張販売をしてまいりました。

毎年、鳥居の前で蒸したての酒まんじゅうや椿もちや椿大福などなど人気のお菓子を販売している一六さんの販売スペースで十三饅頭を一緒に販売させて頂きました。

朝8時に現場に行くと、一六さんの販売員さん達が寒空の中せっせと準備をされていました。場所を貸して頂いた上に、立派なPOPまで作っていただき、本当に心からお礼を申し上げたいと思います。初日くらい誰よりも先に準備に行くべきだったと、今更ながら後悔しております。。。

  饅頭POP.jpg 

 jyunbi.JPG

     

販売開始の9時を待たずにお客様から「お饅頭ちょうだい?」と声をかけていただき、テントの外へ出てみると、ぞくぞくと参拝の方々が訪れていました。一気に緊張感が高まる瞬間でした。

「必ず完売させます!」と大口をたたいて出てきた手前、売れませんでした?なんて帰ることはできないので、精一杯がんばるのみでした。

元々の目的は、「伊丹十三記念館」や「十三饅頭」をひとりでも多くの方に知っていただくという事で始めたのですが、意外と知られていない事にびっくりとがっかりでした。

「じゅうぞう饅頭」の事を「じゅうさん饅頭」と読み間違える方が多く、「伊丹十三の十三ですよ」というと、「へえ?そんなのあるの??」「あ?なんか聞いた事はあるけど、どこにあるのか知らんのよ?」という会話を何度もしました。

  manjyuusin.JPG知られていないという事もあり、はじめの方は見向きもされず、みなさん一六さんの酒まんじゅうや縁起どらやき、椿もちへまっしぐらでした。だんだん慣れてきて、声をだしてアピールしている内に、あれよあれよと売れはじめ、2時すぎには用意していた100箱完売でした。「やった?!目標達成!」と宮本館長、館長代行玉置さん、記念館のメンバーに連絡を入れ、初日終了です。

2日目、3日目ともなると更に声だしも慣れてきて、初日よりも早い時間に売り切れとなりました。記念館までわざわざ買いにきて下さったお客様もいらっしゃりご迷惑をおかけ致しましたが、なんとも爽快な気分でした。

帰りに朝から気になっていた、蒸したての酒まんじゅうを買って記念館のスタッフのお土産にしました。あったかくてとてもおいしかったです。これは並んでまで買うな?と納得のおいしさでした。

行列.jpg多くの方が、「一六さんだったら間違いない」とか「毎年椿さんの帰りに一六のお菓子を買うのを楽しみにしとるんよ」などと言っているのを聞いて、信頼と期待の強さを感じました。伊丹十三記念館はまだまだ生まれたばかりの記念館ですが、小さなことからコツコツと真面目にお客様からの信頼を積み重ねていけたらと思いました。

3日間良い経験をさせていただきました。POPの作成やあたたかい言葉をかけて下さった一六のみなさま、そして何より十三饅頭をお買い求め下さったみなさま、本当にありがとうございました。この場を借りましてお礼申しあげます。

ちなみに平成24年の椿まつりは、1月29日(日)30日(月)31日(火)の3日間、平成25年は、2月16日(土)17日(日)18日(月)の3日間となっております。

 

スタッフ:木山

2011.02.14 記事掲載のおしらせ

mikoshi_s.JPG暖かくなりかけては寒さの戻ってくる季節ですが、今年もまた旧暦正月8日に「伊予路に春を呼ぶまつり」といわれている椿まつりが伊豫豆比古命(いよずひこのみこと)神社で開かれました。
多くの参拝客で賑わうこのお祭りの3日間は、参道に800もの露店が立ち並びます。一六本舗さんの露店に我らが十三饅頭も参加させていただきました。このときのレポートは次回以降の当番のスタッフが書かせていただくようですので、お楽しみに。

さて今回は企画展の「告知の告知」でございます—

現在、地元紙・愛媛新聞の芸能面に、企画展の記事を寄稿させていただいております。「父と子」展の展示品を紹介する全3回の連載で、第1回は2月7日(月)、第2回は2月13日(日)に掲載していただきました。最終回の第3回は2月21日(月)に掲載の予定です。

取り上げたい展示品はたくさんありましたが、字数の制約を考えるとご紹介できるのは各回1点。涙を呑んで3点にしぼらなければなりません。800字程度の字数に収めるのにも四苦八苦。厳しい字数制限のある原稿は書いたことがなかったような気がします。
ああでもないこうでもないと書いては消し、消しては書く日々が、私の2011年の幕開けでございました。(それでも毎回字数を超過した原稿を担当の方に送りつけてしまいましたが・・・。)第1回の分はかなり早めに着手したのに、第2回からはギリギリに・・・!なぜ?!?

うまく凝縮して送り出せましたかどうか—心配ではございますが、愛媛新聞をご購読なさっているみなさま、ぜひご一読くださいませ。連載が終了いたしましたらホームページでもご報告いたします。

tsubakimochi_s.JPGいやぁ、ウェブはいいですね、字数制限がなくて!この開放感!私の半生でも綴ってみようかと思ってしまうほどですが、いつも「長けりゃいいってもんじゃないと思うのよね」と記念館の某ファン(某学芸員の母)から忠告されていますので、この辺でよしておきます・・・

話は戻りますが、松山市民のならいとて、椿まつりの中日の晩、私もお参りしてきました。「べんきょうがうまくなりますように」など、少年(推定)の切実で微笑ましい願いごとが書かれた絵馬を眺めつつ本殿へ。願いはもちろん商売繁昌!あれ?願いごとって、人に言ったら叶わなくなるんでしたっけ・・・?でも、誰だって繁昌したいですよねぇ。繁昌しましょう!


写真上:中日の晩、「ヨイヨイ!」の掛け声とともに宮入りするお神輿 / 写真下:一六本舗さんの椿まつり限定商品「椿餅」(川又さんごちそうさまでした)
学芸員:中野

2011.02.07 冬の過ごし方

記念館だよりをご覧のみなさま、こんにちは!さむ?い冬が苦手な木山です。

みなさんは、寒い冬をいかがお過ごしですか?

以前、記念館だよりにも書きましたが、私は昨年は7月までヒーターを使っていたほど寒がりで、この季節は寒すぎてあちこちが痛くなります。

冷え性でくつ下なしでは寝られず、重ね着しすぎて肩はこるし、腰痛もひどく、もう大変です(泣)

毎朝、ふとんから出るのが辛く、まず2歳の娘に「ピっ、してきて」とヒーターのスイッチを入れに行かせます(ごめんなさい。。。) お仕事をもらった娘は「あいっ!」と元気よくふとんから出ていきます。

そして部屋があたたまったところで、やっとふとんから出て、弁当作りを始めます。

寒すぎてヒーターの前で暖まっていると、「早くお弁当作ってきて?」と娘に私の指定席を横取りされます。そして、絵本を読みながら、ホットミルクやジュースを飲んで、満足そうに微笑みかけてきます。

悔しいですが、その笑顔を見ると「よし、がんばるか!」とエンジンがかかります。

こんな寒がりの私ですが、雪の降る寒さは耐える事ができて、うれしくてテンションが上がります。

雪のめずらしい地域で育ったせいでしょうか、雪を見るだけでワクワクします。

病は気からとよく言いますが、寒さも気の持ちようで感じなくなるのでしょうか。

先日は松山でも雪が降り、カフェから眺める中庭がまた素敵な景色でした。

 

  みかこちゃん.JPG中庭にそびえ立っている桂の木は、寒いところに多いらしく、雪との相性もバッチリ!カフェでお茶をしていたお客様も、「わぁ、きれ?い」とたくさん写真を撮っておられました。

企画展示室もリニューアルしていますし、ぜひ冬の記念館にいらしてください。

現在の企画展「父と子ー伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術ー」は、心がほっこりあったかくなります。

展示替え作業が終了し、スタッフ全員で最終チェックをしている最中、感動して涙が止まらなかった事を思い出します。

子を持つ親になったからこそ生まれる感情とか、当時の万作さんの思いを考えると涙なしでは見られませんでした。あまり言うと楽しみがなくなりますので、ぜひこの寒い冬、心をほっこり暖めにいらしてください。

P.S    毎年、この時期になるとお知らせしておりますが、今年も椿まつりの季節となりました。今年は2/9(水)10(木)11(金)の3日間となっております。今回はなんと、十三饅頭も出張販売する予定でございます。ぜひこの機会にお買い求めくださいませ。

 

冬の記念館1.JPGスタッフ:木山