記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2018.11.26 カフェ・タンポポの楽しみ方

伊丹十三記念館には、ご入館者様専用のカフェ・タンポポがあります。

20181126_1.jpg伊丹さんが好んだ飲み物やオリジナルスイーツなど、メニューにこだわりがあるのはもちろんなのですが、それ以外にもお楽しみいただけるポイントがいろいろあります。

たとえば、お客さまがカフェに入られた瞬間に、「あ!」と声をあげられることがあります。店内で流れているBGMが、伊丹映画のサウンドトラックだと気づいてくださったんですね。「あの曲だね!」と楽しそうにお話なさっているご様子を、よくお見かけします。伊丹映画のさまざまなシーンが、曲とともに皆さまの心に残っているのですね。

また、店内には映画『タンポポ』製作時に伊丹十三が描いた、登場人物の似顔絵原画(映画のポスターにも使われています)や、父・伊丹万作が描いた油彩も展示しています。間近にご覧いただけますので、こちらもお見逃しなく。

20181126_2.JPG『タンポポ』登場人物の似顔絵原画


ほかにも、中庭に面したガラスには――

20181126_3.JPG小さなタンポポが......!皆さま、気づくと笑顔になられます。

こんなふうに、メニュー以外もお楽しみいただける居心地の良い空間です。カフェをご利用いただいたお客さまから、「何時間でもいられる場所ですね」とお声をかけていただくこともあります。

これから記念館にお越しになられる皆さま、ぜひ「カフェ・タンポポで過ごす時間」も、ご予定なさってくださいね。きっと、良いお時間をお過ごしいただけることと存じます。


<記念館からのお知らせ>


12月3日(月)開催の「第10回 伊丹十三賞 受賞記念 磯田道史氏講演会」は、参加者募集締切後に厳正な抽選を行いまして、当選者の皆様へ参加証を発送させていただきました。多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。追加募集や当日受付は行いませんので、何卒ご了承くださいませ。

なお、12月3日(月)は、当館の開館時間を10時~16時(最終入館時間15時30分)とさせていただきます。


スタッフ : 淺野

2018.11.19 MUJI BOOKS 人と物8『伊丹十三』

MUJI BOOKSの文庫「人と物」シリーズの第8巻として、『伊丹十三』が刊行されました。

mujibunko8_itami.jpg

"MUJI BOOKS"とは、その名のとおり、良品計画が発行する"無印良品の本"なんです。

衣服、生活雑貨、食品、文房具、家具・家電、住宅......と、くらしに関わるものを幅広く扱ってきた無印良品は、今や、独自の選書で集めた本を販売する本屋さん、オリジナル書籍を作る出版社でもあるのですね。

MUJI BOOKSの詳細はコチラをご覧ください

「人と物」シリーズは、さまざまなジャンルで活躍した先人の「くらし」にまつわる名文を1人1冊の文庫本にまとめる、という企画なんだそうです。

これまでに
 ●第1弾:1.柳 宗悦、2.花森安治、3.小津安二郎
 ●第2弾:4.佐野洋子、5.茨木のり子、6.米原万里
の6冊が刊行されていて、このたび
 ●第3弾:7.秋岡芳夫、8.伊丹十三、9.濱谷 浩
の3冊が同時発売となりました。

諸先生方と同じく、伊丹さんも生活の達人でしたから、シリーズのコンセプトにバッチリですね。

無印良品を愛する全国の皆様に、きっと気に入っていただけることと思います。(無印良品に関する名言も収録されています!)

価格は500円+税、お求めやすいお値段となっています。
スリムな文庫に伊丹エッセイのオイシイところが詰まっていますので、気分転換の1冊、伊丹十三ワールドへの入門的1冊、親しい方へのちょっとしたプレゼントにもぜひ。

MUJI BOOKS展開店舗(全国20店舗)とネットストアでは、11月16日(金)に先行販売が開始されました。

MUJI BOOKS展開店舗(11月16日~販売中):
シエスタハコダテ、仙台ロフト、イオンモール木更津、上野マルイ、渋谷西武、アトレ恵比寿、有楽町、丸井吉祥寺、イオンモール松本、近鉄あべのハルカス、グランフロント大阪、リノアス八尾、イオンモール北花田、イオンモールKYOTO、岡山ロッツ、アリオ倉敷、広島パルコ、MUJIキャナルシティ博多、COCOSA熊本下通、近鉄四日市(11/20オープン)

上記以外の無印良品店舗、一般書店では12月以降、順次取り扱い開始となるそうです。

記念館のグッズショップでも販売させていただきたいと考えております。取り扱いを開始しましたらこのホームページでお知らせさせていただきますので、今しばらくお待ちくださいませ。入荷をお楽しみに!

学芸員:中野靖子

2018.11.12 年末年始の開館スケジュールのお知らせ

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
2018年もあとひと月半ちょっととなりました。月日が経つのは本当に早いですね!

さて、11月に入りますと、記念館の年末年始の開館スケジュールについてお問い合わせをいただくようになります。その時期に長めのお休みを取られて、帰省や旅行で愛媛(松山)に来られる方、それを迎える方が、お出かけ先にと記念館を検討してくださいます。問合せのお電話で「行くのを楽しみにしているんですよ~」など仰られる方もいらっしゃって、スタッフも大変嬉しく思っています!

2018年の年末は、下記のとおり12月28日(金)からお休みをいただきます。予定を立てられる時の参考になさってくださいね。

12月25日(火):休み
12月26日(水)~27日(木):開館
12月28日(金)~1月1日(火):休み
1月2日(水)~3日(木):開館 ※10時~17時(最終入館16時30分)
1月4日(金):開館

開館カレンダーは当サイトトップページの右側、ニュース欄の下にありますので、チェックしてみてください。

top.png

当サイトトップページ。赤マルのところが開館カレンダーです。
赤字の日が休館日、黒字は開館日です。
青字は開館時間が変則的ですので、ご注意ください。

来年1月2日・3日は閉館時間が通常と異なります。

年末年始やゴールデンウィーク、お盆の時期は、愛媛県内にお住いの方が、県外からのご家族・お知り合いを連れてご来館されることが増えます。
近いとなかなか来館のきっかけがない...という皆さま、ご遠方のご家族・お知り合いの方とお会いになることが増えるこの機会を「きっかけ」に、ぜひ記念館にお越しくださいませ。
スタッフ一同、はりきってお迎えさせていただきます!


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スタッフ:山岡

2018.11.05 原画

現在、当館の企画展では、「おじさんのススメ シェアの達人・伊丹十三から若い人たちへ」を開催しております。

この企画展は、伊丹十三が生涯を通して人々にすすめたものと、その手法を紹介しています。そのひとつとして、「食・酒・お洒落」を取り上げたコーナーがあるのですが、たとえば「お洒落」のところでは、こんな原画を展示しています。

20181105_01.JPGあ、これは!と思われる方もいらっしゃることと存じます。そうなんです、伊丹十三のエッセイ『ヨーロッパ退屈日記』の挿絵原画の一部です。

お客様とお話をしておりますと、『ヨーロッパ退屈日記』をはじめとする伊丹エッセイを愛読なさっている方は多く、「大好きなエッセイの挿絵原画を観ることができて嬉しかった」「文章はもちろんだけど、あのイラストも伊丹エッセイの魅力のひとつですよね」といったご感想をいただきます。
間近でじっくりご覧いただけますので、緻密な描写に驚かれる方もいらっしゃいます。

伊丹さんのイラストは、常設展の「六 イラストレーター」コーナーにも展示しています。

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常設展「六 イラストレーター」コーナー


こちらは、閲覧台が手まわし式になっていたり、引出しの中に絵があったりと、展示デザインも遊び心たっぷりです。ぜひ、ご覧になってみてください。


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<記念館からのお知らせ>


10月5日より応募を受付けておりました「第10回伊丹十三賞 受賞記念 磯田道史氏講演会」は、本日(11月5日)中をもって募集を締め切らせていただきます。定員を超える多数のご応募をいただき、まことにありがとうございました。
厳正な抽選を行い、当選なさった方には11月中旬以降に参加証をお送りさせていただきます。落選の方にはお知らせをお送りいたしませんので、ご了承くださいませ。

スタッフ : 淺野