こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2020.06.29 手拭いとともに
ここ数か月、意識して手を洗うようになりました。
感染症対策として正しい手順で行う衛生的手洗いの重要性を知り、「こまめに丁寧に」を意識しながら洗っています。基本的な感染症対策を続けていくことは大切ですよね。
こまめな手洗いが習慣になってから、あらためて気づいたのが手拭いの使い勝手の良さです。かさばりませんし、洗濯に強く乾くスピードが速いので梅雨どきでも安心して使えます。
一時マスクが品薄だった頃には手拭いでマスクを作れると知り、なるほど!と膝を打ちました。
手拭いは色や柄が豊富で遊び心あるデザインのものも多く、使うほど風合いが増して愛着が沸くのも魅力ですね。実用性が高いだけでなく暮らしに彩りをそえてくれる、うれしいアイテムです。
ちなみに、わたしが使っている手拭いの中でお気に入りのひとつが、こちらの空色の記念館オリジナル手拭いです。
使い勝手がよいのに加えて、さわやかな空色がパッと心を明るくしてくれる点も、とても気に入っています。
記念館のオリジナル手拭いには、空色以外に「黒色捺染」「白色ピンク柄捺染」のカラーバリエーションがあり、オンラインショップでもお求めいただけます。
お気に入りの手拭いたちとともに、これからもこまめな手洗いを続けたいとおもいます。
スタッフ:淺野
2020.06.22 カフェ・タンポポの営業と十三饅頭の販売を再開しました
皆様、大変長らくお待たせいたしました。
6月20日(土)、2ヵ月ぶりにカフェ・タンポポの営業を再開いたしました。
お客様同士の間隔確保のため、当面の間
お使いいただけるお席を減らしての営業となります。
何卒ご了承くださいませ。
ミュージアムって、ずっと立ちっぱなしだったり、脳にいろんな刺激を受けたりするので、結構くたびれるんですよね。そして、たいていの施設で、順路の中の「少し休憩したいなぁ~」と感じるあたりに、うまい具合にカフェが配置されているものなんですよねぇ。まるで峠の茶屋のように。
我らが"峠の茶屋"カフェ・タンポポは、常設展示室・企画展示室をご覧いただいた後のナイスなタイミングで出現します。
ご来館の記念に「伊丹十三記念館の形」のケーキ(税込330円)などいかがでしょうか。
小さめですが、チョコレートたっぷりの贅沢なお味です。
カフェ・タンポポは入館者専用ですので、ゆったりとお過ごしいただけます。
展示をご覧いただいた後のひと休みに(展示室ご入室前でも途中でも!)、ぜひご利用ください。
また、記念館限定販売の「十三饅頭」(7個入り・税込756円)も、同じく6月20日(土)より入荷・販売を再開しております。
開館以来の看板商品ですから、ひさしぶりに店頭に並んだ姿を見て「お帰り!」と声をかけたくなりました。
四国名菓・一六タルトでお馴染みの一六本舗さんによる
甘さ控えめのこし餡入りの茶饅頭です。
記念館の建築をイメージしたパッケージもお土産に最適!
カフェ・タンポポは入館者専用ですが、グッズショップでのお買い物はご入館でない方もお楽しみいただけます。
記念館にしかない十三饅頭、自分用の嬉しいおやつに、遠方のお友達へのちょっとした贈り物に――改めまして、これからもどうぞよろしくお願い申しあげます。オンラインショップでもお求めいただけます!
学芸員:中野
2020.06.15 4711オーデコロン
記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
梅雨の時期になりましたね。気温も湿度も高くなってきましたので、日々、くれぐれもお体に気をつけてお過ごしください。
さて暑い季節、お客様が手に取られることが特に多くなる記念館ショップ商品の一つに、「4711オーデコロン」があります。
4711オーデコロンは「オーデコロン」の名前の由来になったといわれる、世界で最も歴史のあるオーデコロンです。
1792年にドイツのケルンで「不思議な水」として誕生して「オーデコロン(ケルンの水)」の名で世界中に広まり、200年以上経った今もなお、世代や性別を問わず多くの方々に愛されています。
皆さまの中にも、実際に使われたことがあるという方がたくさんいらっしゃると思いますが、伊丹さんもこのオーデコロンを愛用していたんですよ。
記念館ショップで販売しているのはスプレータイプの「4711オーデコロン ナチュラルスプレー 60ml」です。つけたての香りはすっきり爽やかなシトラス。日常使いはもちろん、仕事や勉強の合間に気持ちをリフレッシュしたいときなどにおすすめですし、また、寝る前のリラックスタイムに使われる方もいらっしゃるそうです。
ご自分用、プレゼント用として1年を通じてご好評いただいている商品ですが、暑い時期には「爽やかな香りで気分転換をしたい!」とより多くのお客様がお買い求めくださいます。
その香りを体感いただけるよう店頭ではテスターをご用意していますので、ご来館の際はぜひお試しください!
スタッフ:山岡
2020.06.08 植木の剪定
新型コロナウイルス感染拡大防止のための臨時休館中、記念館の植木の剪定作業を行いました。
伊丹十三記念館には、桂、ヤマザクラ、ヤマボウシ、トサミズキ、ユキヤナギといろいろな種類の植木を植えているのですが、この度、そのすべての木々を剪定していただきました。
以前記念館の外壁の塗装をして頂いた時にも感じたのですが、現場の仕事を目の当たりにするとスケールの大きさとスピード感に圧倒されます。
あっという間に全ての木々は刈り込まれ、さっぱり整いました。
先週の記念館便りでもお伝えしておりますが、ヤマボウシが本当にきれいな時期で、剪定されて落ちていた枝があまりに美しく、植木屋さんにお願いして貰って帰りました。
最後に、肥料も仕込んでいただき、終了です。
こちらは、正面のヤマザクラです。左が剪定前、右が剪定後です。随分すっきりしたのがお分かりいただけますでしょうか。
このようにその時々にできることをしながら、植木もスタッフも準備万端でみなさまをお待ちしています。
ご来館の際にはきれいに剪定された木々もぜひご覧下さい。
スタッフ:川又
2020.06.01 『伊丹十三の映画』
この春、新作映画の公開延期や映画館休業といったニュースを何度か目にしました。
こういった状況ですから、映画館に足を運ぶ代わりに、これまでに公開された映画を自宅でご覧になった方も多いのではないでしょうか。伊丹映画をチョイスなさった方もいらっしゃることと存じます。
印象深い映画を観たあとは、その映画や監督にまつわる関連書籍などを読みたくなりませんか。そんなときにおすすめしたいのが、『伊丹十三の映画』(新潮社/「考える人」編集部 編/2007年)です。
『伊丹十三の映画』には、出演俳優・関係者・スタッフなど、伊丹映画に関わった方々が当時を思い出しながら伊丹十三や伊丹映画について語ったインタビュー(総勢43名)が収められています。
監督自身のロングインタビュー(書籍『「お葬式」日記』に収録されたものの再録)もお読みいただけますよ。インタビューの中には、こんなことばがあります。
"われわれは映画を半分しか作れない。そして、残りの半分の完成を観客の配慮にゆだねるため、観客の自由に対して映画を作る、ということです。"
一度読むと忘れられないことばです。
読み応えのある一冊ですので、映画とあわせてぜひお手に取ってみてください。
伊丹十三記念館のオンラインショップでも取り扱っております。
記念館の庭では、ヤマボウシの花が咲きました。
外出時に目に入る樹木や花のうつくしさに、これまで以上に心動かされますね。
皆さま、どうぞご自愛専一にお過ごしくださいませ。
スタッフ:淺野