記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2015.03.30 第7回伊丹十三賞の受賞者が決定いたしました!

すっかり春の恒例行事となりました伊丹十三賞。恒例になるほど続いていることに感慨を覚えますが、この賞を喜んだり楽しんだりくださる皆様のおかげと存じます。ありがとうございます。

今年もすてきな方がご受賞くださることになりました。
第7回伊丹十三賞の受賞者は新井敏記さんです。


award7_3.JPG 佐藤秀明氏撮影


新井さんは、編集者でノンフィクション作家、そして出版社の経営者でもあります。

カルチャー誌「SWITCH」、旅をテーマにした雑誌「Coyote」、文芸誌「MONKEY」。
書店で見かけると独特のたたずまいに惹かれて手に取ってしまう、「ああ、毎号毎号そそる特集を組んでるなぁ!」と唸ってしまう。そんな経験をお持ちの方は多いのではないかと思います。新井さんはその三誌を発行するスイッチ・パブリッシングの代表で、そのうち「SWITCH」「Coyote」二誌の編集長なのです。


 award7_2.jpg野村佐紀子氏撮影


十代から自主制作の雑誌づくりをはじめ、つくりたい雑誌のためにみずから出版社を立ち上げ、以来三十年にわたり、「スイッチ」をはじめとする雑誌、書籍を手がけ、維持発展させてきた経営手腕、編集手腕に対して



という選考委員による授賞理由をお伝えしましたところ、



今までの人生、罰こそあれ、賞とはまったく無縁でした。

全文はこちらでどうぞ



とのコメントをくださいました。賞をお受けになるのは初めてでいらっしゃるそうです。
「罰こそあれ」というのもまた驚きですが......それでも長年お仕事を続けて、多くの方に刺激を与えていらっしゃいます。「SWITCH」は今年で創刊30周年だそうです。(伊丹十三の『タンポポ』と同年なんですね。)



 award7_1.jpg赤阪友昭氏撮影


贈呈式は4月下旬に東京で開催いたします。新井さんやご関係者の方々のお人柄にふれ、より詳しいレポートができると楽しみにしております。皆様も楽しみにお待ちください!

150330yamazakura.JPG記念館のヤマザクラ咲きました~。春です。

学芸員:中野