記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2017.07.03  『中村好文 集いの建築、円いの空間』

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
暑くなってきましたね。これからどんどん気温も高くなってくると思いますので、体調など崩されませんよう、くれぐれもお気をつけください!

さて、皆さまよくご存知の、伊丹十三記念館を設計してくださった建築家・中村好文さん。
その中村さんの作品集 『中村好文 集(つど)いの建築、円(まど)いの空間』が、TOTO出版さんより刊行されました。

IMG_6065 (300x200).jpg【記念館ショップ店頭でも取り扱いを始めました】

『中村好文 普通の住宅、普通の別荘』 『中村好文 小屋から家へ』(共にTOTO出版)に続くシリーズ3冊目のこの作品集は、中村さんがこれまで手掛けてこられた作品のうち、ミュージアムやカフェ、レストラン、ギャラリー等の16作品、また、多数開催された展覧会の中から厳選した9つの展覧会について紹介されています。

中村さん自身が描いたスケッチや文章が、写真家・雨宮秀也さんの美しい写真と一緒に掲載されているという読み応え・見応えたっぷりの1冊ですが、ミュージアム建築の作品のひとつとして、ここ伊丹十三記念館が紹介されているのです!
記念館に来たことがある方もそうでない方も建築の視点から記念館を楽しめて、より深く記念館について知ることができる内容になっています。また、この作品集の巻頭には、小説家・編集者としてご活躍中の松家仁之さんの寄稿文も掲載されています。松家さんは伊丹十三賞第1回受賞者・糸井重里さんの受賞記念トークショー第7回受賞者・新井敏記さんの受賞記念トークイベントで聞き手をつとめてくださった方でもありますので、イベントに参加された方や記念館便りをご覧くださっている皆さまの中には、ご存知の方も多いのではないでしょうか。

ここ記念館には「中村好文さんの建築を見たくて来ました!」というお客様は本当にたくさんいらっしゃいますし、来館されたお客様から「素敵な建物ですね。どなたが設計されたのですか?」と尋ねられることもしばしばです。
ご興味のある方はぜひお手に取っていただき、中村さんの建築に浸ってみてくださいね。

IMG_6068 (300x200).jpg【本の帯にも回廊から中庭をのぞむ写真が載っています】

スタッフ:山岡