記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2013.05.20 書籍のご紹介

先日、"季刊誌「考える人」2013年春号(新潮社刊)重版"というニュースを目にしました。

なんでも当該誌の売れ行きが好調で、初版がほぼ完売につき、重版が決定したらしいのです。そうと知るやいなや、「買い損ねてなるものかっ!」とあわてて書店に向かいました(春号の特集内容に惹かれ、そろそろ買い求めようかと思っていたところだったのです)。無事手にすることができ、ホッとしています。

この「考える人」、私はときどき購入しています。特集内容に惹かれて思わず手に取り、丁寧で豊かな筆致に引き込まれつつ、ひとりあれこれと考える時間が本当に楽しいのです。大人になっても夢中で読める雑誌があるということは、幸せですね。
同じように感じていらっしゃる方は多いでしょうから、今回の重版決定については「さもありなん!」と思いました。けれどニュースになるということは、雑誌の読者離れが言われて久しい今、やはり「重版=異例の事」なのでしょうね。

そんな注目の「考える人」、遡って2003年冬号の特集内容が「エッセイスト伊丹十三がのこしたもの」だったことをご存知でしょうか。

2003冬号_2.jpg

「2003年刊行の雑誌ならば、もう手にすることは難しいのでは......」とご心配なさらずに。確かに、雑誌そのものを今から手に入れることは難しいのでしょうけれど、その特集内容は、大幅な増補改訂を経て(つまりパワーアップして)書籍化されているのです!

当館のグッズショップでも販売されている、「伊丹十三の本」(「考える人」編集部編)がそれです。

  十三の本・十三の映画.jpg

 (左)「伊丹十三の本」 (右)「伊丹十三の映画」

 「考える人」×「伊丹十三」――私がとやかく申し上げるまでもなく、読み応えのある書籍であることはお察しいただけると思います。(同じく「考える人」編集部編の「伊丹十三の映画」という書籍もあるんですよ)。そしてこの2冊(「伊丹十三の本」「伊丹十三の映画」)のいずれかを、5月1日(水)~31日(金)までの期間にお買い求め下さったお客様には、当館開館6周年記念として、今は無き小倉の名書店「金榮堂」の復刻版ブックカバー(意匠はもちろん、伊丹十三!)をプレゼントしております。

金榮堂.JPG

「金榮堂」の復刻版ブックカバー 男性が寝そべって本を読んでいます。
ほのぼのとした可笑しみを誘う絵が、本に向き合う時間の楽しさを教えてくれるブックカバーです


当館グッズショップ取扱い書籍を、もう少しご紹介......。
開館6周年記念オリジナルブックセット、こちらもオススメなんです!
「伊丹十三記念館ガイドブック(通常価格1,365円)」と「映画『お葬式』シナリオつき絵コンテノート(通常価格735円)」の2冊セットを、ブックセットとして特別価格1,365円にてご用意しているのです。こちらも、5月1日(水)~31日(金)までの期間限定販売です。(詳しくはこちら)。

この機会に是非お買い求めくださいね。

ほんの一部ではありますが、当館自慢の書籍たちのご紹介でした。   

スタッフ:淺野