記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2011.09.05 桃の滴

記念館だよりをご覧のみなさまこんにちわ~!

9月に入っても相変わらずの暑さですが、ごきげんいかがでしょうか?

今年の夏は海に行ったり、プールに行ったり、花火をしたり、そうめん流しに行ったり、バーベキューをしたりと夏にしかできない遊びをたくさんして大満足の木山です。

楽しい夏が終わったあとは、食欲の秋ですね~。食べるのが大好きな私は暇さえあれば、あちこちに食べ歩きに行ったり、果物狩りに行ったり、友人を巻き込んでパーティーをしたり、そば打ちに行ったりと食を楽しんでおります。お酒が飲めたらもっと楽しみも広がると思うのですが、私はこう見えて(どう見えているかわかりませんが。。)お酒が一滴も飲めません(泣)お酒が大好きな友人からは、こんな楽しみを知らないなんて、人生半分損してるな~などとよく言われますが、私はお酒の席の雰囲気が大好きで、お酒を飲んでいなくても飲んでいる人以上にテンションが上がります。ホントに飲んでないの?!と驚かれるくらい酔っ払い状態になります。

私が以前働いていた和食店に利き酒師の方がおられ、その方は「第2回世界利き酒師コンクール」の四国大会で優勝され、日本代表にも選ばれた凄腕の方なのです。このお店に伊丹さんはご夫婦でよく来られ、おいしい日本酒と瀬戸内の魚に舌鼓をうっていたそうです。伊丹さんは日出盛の桃の滴を愛飲されていて、今現在もこちらのお店では桃の滴を常時おいているそうです。当館内にございます、カフェタンポポでも伊丹さんが愛飲していたお飲み物を何種類か置いておりまして、桃の滴ももちろんございます。180mlのかわいいサイズで一升瓶を見慣れていたので、コンパクトサイズがなんともかわいくて、お酒も飲めないくせに欲しくなってしまいます。ご旅行で来られた方(お車ではない方)や伊丹さんのことが大好き!という方などに人気で、中庭の桂の木を見ながら伊丹さんを偲ぶように静かにお召し上がりになっています。

 

ninoten.JPGさて、みなさんは「日本酒の日」というのをご存知でしょうか?10月1日がその「日本酒の日」なのですが、なぜ10月1日なんだろう?と調べてみました。

酒に関する漢字−酌、酔、酩、醪、醸・・・・にはツクリ「酉(とり)」が共通しています。「酉」は酒壷を表す象形文字で、古代にさかのぼるにつれて下のほうがだんだんとすぼみ、その昔、酒を熟成させるために用いた酒壷の形のようにみえます。もとは「酉」だけで酒を意味していましたが、後の液体に表す"サンズイ"がついて今の酒という字になったといいます。
この"酉"は、十二支の中の10番目の"酉"としても使われています。酉の月は10月の新穀の実る月であります。その穫り入れた新穀を使い、酒造りを一斉 に始めた月なので「酒の月」ともされました。そこから 10月から翌年の9月までを酒造年度としていたようで、酒造元日である10月1日が「日本酒の日」となったのだそうです。(ちなみに伊丹さんは昭和8年癸酉年生まれです)

この「日本酒の日」が近いという事で本日から期間限定で、通常700円の桃の滴を500円でご提供させていただきます。この機会にぜひ(お車でお越しでない方は)伊丹さんが愛飲していた桃の滴をご賞味くださいませ。

 

momonosizuku.JPGスタッフ:木山