記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2010.03.15 テレビ大好き

私はテレビが大好きです。朝の番組から夜の番組まで幅広く録画し、人より3倍はテレビをみていると思います。私のレコーダーは早送りをしても声が聞き取れるので、録画したものを通常の速さでみるには時間がたりず、倍速でみることが多いです。しっかり聞き取ろうとするので脳のトレーニングになっているかもしれません。発見したのが「徹子の部屋」の黒柳さんはもともと早く話される方なので通常でも早送りしているように感じますが、倍速ではかなりの早さです。また他にも倍速を使用してしまう理由がありまして、番組中、良いところでCMに続くのはわかるのですが、同じ内容をCM後に、「ここからまたみるのかぁ?」と思うほど繰り返しが多すぎるため、私は倍速を利用してしまいます。ややこのパターンには滅入っており、早くこのパターンを脱した番組が多くなればいいなと願っています。

伊丹さんも出演者にとどまらず、テレビ番組・CMなどでは斬新なアイディアを盛り込んで制作を手がけておりました。 CIMG5023.JPG先月WOWOWで放送された『ゆかいなダマされ方』(2月13日)では目の錯覚を利用した「だまし絵」の第一人者、M・C・エッシャーの人生とだまし絵の魅力・構図を紹介した番組の中で、伊丹さんが手がけた味の素マヨネーズのCM(昭和58年)が紹介されました。錯覚により大きな宮本信子館長と小人のような伊丹さんが共演している実におもしろい手法のCMです。記念館の常設展示CM作家のコーナーと『13の顔を持つ男』 DVDでもご覧いただけます。

映像つながりでお話ししますと、伊丹十三の遺業を記念し創設された伊丹十三賞は今年第2回を迎えます。 第1回は言語表現を主軸としたものが対象で糸井重里さんが受賞されました。CIMG4993.JPG第2回伊丹十三賞は映像・ビジュアル表現を主軸としたもの(映画、テレビ番組、CM、俳優、イラストレーション、デザインなど)が対象となります。 

あらゆる文化活動に興味を持ちつづけ、新しい才能にも敏感であった伊丹十三が、「これはネ、たいしたもんだと唸りましたね」と呟きながら膝を叩いたであろう人と作品に「伊丹十三賞」は出会いたいと願っています。


スタッフ:種岡

写真上:常設展示室「CM作家」コーナー

写真下:中庭のタンポポとビンカミノールです。咲き始めました!