記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2019.02.25 入館チケット

記念館の受付でお渡しする入館チケットは、黒地に白の文字とイラストが映えるスッキリしたデザインです。

20190225_01 - 2.JPG左が大人用チケット、右が高校・大学生用チケット


大人用と高校・大学生用、それぞれ別のイラストを使用しており、どちらも伊丹さんが自著の挿絵として描いたものです

こちらが、大人用チケットのイラストです。

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『問いつめられたパパとママの本』に収録されている一編「ママハイツモオ化粧シテルノニドウシテ肌ガアレテルノ?」の挿絵なのですが、思わずクスッと笑ってしまいますよね。
『問いつめられたパパとママの本』は、「空ハナゼ青イノ?」といった、子どもたちが抱く素朴な疑問をやさしく科学的に解明するという内容で、伊丹さんが描いたユーモラスな挿絵も印象的な一冊です。

高校・大学生用チケットのイラストはこちらです。『女たちよ!』に収録されているエッセイ「ハリーズ・バーにて」から。

20190225_03 - 2.jpgクラブ・ハウス・サンドウィッチを食べるときに、切れないベーコンにつられて他の具材がこぼれてしまう瞬間を切りとったもので、こちらも楽しいイラストですよね。
『女たちよ!』は、「スパゲッティのおいしい召し上り方」「スポーツ・カーの正しい運転法」「二日酔の虫」など、さまざまなことが体験的エピソードで描かれるエッセイ集で、お客様から「影響を受けました」とお声をかけていただくことの多い一冊です。

問いつめられたパパとママの本』と『女たちよ!』は、記念館内のグッズショップとオンラインショップでも販売しておりますので、ぜひお手にとってみてください。

20190225_04.JPGというわけで、こんなに楽しいイラストのチケットですから、お客様にお渡しするときは、小さな遊び心とともにお渡ししているような気持ちになります。

先日、記念館は二度目のご来館というお客様から、「以前来た時にいただいたチケットを、しおりとして使っています。とても素敵なデザインなので」とお声をかけていただきました。
大切にしてくださっていることを、とてもうれしく存じました。ありがとうございます。

皆さま、記念館にいらした際には入館チケットにもご注目ください。

スタッフ : 淺野

2019.02.18 TOBICHIと『ケトル』で伊丹十三!

冷たい風に吹かれていても日差しに春らしさが感じられ、ちょっぴり心躍る季節となりました。いかがお過ごしでしょうか?

今月は、昨年12月に刊行が開始された『伊丹十三選集』全3巻(岩波書店)がいよいよ完結となります。第3巻「日々是十三」、2月19日(火)発売です。

この『伊丹十三選集』刊行を記念して、南青山にあるほぼ日のお店「TOBICHI」で、2月22日(金)~28日(木)、フェアイベントを開催していただくことになりました。
TOBICHI(とびち)とは、ウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で販売されている品々――あの「ほぼ日手帳」やタオルやハラマキなどなど!――を直に見て、手に取って、そして購入できる常設ショップです。

会期中は、その店内にある「すてきな4畳間」というコーナーで、完結ホヤホヤの『伊丹十三選集』をお求めいただける(先着100名様に購入特典があるそうですよ!)ほか、「伊丹十三と猫」をテーマにした展示と、記念館オリジナルグッズのお買い物をお楽しみいただけます。

201902_TOBICHI_goods.jpg書籍2種・ポストカード9種・ゴム印3種・クリアファイル1種、
TOBICHIで販売していただくグッズを並べてみました。
全種類お買い上げいただきますと4,428円(税込)になります。

2月22日(にゃーにゃーにゃー)=猫の日からの1週間、東京にお住まいの方、上京の機会のある方、ぜひ南青山へ!

それから、今月は...出版についてのお知らせがもうひとつございます。

太田出版が発行しているカルチャーマガジン『ケトル』VOL.47 伊丹十三特集号(税込972円)が2月15日に発売になりました。
なんとなんと、特集「伊丹十三が大好き!」56ページに、宮本信子館長ロングインタビュー8ページの大盛りです!

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館内の展示や収蔵庫の様子、伊丹さんの直筆原稿・イラスト原画・メモや愛用品などの館蔵品の撮影に協力させていただきましたので、特集の内容はあらかじめ把握していたのですが、特集ページ以外の、たとえば連載記事のちょっとしたところなんかにも、さりげなーく、時に熱ーく、伊丹さん要素・松山ネタが潜んでいてビックリ。みなさんも、すみずみまで味わってくださいね。いろんな方が入れ代わり立ち代わり、いろんな風におしゃべりしている、にぎやかで気さくなラジオ番組みたいな1冊です。


記念館のグッズショップでも、さっそく販売を開始しております。ご来館の際にはぜひお手に取ってご覧くださいませ。

伊丹十三をご存知で、大好きでいてくださる方にも、「"イタミジューゾー"? って何者なの?」という方にも、TOBICHIと『ケトル』でワイワイと楽しんでいただける、嬉しい2月になりそうです。まだ少し寒いですが、心を温めて過ごします。

学芸員:中野

2019.02.11 「寄り道」

本日2月11日から3日間、記念館から少し離れたところにある伊豫豆比古命神社(通称「椿神社」)で、「椿まつり」が開催されます。

このおまつりは「伊予路に春を呼ぶまつり」として有名で、地元では親しみを込めて「(お)椿さん」などとも呼ばれています。たくさんの屋台が並び、毎年大勢の参拝客でにぎわいます。
この便りをご覧の方の中にも、「お椿さんに行くよ!」という方がいらっしゃるかもしれませんね。

さて毎年、この椿まつりに行く途中、または帰りに、記念館にお立ち寄りくださる方が何組かいらっしゃいます。

昨年の椿まつりの時にも、そんなご夫婦がお越しくださいました。
愛媛県内からお越しで、その数年前、同じく椿まつりに行った帰りに記念館に立ち寄られたのが初回で、昨年は2回目のご来館でした。「記念館に来たいと思っていたけどなかなか機会がなくて。はじめて来たときは、椿まつりで近くまで来たから、思い切って"寄り道"してみたんです」とのこと。嬉しいことに、1回目の来館で記念館の展示とカフェを気に入って再来館してくださったんだそうです。こんなきっかけもあるんですね。

IMG_2019021101.jpgちなみに・・・このご夫婦のお気に入り「しょうが湯と十三饅頭のセット」。
オリジナルのしょうがシロップを使ったこのメニューは
特に寒い日はおすすめです。体が温まりますよ。

愛媛県内やその近くにお住まいの方がご来館くださった時、「ずっと気になって来よう来ようと思っていたけど、きっかけがなくて・・・」という話をよくうかがいます。近いとなかなか「ふと思い立って」が難しいですよね。椿まつりに行かれる予定があって、伊丹さんや記念館に興味をお持ちの方は、ぜひこれを機に、このご夫婦のように「寄り道」してみるのはいかがでしょうか。

残念ながら明日12日は火曜日のため休館しますが、本日と13日は通常どおり(10時~18時、入館受付は17時半まで)開館します。ぜひお立ち寄りくださいませ。

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黒い建物を目印にお越しください


スタッフ:山岡

2019.02.04 宮本信子館長出勤のご報告

本日・2月4日は、二十四節季のひとつ「立春」ですね。
まだまだ寒い日が続いていますが、記念館周辺の木々や草花からは、わずかに春の兆しが感じられるようになりました。

記念館の正面入口横にあるユキヤナギは、よく陽のあたるところから順番にほころび始めています。

20190204_1.JPG記念館前の川沿いの道を歩くと、菜の花の明るい黄色がパッと目に入るようになりました。気持ちが明るくなりますね。

20190204_2.JPG日一日と暖かくなっていくのが楽しみです。

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さて、1月26日(土)・27日(日)の二日間、宮本信子館長が記念館に出勤いたしました!

26日は、松山ではめずらしく雪の降る寒い日だったのですが、お越しくださった皆さまと宮本館長のお話に花が咲き、館内は両日とも春を迎えたような明るさでした。
ほんの一部ですが、当日の様子をお写真でご紹介いたします。

まずは、お客様と宮本館長のお写真です。

20190204_3.JPG20190204_4.JPG20190204_5.JPG20190204_6.JPG育休中のスタッフも、赤ちゃんと一緒に来てくれました。


皆さま、楽しそうにお話なさっていましたね。
また、26日には取材もありました。こちらは、取材対応中の宮本館長です。

20190204_7.JPG2019年最初の宮本館長出勤も、にぎやかに、和やかに終えることができました。
お越しくださった皆さま、誠にありがとうございました。

次回の出勤予定日が決まりましたら、当サイト内の「ニュース欄」(トップページ右側にあります)でお知らせいたしますので、どうぞお楽しみに。

スタッフ:淺野