記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2026.01.26 みかんの季節

記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。

3月並みの暖かさかだと思ったら、寒波がやってきて一気に気温が下がるなど寒暖差の大きな日が続きますね。どうぞお体を大事にしてお過ごしください。 

さてこの冬も、愛媛在住の私はたくさんのみかんを食べています。自分で買うこともあるのですが、大変ありがたいことにご近所さんや同僚などから多くのみかんを頂戴しまして、食後やのどが渇いた時などに1つ、2つと食べさせてもらっています。この時期、家には常にみかんがあり、外へ行くとスーパーや産直市場にはたくさんのみかんが並んでいて、みかんを目にしない日がありません。みかんの産地に住んでいるんだなぁとひしひしと感じる今日この頃です。



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今も昔もみかんは食べる専門の私ですが、学生の頃に1度だけ、実家がみかん農家の知人の手伝いで収穫作業をさせていただいたことがあります。当時の写真がなくて申し訳ないのですが、遠くに海が見える日当たりのよい段々畑で、みかんのオレンジ色がとても鮮やかだったのを覚えています。


収穫や運搬は予想以上に大変な作業でしたが、その合間には知人のご両親がみかんやその栽培についていろいろなお話をしてくださいました。土づくりのこだわり、草刈りの大変さ、みかんの保存方法や選び方、豆知識などなど。ごく身近なみかんですが、改めてその道のプロの方にうかがうお話は興味深く、大変勉強になりました。

 

伊丹さんの著書の中にも、タレントがみかん作りの名人に会いに行くというエッセイがあります。そこで名人がみかんに関するいろいろな話をしてくれるのです。
たとえばみかんの剥き方はこのように紹介されています。


名人 どうぞむいてみてください。
タレント (ミカンをむきかける)
名人 あア、そちらからむくんじゃない、センセイ。
タレント こっちですか?
名人 こちらからむいてね――ミカンはこういうふうにむくの。こういうふうにむいて、うしろ側から出すと綺麗にはがれる......ネ?
タレント ア、そうか――ちょっと、カメラ見えるかな?ええと――この緑色のポッチがありますね、これのない方、柔かい方ね、に親指 を入れて、まず――どうするんです?割るんですか?
名人 割るんです。三つにね、三つに割って、で、袋を、置くの方から手前にはがす。
タレント ハハア......
名人 うしろ側から、こうして離してくればです、袋をとるに白いスジがキワメテよくとれる。判りますか?
タレント なんでも正しいやり方ってのがあるんだな(笑)
名人 あるんです。これがミカンの食べ方。

(『日本世間噺大系』より「蜜柑」)



このエッセイでは、みかんの剥き方の他にも「みかんの選び方」「せん定と摘果について」「接木の秘訣」など、みかんにまつわるお話を会話体の文章で楽しめます。ご興味のある方は読んでみてくださいね。



20260126-2.jpgエッセイ「蜜柑」が収録された『日本世間噺大系』(新潮文庫)。
記念館ショップ、オンラインショップで販売中です。



最後にみかん繋がりでもうひとつ。
記念館のカフェ・タンポポでは、みかんそのままの味を楽しめる、みかん果汁100%のストレートジュースをお飲みいただけます。

 

「温州(うんしゅう)みかん」「清見タンゴール」「デコタンゴール」の3種類のジュースを飲み比べていただく「愛媛みかんジュース飲み比べセット」や、そのうちの1種類をたっぷり味わう「愛媛みかんジュース単品」があります。この時期、温かい場所で飲む冷たいみかんジュースは乾燥しがちな喉を潤し、暑い時期とはまた違った美味しさがありますよね。記念館にお越しの際はぜひお試しください。

20260126-3.jpg愛媛みかんジュース飲み比べセット

 

20260126-4.jpg愛媛みかんジュース単品

スタッフ:山岡