こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2024.09.23 第16回伊丹十三賞 贈呈式を開催いたしました [2]
先週に引き続きまして、贈呈式の模様をお伝えいたします。
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いよいよ、受賞者・のんさんのスピーチです!
受賞者・のんさんのスピーチ
こんにちは、のんです。
この度は、本当に素晴らしい賞をいただき、心から、嬉しい気持ちでいっぱいです。
私は、本当に無我夢中で「自分の想いを貫き通すぞ」という気持ちで活動してきました。
私は自信があるほうだと自負しているし、怖いもの知らずでもあると思うんですけど、どれだけ自信があっても、どれだけ褒めてもらえても、ずっと自分がやった表現を疑い続けていました。
そういう気持ちって皆さんあると思うんですけど、私にも、ふと「どうだったんだ」って地の底まで落ちちゃうことが、悩んじゃうことがあります。
そうやって立ち止まってしまった時に、これでいいんだ、自分のやりたいことを貫き通すんだって、背中を押してもらえる、支えになる、特別な賞をいただいたなというふうに感じてます。
そして、伊丹十三さんと重なるところがあるんだって言っていただけたのが、本当に、もう、嬉しすぎていま大興奮で――。
伊丹十三さんという方は様々な顔を持っていて、どの面でも唯一無二の表現を突き詰めた方だと思うんですが、私もそんなふうに自分の表現を突き詰めていけるようになれたらなと思います。
もし、いま願い事が叶うなら、リアルタイムで伊丹十三体験をしたかったな、というふうに、切に思っています。
この度は、ほんとにこのような素敵な賞をいただき、ありがとうございます。
これからも、この賞に恥じぬよう、精進、挑戦をしていきたいと思います。
ありがとうございました。
宮本信子館長からのビデオメッセージ
(☆)
のんさん。
のんちゃん、伊丹十三賞、受賞おめでとうございます。
選ばれたって、聞きましてね。
なんか、すごく私、しみじみとしてしまいました。
でも贈呈式に出席できなくて、
本当にもう、残念で仕方がありません。
のんちゃんとは、NHK『あまちゃん』の制作発表の時にはじめて会いましたね。
無口で、シャイで、本当にこの子、大丈夫かしらって私思ったんです。
それで、「この子をなんとしてでも守らなくては」「支えなくては」ってそう思いました。
そう決めました。
それから、長い、長い、苦しい時間、道があって
よく耐えて、頑張ったなあって思うんです。
でもそれを、そのことをバネにして
強く大きく成長しましたね。
私は本当に、こんな素敵なことはないと思っています。
これからも体大切にしてね?
それから、もっともっと活躍して羽ばたいていってください。
私はずっと見守っています。
のんちゃん、あらためましておめでとうございました。
※宮本信子館長は、残念ながら贈呈式当日の出席が叶いませんでしたので、贈呈式ではのんさんへのビデオメッセージを上映いたしました。
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以上、贈呈式の様子をご紹介させていただきました。
のんさんは受賞者スピーチや、贈呈式後に行われた取材の際に、この度の受賞について「すごく嬉しいです」と何度もおっしゃっていて、祝辞や館長のビデオメッセージを噛み締めるように聞いておられたのがとても印象的でした。常に柔らかな笑顔でお話しをされており、のんさんが大変喜んでくださっているのが伝わって胸が温かくなるような時間となりました。
取材の質疑応答の中では、
「"のん"になるときに大事にしていたのは、自分の持っているものが死なないようにしたいという気持ちがすごく強くて――妥協できなくて、今に至ります。
色んな事があるけど、それでも面白がってくださる方がいたり、応援してくれる方がいたりして、迷ったり悩んだりすることもあるけど、自分だからこれがやれた、こういうことがやりたかったんだという風に思える表現を作れたことがたくさんあるので、その積み重ねを信じてやってきました」
「私はまだまだ頑張っていかなければいけないと思っているんですけれども、唯一無二の表現を作っていきたい、突き進んでいきたいと思いました」
と、これまでの経験を経ての思いや、これからの活動に対する意欲を熱く語ってくださいました。ご来場の皆さまも、しみじみとのんさんの言葉に聞き入っておられました。
式典後には、お飲み物と軽食をご提供させていただきまして、ご歓談の時間を設けさせていただきました。のんさんはご来場の方々とにこやかにお話しされており、記念撮影などもされておりました。
お庭で撮影した集合写真
お祝いのお花を前に素敵な笑顔を見せてくださったのんさん
(☆)
のんさん、選考委員の皆さま、ご来場くださった皆さま、関係者の皆さまに厚く御礼申し上げます。誠にありがとうございました。
のんさんは今後も映画やドラマ、イベントの登壇など様々なお仕事を予定されております。ぜひ、のんさんのオフィシャルサイトにて、のんさんのご活躍にご注目ください。
そして、今後とも、伊丹十三賞をよろしくお願いいたします。
写真撮影:池田晶紀さん(株式会社ゆかい)
撮影協力:株式会社ほぼ日のみなさん
(☆印の写真のみ主催者撮影)
学芸員:橘さくら
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