こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2024.06.10 6月の映画の日は『タンポポ』を上映いたします
6月に入り、梅雨の時期が近付いてまいりましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
今週の木曜日は13日ですので、おなじみ「毎月十三日は記念館で伊丹十三の映画を観よう!」を13時より開催させていただきます。
2024年度、2本目は『タンポポ』上映いたします。13日にご来館予定の方はぜひこの機会にご覧ください。
さて、今回上映いたします『タンポポ』ですが、映画をご覧くださった際にご注目いただきたい展示がいくつかございますので、本日はそちらをご紹介させていただきます。
1つ目は、常設展示室「七 料理通」で展示をしているラーメン丼。こちらは、映画のラストで新装開店した主人公・タンポポの店で使用されているラーメン丼です。料理スタイリストの石森いづみさんが選んだのだそうです。
映画だと見えづらい丼の模様までしっかりご覧いただけますので、ぜひご注目ください。
2つ目は、同じく「七 料理通」のコーナーの引き出し内部にございます『タンポポ』の直筆台本と絵コンテです。どちらも渡辺謙さん演じるガンが、大友柳太朗さんの演じる老人にラーメンの正しい食べ方を教えられる場面です。
絵コンテはかなり簡素に描かれているように見えますが、1コマ1コマに描かれた人物の表情は生き生きとしております。
直筆台本は、内容はもちろんのこと、伊丹さんが1984年ごろから伊丹さんが愛用していたオリジナルの原稿用紙にもご注目ください。
3つ目は、企画展示『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」』のスペシャル映像コーナーにございます、「伊丹レシピ、私流。」です。2本立てでお送りしておりますスライドショーの1本で、マンガ家・エッセイストの瀧波ユカリさんが『タンポポ』に登場する"最期のチャーハン"をご紹介くださっております。
病に侵された瀕死の母親が家族のために作ったチャーハンを瀧波さんがアレンジしてご紹介。映画の映像も一部ございますので、こちらもご一緒にお楽しみください。
4つ目は、カフェ・タンポポに展示されております、『タンポポ』のポスターに使用されたイラスト原画です。『タンポポ』に出演するキャストの似顔絵となっておりまして、ご覧くださったお客さまが「上手」「すごく似てる」「伊丹さんご自身で描かれたんですね!」と皆さま大変驚かれるイラストたちです。シャープペンシルだけで描かれており、服のシワやラーメンの湯気まで見事に表現されているので、ぜひじっくりとご覧ください。
さて、ここまで映画『タンポポ』に関する展示品をご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。ぜひ、上映されます映画と合わせてお楽しみください。
先週の記念館便りでもご紹介をさせていただきましたが、再来週は宮本信子館長がご出勤されます!
皆さまのご来館を心よりお待ちしております。
日時:6月26日(水)10時30分頃~15時30分頃
※状況により、急きょ予定を変更する可能性がございます。
何卒ご了承ください。
学芸員:橘