記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2023.11.06 『伊丹十三の映画』販売再開しました!

記念館ホームページのニュース欄でお知らせしていますとおり、ここ記念館で、書籍『伊丹十三の映画』(新潮社)の販売を再開いたしました。

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 『伊丹十三の映画』
(2007年・「考える人」編集部編)

しばらくの間販売を中止していましたが、この度待望の増刷が叶い、また皆さまにこの本をお届けすることができるようになりました!
しかも、ここ伊丹十三記念館 " 限定 " での販売再開です!!

2007年5月、記念館のオープンと同じ頃に発売開始となった本ですので、記念館便りをご覧の皆さまの中には、すでに読んだことがある方やお持ちの方もいらっしゃるかもしれませんね。

販売再開にあたりまして改めて内容(※)をご紹介させていただきますと----『伊丹十三の映画』は、伊丹さんが監督をつとめた映画作品、いわゆる"伊丹映画"に関わった方々のインタビューが収められている本です。

※内容は以前と同じですが、価格は今回の販売分より変更され
税込3,630円となっていますのでご注意ください。

一口に「伊丹映画に関わった」と言っても、関わり方はさまざまで、俳優、撮影、記録、編集、キャスティング、美術、音楽、製作、配給や宣伝などの事務方などなど――なんと総勢43名の方が、当時を思い出して伊丹さんや伊丹映画、その舞台裏を語っています。伊丹さんの映画への想いやこだわりがそれぞれの立場や役割の視点でつづられている、ひとつひとつが読み応えのあるインタビューです。
『伊丹十三の映画』はそれが一冊にまとめられている貴重な本で、読み進めるにつれてだんだんと「映画監督・伊丹十三」の姿が浮かび上がってくるんですよ。

また、この本には、伊丹さん自身のインタビューも収められています。今は絶版となっている書籍『「お葬式」日記』に掲載された、伊丹さんのロングインタビューの再録をお読みいただけます。
その中には、大変印象的な伊丹さんのこんな言葉も。

 

" われわれは映画を半分しか作れない。そして、残りの半分の完成を観客の配慮にゆだねるため、観客の自由に対して映画を作る、ということです。われわれの映画は、これからもさまざまな観客に出会い、各人の中でさまざまな形で完成されてゆくでしょう。私としては、それぞれの出会いが幸せなものであることを祈るのみです。"



伊丹映画をご覧になったことがある方には特におすすめの本です。もう一度映画を観返したくなりますよ!

記念館ショップ店頭とオンラインショップで販売中ですので、秋の夜長に本で、そしてもう一度映像で、ぜひ伊丹映画に浸ってみてくださいね。



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スタッフ:山岡