記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2023.07.17 『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」』

「みんなで"おじさん"になろう!」を隠しスローガンとして立ち上げた企画展Ⅵ『おじさんのススメ シェアの達人・伊丹十三から若い人たちへ』展、おかげ様で6月26日(月)をもって無事に閉幕いたしました。


会期中、西日本豪雨や新型コロナウイルスの流行など試練もあった展覧会でしたが、『おじさん』展にご来館くださった27,466名のお客様方、お力添えくださった方々に心よりお礼申しあげます。まことにありがとうございました。

20230717_tesshu.JPG最終日、閉館3時間後には見事にカラッポに...
終ってしまうとあっけないものですネ...

展示替え工事のための臨時休館期間を経て、7月15日(土)に始まった新しい企画展は、題して『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」』。


私生活でも表現活動においても、人間の根幹を支える「食」に深い関心を持ち続けた伊丹十三が「食べること、呑むこと、つくること」をどのようにたのしんできたのか――稀代のエッセイスト・映画監督が追い求めた「おいしさ」の舞台裏をたっぶりと探る展覧会です。

伊丹十三生誕90年記念の特別な展覧会として、企画・構成は、記念館設計者で大の伊丹ファンである建築家の中村好文さん("イタミスト"という言葉まで作って自称!)、そして、伊丹エッセイの文庫の復刊・伊丹十三に関する書籍(『伊丹十三の本』『伊丹十三の映画』『ぼくの伯父さん』『伊丹十三の台所』)の刊行に携わった松家仁之さんが共同で行ってくださいました。

20230717_tabetari.JPGまるっと様変わり! 展示デザインと
展示品セレクトも by 中村好文さん、です!

宮本館長とご次男・池内万平さんの全面協力も得て実現した、豪華メンバーによる濃厚な企画展、多くの方にご覧いただけるよう5年間の開催を予定しております。
長い会期となりますので、展示のお楽しみポイントは今後じっくりご紹介していきますね。

20230717_coverage.JPG開展前日の7月14日には内覧会を開催、
県内の新聞・テレビ・ラジオの皆様が
ご取材・ご見学にお越しくださいました。

満腹必至あるいは腹ペコ必至の企画展『伊丹十三の「食べたり、呑んだり、作ったり。」』、皆様のお越しをスタッフ一同お待ちしております。


「5年もやるなら今度でいいや~」と思ったそこのアナタ!光陰矢の如しと申しますから、お見逃しのないようご注意くださいませね。

それから、常設展「七 料理通」のコーナーの展示品が企画展のほうへ多数"出張"しましたので、新たな展示品を追加いたしました。こちらもどうぞお楽しみください。

20230717_permanentB.JPGBefore

20230717_permanentA.JPGAfter

学芸員:中野