記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2021.10.11 チラシ裏面

あさって「十三」日は、「毎月十三日の十三時は記念館で伊丹十三の映画を観よう!」の日です。

今回は伊丹さんの映画監督デビュー作品「お葬式」を上映いたしますので、ご興味のある方、お時間のある方はぜひご鑑賞にお越しくださいね。

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さて、記念館には伊丹さんの映画が好き・興味がある、という方はたくさんお越しくださいますが、そんな方に見ていただきたいのが、常設展示室「十三 映画監督」のコーナーにある可動式パネル展示台です。


自分で動かして(めくって?)みることができる80センチ×60センチのパネルは、一方の面は映画のポスター、そしてもう一方はその映画のチラシ裏面になっています。

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可動式パネル展示台

 

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映画「お葬式」チラシ裏面

見ごたえのあるポスターはもちろんなのですが、合わせてじっくりお読みいただきたいのが、反対側のチラシ裏面。
思わず観てみたくなるように映画が紹介されていて、当時、このチラシ(の裏)をみて実際に映画館に行かれた方がたくさんいらっしゃったんだろうなぁ...と思います。

例えば今回の「お葬式」のチラシ裏面ではこんなふうに。

伊丹監督のクランク・インの弁。
「私の目的はただ一つ。映画らしい映画を作りたい、ただそれだけです。
この作品の中では、葬式というふるさとの儀式の中に突然投げこまれた都会人たちの滑稽にして悲惨な混乱ぶりを涙と笑いのうちに描きたい。幸い脚本は評判よく、また最高のキャスティング、最高のスタッフ編成ができたので監督としてはみんなの仕事ぶりをただ眺めていればよいのではないか。」

実際に、伊丹映画は未視聴というお客様から「チラシ裏面やパンフレット(企画展示室でご覧いただけます。時期により作品は異なります)を見たら、映画を観たくなりました」とお声がけいただいたこともあるんですよ。
もちろん、観たことがある方も十分面白く読んでいただけると思います。

今ではなかなか目にする機会も少ないと思いますので、ご来館の際はぜひお見逃しなく!

スタッフ:山岡