記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2021.06.21 『ポテト・ブック』の「ベイグド・ポテト」を作ってみました


ジャガイモの時期ですね。
本日は、ジャガイモの産地・北海道でジャガイモを作っている方々が「一番美味しい」と思うジャガイモの食べ方をご紹介します。
伊丹さんが翻訳を手掛けた、ジャガイモについての全てが載っている本、その名も『ポテト・ブック』の中で、伊丹さんがそのように紹介していた食べ方です。


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その食べ方とは・・・

『まず、ポテトを二つに切り、両方の切り口の中央をスプーンで丸く抉ります。できた窪みにバターを詰め、もう一度切り口をぴったり合せ、クッキング・フォイルでしっかり包んでから、ストーヴに乗せて焼くんだそうです。一種のベイクド・ポテトですが、地元の人たちにいわせるなら「これが世界で一番うまい食べ方」ということになります。』 

―『ポテト・ブック』(河出書房新社)より




まず、ポテトを二つに切り、中央を抉り、

0621-2.JPGできた窪みにバターを詰めて、

0621-3.JPG切り口をぴったり合わせて、

0621-4.JPGクッキング・フォイルでしっかり包んでから、

0621-5.JPGストーヴに乗せ...たいところですが季節柄無理なので代わりに鍋に乗せて、

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蓋をして焼くこと30分くらいでしょうか。
ホクホク感がちょっと伝わりづらいかもしれませんが、結構いい感じに焼き上がりました!バターは溶けてジャガイモに染みこんでいます。

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実に簡単で、素材がいきる食べ方だと思います。

『ポテト・ブック』にはこのような簡単な調理法から、玄人向けのレシピまで、とにかくジャガイモに関する様々な情報が載っています。1976年に出版されその後長らく絶版状態であったものの2014年に河出書房新社から復刊しました。記念館グッズショップでも取り扱っています。ジャガイモ好きの方にはぜひ一度読んでいただきたい本です。

ベイグド・ポテトも機会があれば作ってみてください。



スタッフ:川又