こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2021.05.31 印伝
記念館グッズショップでは印伝(いんでん)を取り扱っています。印伝とは鹿革に漆で模様付けを行う技法で知られる甲州地方の伝統工芸品です。なぜ記念館のグッズショップで印伝の取り扱いをしているかというと、伊丹さんが印伝の愛用者だったからです。
「印傳屋 十三代上原勇七」さんのものです。
私も印傳屋さんのお財布を使っています。あじさい柄です。
実は、グッズショップの印伝を発注する際に、印傳屋さんのカタログで見かけたこのあじさいの柄に一目ぼれし、後日、個人でインターネットにて購入した次第です。1年ほど使っていますが、鹿革は軽く柔らかく、大変気に入っています。
現在、グッズショップの店頭にはこの同じあじさい柄の「小銭入れ」が並んでいます。
かわいい。
伝統工芸品というと何となく古風なデザインのものをイメージする方も多いかと思いますが、印傳屋さんのサイトを拝見しましたところ、昔ながらの伝統的な模様に加え、常に新しい模様の開発がされているということです。ちなみに、伊丹さんはこちら「青海波(せいがいは)」がお気に入りだったそうです。記念館でももちろん取り扱っています。
展示室内にも伊丹さんが愛用していたこの青海波のペンケースを展示しています。ご来館の際にはお見逃しなくご覧ください。
【記念館近くの土手に咲いていたあじさいです。
松山では今まさにあじさいが見頃を迎えています。】
スタッフ:川又