記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2019.01.28 伊丹十三選集、続々刊行中です!

岩波書店の伊丹十三選集、12月20日に発売された第1巻『日本人よ!』(編者解説・松家仁之さん)に続いて、1月18日には第2巻『好きと嫌い』(編者解説・中村好文さん)が発売になりました。

来月、2月19日には第3巻『日々是十三』(編者解説・池内万平さん)が出て、伊丹十三選集コンプリート! となります。

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平積みで販売してくださっている書店さんが多いと思いますが、みなさん、このステキな背表紙を書棚のほうに見かけた場合は、必ず引っぱり出してご覧になってみてくださいね。

なぜかというと――

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帯がイイんです!
セレクトされた著者の一言にハッとできてワクワクできて、語り口まで伝わってくる、そんな帯の文だけでも見ていただきたいのです。帯を見るだけで、この選集に詰まっている、伊丹十三の世界を一瞬にして体験することができるのです!
そして「この本を手元に置いたらどんなにか愉快だろう」と想像できた方は伊丹さんと相性バッチリ、ぜひぜひ中もお読みいただきたい、と強くおすすめいたします!

sensyu_1&2copy.jpg「引っぱり出してご覧になってみてください」と言いながら
このように写真でお見せしてしまうのですが......(笑)
第3巻の帯も楽しみです!!

記念館の広報活動では、施設としてのPRのほか、伊丹十三の功績を伝えるために報道・放送・出版へのお手伝いも様々におこなっておりますが、効果といいますか、反響が得られるまでの時間というのが、媒体の種類によってずいぶんと異なるものなんだなあ、というのを実感することが多々あります。

最も即効性が高いのは新聞・テレビで、翌日、早ければ当日にはもう「読んだよ」「見たよ」という方がご来館くださいます。次が雑誌。書籍は一番ゆっくりなようです。
が、ゆっくりな分、その効果が最も長く深く続くらしいのは書籍だとも感じています。

この選集が多くの方々のお手元に行きわたりつつある今、何年か後に「伊丹さんの記念館に来てみたいと思っていました」とお越しくださる方が、また増えてきているということでしょう。未来のお客様との出会いを楽しみに、ずっとお待ちしております。

学芸員:中野