記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2018.04.30 作ってみました!「マイクルのキャベツ」

先日スーパーで綺麗な春キャベツを見つけたので、伊丹さんのエッセイの中で前々から気になっていた「マイクルのキャベツ」という料理を作ってみることにしました。

マイクルのキャベツとは、伊丹さんの人気のエッセイ「女たちよ!」の中のその名も「マイクルのキャベツ」という話で伊丹さんが紹介している料理の名前です。

とっても簡単な料理にも関わらず、伊丹さん曰く「嘘のようによく売れる」んだそうですよ。そんなことを言われたら作ってみるしかありませんよね!

私が「マイクルのキャベツ」と名づけている料理がある。これはマイクルという中国人からならった、およそこれ以上簡単な中国料理はないと思われるくらい簡単な料理である。そうだねえ、まず五分でできてしまう。

まず、キャベツをぶつぶつと大まかに切る。中華鍋を強い火にかけ、ラードを入れる。ラードが熔けてきたら鍋をくるくる動かして油が鍋の表面に満遍なくゆきわたるようにする。

次に、刻んだ大蒜と塩を一つまみいれる。大蒜が狐色になったらキャベツをぶちこみ、黒胡椒をがりがり挽いて大量にふりかける。

そのうちキャベツが柔くなりはじめるから、その頃合いを見はからって砂糖をちょっとふり、少量の水をじゃっとさし、蓋をして押さえつける。この時瓦斯を少し中火にする。押さえつけること約一分、最後にさした水の湯気でキャベツがすっかり蒸れて、はいできあがり。

こんな簡単な料理が、嘘のようによく売れるのだから料理というものはおかしいものです。


― 女たちよ!「マイクルのキャベツ」 ―



話をまとめますと・・・、
1 大蒜と塩をラードで炒める。
2 キャベツを入れて、黒胡椒を挽く。
3 砂糖と少量の水を入れる。
4 キャベツを蓋で押さえつけて蒸す。

ということのようです。
というわけで、この度人生で初めてラードを買って参りました。材料も道具も準備しましたよ!

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というわけで早速作ってみましょう!
はい出来上がり。

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伊丹さんの言う通りものの5分で完成です!

たった5分でできるのに、伊丹さんがおススメするだけあります。美味しい!

簡単であっても簡単でなくても、売れない料理をよく作る自分としましては、こんなに簡単で美味しい料理を教えてもらって、マイクルと伊丹さんに感謝です。

みなさんも機会があれば、是非作ってみてください。


----≪伊丹十三記念館からのお知らせ≫----


記念館は毎週火曜日を休館日としておりますが、5月の以下の両日は開館いたします。

5月1日(火):GW期間中のため開館
5月15日(火):開館記念日のため開館

両日ともに、翌水曜日(5月2日と5月16日)も開館いたします。
皆さま、ぜひお越しくださいませ。


スタッフ:川又