こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2016.10.24 印伝
この度、記念館ショップで「印伝(いんでん)」の取り扱いを始めました。
印伝(甲州印伝)とは、柔らかな鹿革に漆で模様付けを行う、甲州(山梨県)に400年以上受け継がれてきた伝統工芸品です。
使い続けるほどに独特の風合いが増すことで知られ、年齢を問わず多くの方々に親しまれています。バッグや小物など数多くの商品がありますので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
伊丹さんもこの印伝を愛用していました。
特に「青海波」(せいがいは:半円形を重ねて波のように反復させたもの)と呼ばれる柄を好んで使っていて、常設展示室の「五 エッセイスト」コーナーには実際に伊丹さんが使っていた青海波柄のペンケース、また、「十三 映画監督」コーナーには同じく青海波柄の信玄袋が展示されています。
【常設展示室「五 エッセイスト」コーナーより、青海波のペンケース】
記念館のショップでは、この青海波柄を含む小銭入れと、根付の販売を開始しました(※オンラインショップでの取り扱いはございません)。
小銭入は、そのファスナーの片側が脇の下まで開く仕様で使いやすく、根付はかわいらしいブーツ型をしていてちょっとしたアクセントに最適です。
【印伝商品のコーナー】
【青海波の小銭入】
【ブーツ型根付】
印伝コーナーをご覧になったお客様から「伊丹さんも印伝が好きだったんですね。私も持っています!」「同じ印伝を使っていたなんて、親近感がわきます」というお言葉をうかがうことも。中には小銭入れなど、実際にお使いの印伝の小物をその場で見せてくださる方もいらっしゃいます。
記念館にお越しの際は、ぜひご覧になってみてください!
スタッフ:山岡
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