こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2016.02.22 再入場につきまして
美術館や博物館で展示を見ている最中に「ここは順路のうちのどのあたりなんだろう?」「このペースで見ていて時間内に見終れるかな?」と気になったり、「さっき見たのをもう一度見たくなっちゃった、戻っていいのかしら?」と心配になったりすること、ありませんか?
出口に「再入場できません」と表示のある施設だと、展示室を出るのにちょっと勇気が要りますね。「そうキッパリ言われると......後悔のないように、私はしっかり鑑賞しただろうか」と。
というのは私が極度の貧乏性だからかもしれませんが、自分が鑑賞者として初めて訪ねるところでは特に、「最初にザッと展示室の様子を把握できると安心だなぁ、ペース配分を決めてからひととおり見てまわり、最後にまた気になったものや気に入ったものをジックリ見る、っていう順に過ごせるといいなぁ」と思っています。
考えてみれば、よほど行き慣れている施設でない限り、何の不安も戸惑いもなく過ごせることってなかなかないかもしれません。
この記念館へお越しくださるお客様に対しても、そういうことを念頭に、丁寧なご案内を心がけたいと思います。
ということで、今回、私が声を大にして言いたいテーマは、
「(ご入館当日中は)何度でも再入場していただけます!!」ということです。
むしろ、
「何度もぐるぐるしていただけると嬉しいです!!」と思っています。
※なぜ「再入場」が「ぐるぐる」なのかと言いますと、
展示室の出口の扉は外側からは開かないので
展示室入口から再入場していただくことになるからです。
お手数おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。
そして、この際
「常設展示をまた見たくなるように企画展示を構成しています!!」ということも申しあげておきましょう。
回廊のベンチやカフェ・タンポポでひと休みののち展示室へまたお入りいただくのはもちろん、ご昼食などで館外へお出かけいただいての再入館も歓迎です。
外出後の再入館時はチケットのご提示をお忘れなく!
どちら様もお忙しいこのご時世、せっかくご来館いただきましたならば、お好きなペース、お好きな順にお楽しみいただけますのが何よりです。展示室2部屋の小さな記念館ではありますが、原稿や解説の文章・映像展示・音声展示など、ご鑑賞にお時間の要る展示品が数々ございます。
ご滞在のお時間が限られていても、あますところなくご覧になって、お気に入りのものがひとつでも......できればたくさん見つかりますように。
≪両の手に桃と桜や草の餅≫
伊丹万作の手作りかるたは「春の句」を展示中です。
学芸員:中野
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