記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2016.02.08 ●度目の伊丹十三記念館

記念館便りをご覧の皆さまこんにちは。
まだ2月ということで冬真っ盛りの松山ですが、先日記念館の前を流れる川の土手で菜の花を見つけました。
思えば2007年春、開館の準備をしている頃、初めてこの場所いっぱいに菜の花が咲いているのを見て、大変感動したことをよく覚えています。数えてみるとあれからなんと10回目の春がやってこようとしています。

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さて、先日「記念館に歴史あり!」と思うことがありました。


ある時期から毎年来館している、というお客様方がご来館下さったのですが、その方々が「来館は7回目です!」とおっしゃっていたことです。
そのお客様方はなんと毎年同じ時期に同じ場所をご旅行されているそうです。幼馴染同士で現在はそれぞれ大阪と岡山にお住まいということですが、毎年1月末に松山へ旅行するということのみならず、宿、松山で訪れる場所も毎回同じコースを取っていらっしゃるというのだからビックリです。
ちょうど1年前にご来館下さった際、たくさんお話をさせて頂いていたためそのお客様方のことをよく覚えていたのですが、まさか毎年来て下さっているとは知らず!しかも7年連続ということで更に驚きました。ありがたい話です。


旅行の計画を立てるとき、まず「行ったことがない場所」を考える方も多いと思いますが、一度訪れて「ヨカッタ!」と思った場所へもう一度行ってみる、という旅の仕方もあるのですね。目から鱗が落ちました。


確かに、開館9周年を前にして「来館は2回目です」とか「もう何度も来ています」とおっしゃって下さるお客様も年々増えてきているように感じます。


ご来館のお客様の中には「一度伊丹さんの映画を観たことがあるけど、記念館に来て、もう一度観たくなった、帰ったら観ます」とおっしゃる方が多くいらっしゃるのですが、「伊丹十三記念館に行ったことがある」という方にもぜひもう一度ご来館いただきたいと思います。ご自身のみならず、記念館も日々進化!していますので、新たな発見をしていただけること間違いなしかと思います。

スタッフ:川又