こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2015.10.19 問いつめられたパパとママの本
10月になってからというもの、松山はお天気の良い日が続いています。秋晴れというのでしょうか。雲一つない真っ青な空を見ていると大変気持ちがよいものですが、この青い空を見ていると、伊丹さんのエッセイ「問いつめられたパパとママの本」の中の「空ハナゼ青イノ?」という話を思い出します。突然ですがみなさん、空はなぜ青いかご存知ですか?
伊丹さんのエッセイ「問いつめられたパパとママの本」の中で、その理由を詳しく伊丹さんが教えてくれていますが、結論としましては、
「あのね、お日さまからはね、赤い光と黄色い光と青い光が出ているのよ。赤い光と黄色い光はさきに行っちゃったんだけど、青い光だけがお空で道草して遊んでいるの。わかった?坊や」
ということだそうです。
「どうして赤い光と黄色い光はさきに行っちゃったの?」と、坊やでなくても気になりますね。
是非とも「問いつめられたパパとママの本」を読んでみてください。
「問いつめられたパパとママの本」は昭和43年に中央公論社(現中央公論新社)より単行本が刊行され、昭和51年に同社で文庫本化されました。その後平成23年には同じく中央公論新社で復刊されました。昭和43年の発売から50年近く経つというのに驚きです。もちろん伊丹十三記念館グッズショップでも取り扱っています。
(オンラインショップの「問いつめられたパパとママの本」はこちらから)
伊丹十三と言えば映画監督。芸能人。というイメージが大きい方も多いでしょうが、この本を読むと、それらのイメージとはまた違った知的な部分を知ることになり、伊丹さんという人物の引き出しの多さに感心することでしょう。
「読書の秋」に是非お勧め致します。
スタッフ:川又
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