記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2015.06.29 中庭

もうすぐ7月ですが、松山は雨の日も多く、梅雨明けはまだ先のようです。
雨と言えば、記念館を手掛けられた建築家・中村好文先生は以前、雨の日の中庭が一番好きだとおっしゃていました。

さて、その中村先生とお仕事で関わりのある方で、お庭関係の専門家の方が先日ご来館下さいました。事前に中村先生より、「庭木関係で気になることがあればお伺いしてみたらいいですよ」というお言葉を頂いておりましたので、ここ数年間ずっと気になっていた中庭の植物のことをお尋ねしてみました。

中庭は開館当初、桂の木の周りにクローバーやタンポポなどを植えていました。その頃撮影された中庭がこちらです。一面クローバーに覆われているのがご覧いただけるかと思います。

062801.jpg【画像:開館当初の中庭。一面の緑色はクローバーです。】


この撮影のすぐ後、クローバーは大発生した虫に喰われるというアクシデントなどがありまして、結局は環境が合わなかったのでしょうか、全滅するに至りました。

最近では、クローバーに取って代わって出てきた「苔」に、ほぼ埋め尽くされており、タンポポや、後に植えた「ヒメツルニチニチソウ」という植物などが、若干生えているという状況となっています。

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【画像:最近の中庭】

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【画像:タンポポ】

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【画像:ヒメツルニチニチソウ】



開館当初とすっかり変わってしまったこの中庭の状態が良いのかどうかずっと気になっていましたので、この機会にとお伺いしてみました。
すると、有り難いことに「このままでいいと思いますよ。手入れをしすぎていなくて、自然な感じでよい状態だと思います。中村先生もお好きな雰囲気ですよね。」というお答えがかえってきました!

何年も心配していたにも関わらず、専門家に褒められた途端、急にいい感じに見えて来るから不思議です。


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雨に濡れた敷石もいい感じです。

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ご来館の際は、是非とも中庭にも御注目下さい。

スタッフ:川又