記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2015.02.16 桂の植え替えと剪定

記念館のシンボルツリーである、桂の木。
記念館には、正面に2本と中庭に1本の合計3本植えています。
この度、枯れてしまった正面南側の桂の木の植え替えを行いました。
水遣りは他の木と同じようにしていたのですが、ここ数年いよいよ元気がなく、葉もほとんどつかないという状態が続いていたのです。
「開館から今までどうもありがとう!」と、お礼を言ってお別れをしました。

というわけで、この度、新しい桂がやってきました。

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同じ愛媛県内で、タオルや焼き鳥、「バリーさん」等で有名な今治市から。 とても元気の良さそうな木です。
枝も多くて、葉がついたら綺麗なのではないかと想像しています。

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また、中庭の桂は、一部剪定を行いました。 下のほうの枝を少し落としました。

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剪定を行うにあたって、伊丹さんのとあるエピソードを教えて頂きました。

伊丹さんが住んでいた湯河原のお家に、みかんの木があったそうです。
その枝を植木屋さんが木にとって良いように剪定して下さったそうですが、木にとっては良くても、伊丹さんにとっては気に入らなかったようで、「もう湯河原の家には帰らない!」と言って、しばらく帰って来なかったそうです。

という訳で、造園会社の方と私とで、枝を一つ落としては遠くから眺めてチェックして、一つ落としてはまたチェックして、ということを繰り返し、仕上げました。

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お陰様ですっきりいい感じに仕上がり、きっと伊丹さんも気に入って下さっているはず!

桂の木に葉がつきはじめるのは、毎年3月末頃です。
小さい葉が日に日に成長をして、毎朝「昨日より成長している!」という感じで4月中にぐんぐん伸び、記念館の開館記念日である5月15日ごろにはとても綺麗な黄緑色の丸くてかわいい葉が茂って、見頃を迎えます。
機会がありましたら是非見にいらして下さい。

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スタッフ:川又