こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2014.07.28 遍路
高知県に、「見残し海岸」と呼ばれる景勝地があります。
私はまだ訪れたことがないのですが、砂岩が波風に浸食されてできた奇岩が続く、美しい岩礁海岸なのだそうです。同じ四国でも、愛媛と高知では海の景色が随分違いますから、ぜひ一度行ってみたいなと思っています。
「見残し」という変わった名前は、
―― 歩いて立ち入ることが困難な難所のため、その昔、四国八十八ヶ所霊場を開いた弘法大師も"見残し"た ――
という言い伝えにちなんでいるそうです(現在は、遊歩道が整備されています)。
今年(平成26年)は、四国八十八カ所霊場開創1200年にあたるそうですが、弘法大師にまつわる言い伝えが、現在も地名として生きているんですね。
そんな四国に住んでおりますと、お遍路さんの姿をよく見かけます。
記念館は遍路みちからそれた国道沿いにあるのですが、お遍路さんがお車で立ち寄ってくださることがあります。最近は、遍路に貸切バスやタクシーを利用する方も多いようですね。なかには、「記念館が松山にあることは知っていたけど、遍路の途中は時間がなくて寄ることができなかったから、結願した後、日をあらためてやって来ました」とお話しくださった方もいらっしゃいました。長い遍路の途中に、記念館を"見残した"と思って心に留めてくださったなんて、ありがたいことだと存じます。
こちらは愛媛・瀬戸内海
遍路みちには、海沿いの道も多いです
ちなみに、記念館から近い札所をいくつか挙げますと......
第49番札所「浄土寺」
第50番札所「繁多寺」
第51番札所「石手寺」
浄土寺の仁王門
いずれも、車で30分ほどあれば記念館までお越しいただけます。遍路みちからはそれますが、お時間に余裕がありましたら、ちょっと記念館まで寄り道いかがでしょうか。
スタッフ:淺野
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