記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2014.05.12 タンポポという花

記念館便りをご覧のみなさまこんにちは。

新緑の綺麗な季節になってきました。 記念館の木々にも鮮やかな緑が茂り始めています。

かわいいタンポポも咲き、記念館にとって1年で一番よい時期になってきたと思います。

かわいいタンポポ・・・、そう、タンポポをかわいい花だと思っていた時期が自分にもありました。しかし、記念館で働き、タンポポのお世話をし、タンポポの生態に詳しくなっていく度に、ただかわいいだけではないということを知ってしまったのです。

こちらの画像をご覧下さい。

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記念館の庭の一部ですが、この場所にはタンポポがわんさか、いや、うじゃうじゃと生えています。この場所のタンポポは年々、増えてきており、この場所のタンポポが増えまくる量と比例して私の中でのタンポポに対する「かわいい」イメージがどんどん減っていきます。

さらに、タンポポって根っこがまたすごいのです。普通の小さなタンポポも、引っこ抜いてみると、スーパーで売っている「ごぼう」みたいな根っこが生えています。 ですから、このわんさか咲いている場所の地中がどうなっているのかと想像しただけで恐ろしいです。

さて、当館カフェでもお出ししている今話題の「タンポポコーヒー」はそんなタンポポの根を焙煎して作った飲み物です。「からだによい」と話題ですが、タンポポの力強さを知る度に「それはそうだろう、これだけ生命力が強い植物の根っこなんだから、からだにいいに決まっているだろう」と納得するのです。

見た目は普通のコーヒーと変わらない真っ黒な飲み物ですが、味はコーヒーというよりはそれこそごぼうのような、ニンジンのようなどこか「根菜感」、いかにも「からだにいい」お味がします。機会がありましたらぜひ一度ご賞味いただきたいと思います。タンポポのかわいいだけではない一面をきっと感じていただけると思います。

スタッフ:川又