記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2014.01.13 正装

寒中お見舞い申し上げます。

仕事始めや新学期を迎え、巷では少しずつ日常に戻りつつある今日この頃ではございますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

 

私事ですが、毎年年始には干支にちなんだものを部屋に飾るようにしており、今年2014年も、干支・午の置物を元旦に飾りました。また新たな気持ちで今年も精一杯努めますので、本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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【部屋に飾った、幼いころに初詣に行った神社で買い求めた午の置物。今年の主役です!】

  

 

さて、本日1月13日は「成人の日」ですね。

 

成人式を行う日は地域によって異なるそうですが、それでもこの時期は、スーツ姿や振袖姿、羽織袴姿の成人の皆さまをよく拝見します。一番よくお見かけするのは振袖姿の方々でしょうか。

本当に華やかで見ていているだけでも楽しいですが、それを着ている成人の方の表情や佇まいに、いつもきりっとした印象を受けて、ほほえましく思います。

 

かくいう私も、かなり前のことになりますが、振袖を着て成人式に出席いたしました。華やかだったかどうかはアヤシイところですが、私の日常ではあまり多くない「正装」のひとつでした。もちろん、普段着慣れないぶん若干そわそわしてしまう面はありましたが、背筋がピンとなり、ちょっと誇らしいような気持ちになったことを覚えています。

こんな時、服装が気持ちに影響を及ぼすことはあるんだなぁと、実感してしまいます。

 

伊丹さんの著書『ヨーロッパ退屈日記』に、「正装」に関するエッセイが記載されていますので、一部ご紹介しますね。


正装する、ということは愉しいことである。社会の掟に、進んで身をまかせ、自らを縛する、というところに、一種の快い、引緊った安堵がある。タクシードを着て凛々しい快感を覚えぬ男があるだろうか。
(中略)
わたくしとても、最初から正装を好んだわけではない。仕方なく着せられて味をしめたに過ぎない。正装というものは、そういうものである。着れば必ず味をしめるのである。やはり本来的なもの、正統なものには、誰しも共感するのである。...(以下略)(『ヨーロッパ退屈日記』-正装の快感-)
 

 

これを読んだときは、たまには機会を作って「正装」して出かけるのもいいかもしれない...そう思いました。皆さまはいかがでしょうか。

 

最後になりましたが、成人の皆さま、誠におめでとうございます。

今後のご活躍を心よりお祈り申し上げます!

 

 

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【館長・宮本信子出勤のお知らせ】

 

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◇◇出勤日時◇◇

2月23日(日)14時頃~16時頃まで

2月24日(月)11時頃~13時頃まで

※当日の状況により、滞在時間は変更になることがありますのでご了承ください。

 

皆さまお誘い合わせのうえ、ぜひ記念館にお越しください。
スタッフ一同、心よりお待ちしております。

スタッフ:山岡