こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2013.12.23 新企画展スタートいたしました!
師走も終盤となりました。みなさま、お元気にお過ごしでいらっしゃいますか。ワタクシのほうは、このところの日々を、脚が攣っているにもかかわらずプリンターまでのたった5メートルの距離さえ走らずにはいられないような有り様で過ごしてまいりました。12月20日(金)にスタートした新企画展の開展準備のためでございます。
「メイキング・オブ『お葬式』」、「メイキング・オブ『マルサの女』」、「父と子 ― 伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術 ―」に続く企画展第4弾は、伊丹十三の「旅」がテーマです。
「旅の時代 ― 伊丹十三の日本人大探訪 ―」と名付けました。
ちょっとすみません、自画自賛させてください...
...いやぁ、我ながらいいタイトルを思いついたものです。
...いやぁ、我ながらいいタイトルを思いついたものです。
伊丹十三の映画作品には独自の「日本人論」が込められています。
監督デビューを果たしたのが51歳のときで、それまでにさまざまな仕事を経験しているわけですが、伊丹十三が日本人論にたどりつくまでの道のり、いわば「伊丹十三の日本人への旅」とでも申しましょうか、その過程で大きな転機になったのは、テレビ番組や著述の仕事で旅をして、全国津々浦々で日本人のいとなみにふれたり、日本人のルーツを探ったりしたことだったと思うのです。
映画のメイキング展示をふたつ続けてやったあと、「父と子」展では「メイキング・オブ・伊丹十三」のようなことをやりましたけれども、今回はその続編のような流れになりました。
ごあいさつパネルも気に入っています
なーんて言うと、すごく真面目くさった堅っ苦しい企画みたいですね......でも、そんなことはまったくなくて、つまり何がしたかったかというと、ただただ「伊丹さんが旅をしながら日本人について考えて表現したことがとっても面白いから、それをまとめてみたらうんと面白いから、みなさんに見ていただきたい!」ということです。
展示室の様子
「父と子」展は多くの方からご好評いただきましたので、名残惜しい気持ちは私にもございますが、この新しい企画展にも興味深い資料をたくさんお出ししています。
記念館で伊丹さんと旅をしているような気分になっていただけましたらとっても嬉しいです。スタッフ一同、みなさまのご来館をお待ちしております。
現在展示中の直筆原稿
さて、2013年の記念館便りは今回でおしまいでございます。また来年お会いいたしましょう。よいお年をお迎えください。
それではお手を拝借......いよぉーおッ、ポン!
学芸員:中野
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<年末年始の開館・休館のお知らせ>
- 年内の最終開館日は12月27日(金)とさせていただきます。
- 12月28日(土)~1月1日(水)は休館させていただきます。
- 1月2日(木)、3日(金)は開館時間を10時~17時(最終入館16時30分)とさせていただきます。
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