記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2013.12.02 猫

学生の頃からの友人に、たいへんな猫好きがいます。 

 

猫がいない生活なんて考えられない!というのが口癖で、学生時代にはペット禁止のアパートに住んでいたにも関わらず(経済面から引越しは難しかったとのこと)、管理人さんに内緒で猫を飼っていました。
しかしいつの間にか管理人さんに見つかって、こっぴどくしかられ、一時的に預かってくれる人を探して、ほとぼりが冷めたら引き取って、またしばらくして管理人さんに見つかって...を何度か繰り返したようです。ただ、もともとその猫が捨てられていたのを彼女が引き取ったこと、おとなしい猫だったこと、何より彼女の熱心さに、最後には管理人さんも「しょうがないなぁ」と許可したのだとか(ちなみに猫の名前は「肉じゃが」といいました。自分の好きなものの名前をつけたそうです)。
家に遊びに行くと、彼女の部屋はいつも猫の写真でいっぱいでした。よく「私と肉じゃが(猫)を撮って!」とお願いされて、彼女と猫の仲睦まじい様子をカシャカシャと撮っていたのを覚えています。
今は遠くに住んでいますので気軽に遊びには行けませんが、おそらく今も、部屋には猫の写真が溢れているんだろうなぁと思います。
 

さて、大の猫好きの伊丹さんの著書『再び女たちよ!』(新潮文庫)に、こんな文章があります。


 私は猫を一匹飼っている。
 いや、この表現は正確ではない。私の気持ちの中では、猫は人間と対等の位置にある。
日本語の便宜上「猫を一匹飼っている」と、書きはしても、私は、うちの猫のことを、一度も「一匹」と思ったこともなければ、また「飼っている」と感じたこともない。
 強いていうなら、私は、一人の猫と共に住んでいる、とでもいうべきだろう。...(以下略)

(『再び女たちよ!』-猫-)

 

これを読んだとき、「同じようなことを言っていたなぁ」と、真っ先にその友人を思い浮かべたものです。

 

ご存知の方も多いと思いますが、猫好きの伊丹さんは愛猫をたくさん絵に描いています。記念館の常設展示室「十 猫好き」のコーナーには、そんな素敵なイラストをたくさん展示しておりますので、ぜひじっくりご覧になってくださいね。

 

猫好き (640x427) (314x209).jpg

【写真:常設展「十 猫好き」のコーナー】

 

また、記念館のグッズショップでは、伊丹さんが描いた猫のイラストをもとにした商品をご用意しております。 

猫セット2 (314x209).jpg

【写真:ポストカードと缶バッジ。このほか、ゴム印やTシャツもございます】

 

オンラインショップからもお求めいただけます(→コチラ)。ぜひチェックしてみてくださいね。

 

<<記念館からのお知らせ>>

 

2010年12月より好評いただいておりました企画展「父と子-伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術-」も、残すところあと1週間となりました。
子・伊丹十三の言葉を通して知る、父・伊丹万作。
引き続き、皆さまのお越しをお待ちしております。

 

●12月11日~12月19日は、展示替えのため企画展示室を閉室いたします。
 ※12月10日は通常休館日です
●この期間中は、入館料大人500円、高・大学生300円で、常設展示室のみのご鑑賞となります。


スタッフ:山岡