こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2013.11.11 みかんジュース
記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
巷ではみかんが少しずつ市場に出回り始めて、冬場のみかんシーズンが始まりつつありますね!
カフェ・タンポポでは、みかんジュースをご用意して、年間を通してお客様に「みかん」を味わっていただいています。
ジュースは愛媛県産の温州みかんのブランド「愛媛みかん」、温州みかんにオレンジを交配した、温州みかんの「甘さ」とオレンジの「さっぱり感」を兼ね備えた「清美タンゴール」、清見にポンカンを交配した、濃厚な甘みと酸味のバランスが絶妙な「デコタンゴール」の3種類ございます。
それぞれ単品でご注文いただくこともできますし、3種類を「飲み比べ」ていただけるセットもございます。この飲み比べセットは、特に愛媛県外からお越しのお客様に大人気です。飲み比べたお客様は「清見タンゴールが一番好き!」「愛媛みかんって飲みやすいですね~」「デコタンゴールは甘くておいしい!」等それぞれお気に入りができ、中には「この間ここで飲んだジュースがおいしくて、そのみかんを買って帰ったのよ~」という方もいらっしゃいました。
(ちなみに私個人としては清見タンゴールが中でも一番好きなのですが、皆さまはいかがでしょうか?)
【写真:みかんジュース飲み比べセット】
そしてもうひとつ、カフェではみかんジュースを用いた「ミモザ」もお楽しみいただけます。
伊丹さんの著書『ヨーロッパ退屈日記』にある同タイトルのエッセイが載っていますので、「ミモザって何?」のご案内も兼ねて一部ご紹介しますね。
飛行機で思い出したが、ヨーロッパの朝食で、一番贅沢な飲み物は何だと思う?
グレープ・フルーツ・ジュース、なんかじゃないよ。グレープ・フルーツは、日本では二、三百円、高い時には五百円なんていう時があったが、ロンドンでは、一等いいやつが一個一シル、即ち五十円だ。
何といっても奢りの頂上は「ミモザ」ということになる。「ミモザ」というのは、シャンパンをオレンジ・ジュースで割ったものだ。
シャンパン、というのは嫌いな人が案外多いものだが、「ミモザ」を作ってすすめると、大概のシャンパン嫌いも、オヤ、という顔をして、どんどんお代りしたりなぞするようである。
わたくしは、飛行機に乗ったら、飲物は「ミモザ」ときめている。...(以下略)
(『ヨーロッパ退屈日記』-ミモザ-)
カフェメニューにはシャンパンがあり、これをオーダーしていただいた方には「ミモザ」用のみかんジュース(先ほどご紹介した3種類の中から、お好きなものをお選びいただけます!)を一緒にお出ししています。
シャンパンそのもの、そしてお好みのジュースで割った「ミモザ」の両方をご堪能いただけます。
お車でお越しでないお客様は、ぜひオーダーしてみてくださいね。
【写真:著書『ヨーロッパ退屈日記』(新潮文庫)とミモザ】
スタッフ:山岡
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