こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2013.10.21 本
記念館便りをご覧の皆さま、こんにちは。
松山では、秋を飛び越えて一気に冬を感じさせるほど、朝晩が冷え込むようになりました。
先日我が家では、「ちょっと早いかなぁ」と思いつつも毛布や暖房器具や厚手の上着をひっぱり出したのですが...ここ数日をみるとまったく早いということはなく、むしろぴったりのタイミングだったようです。
それでも、夏が終わったばかりでこのまま冬に突入してしまうのはもったない!と思い、秋らしく読書でもしようかと図書館へ行ったり、家にある本を読み返したりしている今日この頃です。
皆さまはどのような秋を過ごされていますでしょうか。
さて、記念館のグッズショップでは、伊丹さんの著書や関連する書籍を取り扱っており、秋といわず年間を通して多くのお客様にお買い求めいただいております。
本日はそのうちの一冊を少しご紹介しますね。
【『問いつめられたパパとママの本』(新潮文庫)】
「オ昼ナノニドウシテオ月サンガ出テイルノ?」
「夜ニナルトナゼ眠ラナクチャイケナイノ?」
「冬ニナルトドウシテイキガ白クナルノ?」
などなど。パパとママはもちろん、そうでなくても、ふとしたことで子供から「どうして?なんで?」と尋ねられることって多いですよね。しかもそれが、普段大人がなんとなーくやり過ごしていることで、いざ聞かれるとうまく答えられないということもしばしば。
そんな、子供に質問されると思わず逃げ出したくなるような素朴な疑問をやさしく解明してくれている本です。
以下は、冒頭の一部分です。
子供の好奇心を、正しくいい方向に伸ばそうではありませんか。それは無限の可能性を秘めているみずみずしい知識の若木なのですから。
そうして、そのためには―子供に問いつめられたパパとママよ、まずあなた自身が科学的な物の考え方を身につけるほかないと私は思う。知識に対する、憧れと畏れを身につけるほかないと私は思うのであります。
近くに住む幼い甥っ子・姪っ子と接する機会が多い私は、この本を読んだ時、これまで子供の質問にその場しのぎの返答をしてきてしまったことを反省し、同時に、よくわかっていないから説明できなかったんだなぁと納得したものです。
読むと「なるほど、こういうことなのか~」 と勉強になること請け合いです。
秋の夜長に、ぜひ読んでみてくださいませ。
スタッフ:山岡
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