こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2013.07.22 暑中見舞いと館長出勤のお知らせ
二十四節気「大暑」を迎え、本格的な暑さがやってくるこの頃、みなさまお元気でお過ごしでしょうか(国立天文台によりますと、2013年の大暑は正確には7月23日からのようですね)。
さてこの「大暑」ですが、江戸時代の暦解説書『暦便覧』によりますと「暑気いたりつまりたるゆえんたれば也」とのこと。江戸の頃から暑さ「いたりつまりたる」時期な訳ですから、どうにもしようがないと気持ちを切り替え、大暑ならではの楽しみを探すよりほかないですよね。
私の大暑の楽しみの一つは「暑中見舞い」です。
暑中見舞いをしたためるはがきは、ここ数年「鳩居堂(和文具の老舗)」のものにしています。気に入ったシリーズのはがきの紙質が普段使用している万年筆と相性抜群でして、書き心地のよいことといったら!一文字一文字書き進める度に幸せを感じます。また、はがきの色にインクの色がなじみ、書き終わった後に独特の色合いを楽しめます。そして何より、葉書のデザインが秀逸。気の利いた(でも行き過ぎてない)デザインは、どこかのんびりしているのに不思議と無駄がないんですね。はがきのデザインを選び・したためる。たったそれだけのことなのに、その時間の何と楽しいことでしょう。
そうそう、伊丹十三記念館オリジナルグッズ「一筆箋」はアラベール紙を使用しており、万年筆のペン先から程よい摩擦感が伝わって、これまた書き心地のよいこと!万年筆愛好家のみなさま、是非!
【伊丹十三記念館オリジナルグッズ 一筆箋】
「暑中見舞い」を楽しく感じるのは、何も文房具のおかげだけはありません。大切な友人知己の体調を気遣うのに「暑中お見舞い申し上げます」という決まり文句を借りるのも悪くないなぁと思う年齢になった、というのもありますね。歳を重ねるのも悪くはないものです。
大暑を過ぎれば立秋、みなさま各々の楽しみ方で暑さをうまく凌ぎましょう。くれぐれもご無理なさいませんように。
ちなみに、記念館の収蔵庫に伊丹さんが使用していた顔彩があるのですが――
【伊丹さんが使用していた顔彩】
これ「鳩居堂」のものなんです。気付いた時、ちょっと嬉しかったなぁ。
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【館長宮本信子出勤のお知らせ】
みなさまお待たせいたしました。伊丹十三記念館・館長宮本信子が出勤いたします!
8月24日(土) 11時~16時頃まで
8月25日(日) 11時~13時頃まで
当日の状況により、滞在時間は変更になることがありますのでご了承ください。
宮本に会いに、ぜひ記念館へお越しくださいませ。
スタッフ一同、皆様のご来館を楽しみにお待ちしております。
スタッフ:淺野
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