記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2013.01.07 「20十三」年のお知らせ

あけましておめでとうございます。
みなさまよいお正月をお過ごしくださいましたでしょうか。

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具が多過ぎてモチが見えない(笑)お雑煮。
父がアワビを一切れ加えて「粉飾」してくれました。

私は12月25日から故郷に帰省し、実家に着くなり2日間...ん?3日間だったかな、まぁ記憶があやふやになるほど寝込みはしましたけれども、相変わらず母のごはんは旨く父は愉快で、爆笑続き、満腹続きの年末でした。ありがとう2012年、おめでとう2013年。

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元日の南部せんべい店でオマケにもらったお年賀せんべい。

元日に松山に戻り、年賀状(年賀状は年が明けてから書く派です)を書いていて気付いたのですが、今年は2013......あれ、「13」......20十三年ですね!
というわけで、本年も、ますますいよいよなおいっそう、どうぞよろしくお願いいたします。

 
mt_iwate.JPG元日の岩手山。「ふるさとの山はありがたきかな」のお山です。
数年振りに観ることができました。ありがたきかな~。


本日は、「20十三」年の伊丹さん情報・記念館情報いろいろお知らせ申しあげます。

●企画展「父と子 —伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術—」リニューアル!

年末12月19日(水)から、企画展「父と子 —伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術—」の展示構成を変更し、新資料をどーんと加えました。
映画界に入り名を馳せる前の伊丹万作が、20代の頃に中村草田男、重松鶴之助など、松山出身の仲間たちと手作りした回覧雑誌『朱欒(しゅらん)』をお楽しみいただけます。
1月からは朱欒のスライド映像、伊丹十三のスピーチ音声も追加いたしました。「父と子」展をすでにご覧になった方も、ぜひお越しくださいませ!

※上記の展示入れ替えに伴い、伊丹万作監督作品『國士無双』『赤西蠣太』のプロジェクター上映は終了いたしました。何卒ご了承ください。


●日本映画専門チャンネル「伊丹十三劇場」そろそろ"最後の直線"です!

日本映画専門チャンネルの伊丹十三劇場、2013年は1月12日(土)から始まります。
1月は『大病人』と『静かな生活』。そして、伊丹映画とともに放送されてきた新作ドキュメンタリーシリーズの『新・13の顔を持つ男』はいよいよ最終回! 「その4 取材する人伊丹十三」と題して、伊丹十三の取材ぶり、取材がどのように作品に反映されたかが語られます。伊丹十三の類稀なる「感心力」が観る者・読む者を楽しませる原動力だったんですねぇ。

いつもながらインタビューが超豪華でして、テレビマンユニオンの今野勉さん、佐藤利明さん、文藝春秋で担当編集者だった新井信さん、伊丹十三を精神分析の世界へ導いた岸田秀さん、ラーメンの先生・山本益博さん、伊丹プロダクションのデスクで脚本家(最新作『たとえば檸檬』公開中。名作です!)の吉川次郎さんがご出演くださっています。

貴重でめちゃめちゃ面白い証言の数々と伊丹十三によるオモシロ映像、ぜひ、必ず、何がなんでも!お楽しみください。


●伊丹家の味をご家庭で! 『男のクロワッサン』

生活者ならば誰しも一度はお世話になったことがあるに違いない、あの『クロワッサン』の増刊、『男のクロワッサン』第二弾で伊丹十三の家庭料理を取り上げていただきました。
記念館グッズショップでは1月から販売を開始いたしまして、アレヨアレヨなペースで売れています。男性はもちろん、女性にも人気。
ヘルシー料理はもちろん、ちょっとこってり料理や豪華料理もありますが、どれもシンプルで手早くできちゃうお料理ばかりです。もちろんレシピつき。それぞれのお料理の背景にあるエピソードも秀逸で、思わず「ニヤリ」がこぼれます。
お正月料理で体に「よどみ」を感じていらっしゃる方はぜひお試しあれ。


 
bay.JPG元日の...ではなくてすみません、大晦日の宮古湾。


学芸員:中野