記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2012.08.06 2012夏のお知らせ・その2!

引き続き暑中お見舞い申しあげます。
ワタクシ、先日、暑さのあまり頭痛とふるえを催す、ということがございました。「すわ、危険水域!」とちょっと慌てました。大事にはいたりませんでしたけれど、ハイ、みなさまもご自愛くださいませ。


さて、今週もまたまた『天皇の世紀』関連の重要なお知らせでございます。
日本映画専門チャンネルの番組ホームページ、もうご覧くださいましたでしょうか?

「もう見たよ~」という方も、まだの方も、番組ホームページの「特別番組」のボタンをクリックなさってみてください。なぜかといいますと、1973年から74年に制作された『天皇の世紀』を大解剖する(らしい)この特別番組がめちゃくちゃに面白そうなのです!

特別番組「ドキュメント"天皇の世紀"をドキュメントする」(全3回)
http://www.nihon-eiga.com/osusume/tennounoseiki/specialprogram.html
(↑とりあえずクリックしてみよう!)


----見ました? 見ました!? すごい面々ですね!! 私はもう、初めて見たときは腰が抜けそうになりました。

当時の制作者、現在活躍中のドキュメタリストの方々のコメントが少しずつ載っています。
「これこそがテレビ」、「テレビ的手法」、「テレビというものを学んだ」----
「危険な番組」、「とんでもない企画」、「斬新」----
これらの言葉を見るだけでも、「歴史とは何か」、「日本人とは何か」というテーマだけでなく、「テレビとは何か」、「テレビのおもしろさは何か」という問いにも挑んだ番組だったことが分かります。どんな挑戦だったのか、みなさんのお話で詳しく伺うのが楽しみですねぇ。

『天皇の世紀』は8月13日(月)11時40分の特別番組の放送から始まります!ぜひ、きっと、どうしてもご覧ください!

●再放送もあるそうですよ。放送予定のチェックには、こちらが便利です。
 →http://www.nihon-eiga.com/program/index.html#4
●月間番組表はこちら
 →http://www.nihon-eiga.com/timetable/pdf/201208.pdf


7月から始めたTwitter「伊丹十三の言葉」では、伊丹さんのテレビ論に関するこんなつぶやきもお読みいただけます。

およそ表現の仕事というものは、何をどう表現するかもさることながら、その表現自体が、一つにはメディア論になっており、つまり、テレビでいうなら、番組自体が「テレビとは何か」という問いかけを含んでおり、なおかつ、表現自体が組織論にもなっておらねば何の価値もあるまい。

『女たちよ!男たちよ!子供たちよ!』(文藝春秋、1979年)より

o_o_k.jpg【名著! しかし残念ながら絶版なのです...復刊希望!】


どうです? われわれ視聴者も、テレビについて深々と考えさせられる、そんなひとことでしょう? ...ハッッ、これ、まだ投稿してないつぶやきでした! ととと特別です! ヒ、ヒミツですよ!!

・・・・・・・・・・・・


と、いうわけでございますので、8月、9月の「伊丹十三劇場」では『天皇の世紀』と特別番組をお楽しみください。伊丹十三監督作品(映画本編)と、ドキュメンタリーシリーズ『新・13の顔を持つ男』の放送は10月までお休みとなります。

プロデューサー・ディレクターの浦谷年良さんが『新・13の顔を持つ男』と並行して(!)お作りになったドキュメンタリー『ベニチオ・デル・トロ広島へ行く』が、広島平和記念日、広島に原爆が投下されて67年の本日8月6日(月)、13時から放送されます。こちらも日本映画専門チャンネルで、ぜひご覧ください。

  • 日本映画専門チャンネルは申込みの必要な有料放送です。視聴方法などチャンネルに関する詳細情報はこちらをご覧ください。
  • 『ベニチオ・デル・トロ広島へ行く』8月6日13時からの放送は、ノンスクランブルの無料放送です。アンテナと受信機(テレビ、レコーダーなど)視聴できる環境があればご覧いただけます。
学芸員:中野