記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2012.02.13 パニック

記念館だよりをご覧のみなさま、こんにちわ~!まだまだ寒さが身にしみますが、確実に春は近づいていますね。春が近づくだけでワクワク心が軽くなります。

先日、今まで生きてきた中で最大のパニックな出来事を体験しました。仕事帰りに保育園に娘を迎えに行き、いつものように帰っていると娘の様子がおかしく車の運転をしながら見てみると、アメを喉に詰まらせて息ができなくなっていて、背中を叩こうにも運転しながらだし、リュックを背負っている上にシートベルトで固定されどうしようもなく、それでもなんとかしようと前から胸の所を押したりオエ~ってやってみせたりしましたが、そうこうしているうちに顔が青ざめてきて目がおかしくなり飛び跳ねるように苦しそうになりこれはヤバイ!死んでしまうとパニック状態でした。

夕方の混んでいる時間で右折をするつもりだったので、真ん中の車線にいてすぐに横に停めることもできない状態でしたが、信号待ちの一番前だったので青になった瞬間一番左まで寄せて車を止め、子供を下ろしリュックをはずし背中を叩きながら、「誰か助けて下さい!!」と叫び続けました。 すると反対車線からとっさの判断でグルっとUターンして来て下さった方が「荒いようだけどごめんね」と子供を逆さにし背中を叩き助けてくださいました。

娘が泣き出して「これで大丈夫よ」と言ってくださった瞬間、体の力が抜けて泣きながら「ありがうございます!ありがとうございます!」と周りの方にお礼を言っていました。みなさんもよかったよかったと言ってくださり、みなさんの優しさにも感動し、なにより子供が無事だったことにホッとして涙が止まりませんでした。

あの時名前も聞かずちゃんとお礼もできずでしたが、見ず知らずの人の為にとっさの判断で車通りの激しい危ない場所を横切って来て下さり、あそこまでできる勇敢な優しさと行動力に心底感動しました。

当たり前の毎日は当たり前ではなく何が起るかわからないので、気を引き締めなければと思いました。今でも思い出すと胸がドキドキしてゾッとします。娘もあれ以来アメを食べようとしなくなりました。親子共々トラウマになりそうです。

当記念館もたくさんの方がご来館される施設ですので、地震や火災、不測の事態の時、冷静に迅速な行動ができるよう日々いろいろな知識を学び備えておかなければと思います。

先日、松山ではめずらしく雪が積もり、雪に慣れていない地域なので、ものすごい渋滞で出勤するのにいつもの倍の時間がかかり遅刻してしまいました。出勤途中自転車や歩行者の方が何人も転倒しているのを見かけヒヤヒヤする場面もありました。ちゃんと予測して早めにでるべきだったと反省しています。日々危機感と緊張感を忘れず、人を守れる強さを身につけたいと思います。

  yukinakaniwa.jpg tayo.jpgsintayori1.jpg                   5年目にして初めて雪の積もった記念館です。

 

スタッフ:木山