記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2012.01.09 「父と子」展、一部展示替えのお知らせ

みなさまお元気で2012年をお過ごしでしょうか。

前回の宮本館長からのごあいさつにもございましたように、5月15日に開館5周年を迎えます。館長以下スタッフ一同で鋭意作戦会議中でございます。お知らせまで今しばらくお待ちください。乞うご期待!
今年は他にもあれやこれやと...ああ早く言いたい!でもまだ詳しく決まってないから言えないよぅ!という情報がたくさんございます。順次お知らせをお出ししてまいりますので、ときどきこのホームページを覗いてみてくださいね。

さて。本年最初のお知らせが昨年末の情報で申し訳ありませんが...
企画展示室で開催中の「父と子 — 伊丹十三が語る父・伊丹万作の人と芸術」展。12月13日に一部を展示替えいたしました。
今回の入れ替えで新登場の展示品は
 大正15(1926)年11月1日の伊丹万作の日記
 昭和2(1927年)年11月30日の伊丹万作の日記
 『御存知源氏小僧』(1931年)ちらし
 『故郷』(1937年)上映予告
です。

とくに、大正15年11月1日の日記は、万作が松山市三番町におでん屋を開店した日のもので、仕入れの記録も書き込まれていて、興味深い日記です。(一部お目にかけます↓)

0109_diary.jpg
それから、翌昭和2年11月30日の日記も、自作シナリオ『草鞋』について、監督デビューが決まる前から「これは自分で監督する!」と固く決めていたことが分かる、これまた万作らしい、貴重な資料です。

ぜひ展示室で実物をご覧ください。

「父と子」展は、4ヶ月ごとに展示品を少しずつ入れ替えています。
GWには、また新しいものをお目にかけられるように準備してまいりますので、本年もどうぞよろしくお願い申しあげます。

学芸員:中野