記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2011.08.01 「早起きは三文の徳」

記念館だよりをご覧のみなさま、こんにちわ!夏満喫中の木山です。

学生さんたちは夏休みになり、社会人の方々もそろそろお盆休みの過ごし方を考えているところでしょうか。

毎年のように「今年の夏は暑い!」というのを聞いているような気がしますが、今年は例年より早く真夏のような暑さがやってきたように思います。だんだん夏の期間が長くなっているような気がしますね。まぁ、暑い暑いといったところで涼しくなるわけでもないし、少しでも快適に過ごせるよう暑い夏の楽しみ方を考えていきたいと思います。

最近はいつもより早く起き、なるべく涼しいうちに家事を済ませようと少しだけ早起きになりました。そうすると自然と早く寝るようになり、節電にもなり、体の調子もいいように思います。慣れてきたらもう少し早く起きて子供とお散歩でもしようと思っています。

早起きは三文の徳とはよく言ったもので、早起きをするといろいろないい事があります。まず、清清しい気分になり、なんだか前向きになります。時間に余裕があるので心にゆとりができ、せかせかイライラと子供の準備をしなくてすみます。私がイライラしていないと家族の笑顔が増えます。朝ごはんがおいしく食べられます。何より体の調子がいいのが一番ですね。子供とのコミニュケーションの時間もとれいい事づくめです。起きるのを一時間早めても起きる時の辛さはそう変わらないので、それなら早く起きた方がいいと思いませんか?みなさんも是非試してみてください。思った以上に気持ちいいですよ。

先日は涼を求めて、松山市から60kmほど離れた八幡浜市保内町の平家谷そうめん流しに行って来ました。同じ愛媛県とは思えないほどの涼しさで、平家谷に降りるとひんやりとした風が心地よく、せせらぎの音、小鳥の声などに癒されます。こちらでは、そうめん流しの他ニジマス釣りも楽しむ事が出来、釣ったニジマスはその場で炭火で焼いて食べることができます。さらに下に降りると小川で水遊びが出来たり、散歩道ができているので小川のせせらぎをききながらゆっくり散歩したり、レクレーション広場があったりと一日遊ぶことができます。小さな赤ちゃんからご年配の方まで、多くの方が涼みにいらしていました。朝早くに出発したので一日たっぷり遊ぶことができ大満足でした。

やっぱり早起きは三文の徳ですね♪

最後に伊丹さんの著書『問いつめられたパパとママの本』(新潮文庫)の中から「夏ニナルトドウシテ暑イノ?」の一部をご紹介いたします。

「夏はね、太陽が一年中で一番近くになるの。だから暑いのよ。わかった?」
困るなあ、こんなでたらめを教えてもらっちゃあ。

太陽が一番地球に近づくのは一月の初めであります。夏にはむしろ、太陽は遠くにいるので
あります。一番遠いのは七月の初めなのである。
太陽の近さと暑さは、まるでなんの関係もない。
夏が暑いのは、ひとつは日が長いせいであり、いまひとつは、太陽が真上から照りつけるせ
であります。
じゃあ、日が長いと、どうして暑いのよ、なんていわないでおくれよ。同じ条件で物を熱すると
するなら、十分間熱するより、十五分間熱するほうがよけい熱くなるだろうじゃないの。夏がい理由の第一は、だから、日が長いということであった。
では、次に真上から照らすと、なぜ暑いのか、というなら、たとえば懐中電燈を想像していた
きたい。
懐中電燈の光を床に当てるとき、まっすぐ床に当てれば、小さいけれども強く明るい光の円が
できるだろう。しかるに、それを斜めに当ててみようか。さっきより、ずっと床の近くから照らしても、照らす場所は広くなるかもしれぬが、明るさはずっと希薄になってしまうのが観察されるに違いないのであります。
つまりこの、垂直に照らすということなのだ、太陽がカンカン照るということは。(以下省略)

 この『問いつめられたパパとママの本』にはこの他にも「空ハナゼ青イノ?」とか「テレビハドウシテウツルノ?」「ナゼドンドンオ札ヲスッテ貧乏ナ人ニアゲナイノ?」などなどと子供に質問されると思わず逃げ出したくなるような素朴な疑問をこの本がやさしく解明してくれています。へぇ~なるほど~とついつい読み入ってしまう一冊です。

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スタッフ:木山