記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2011.06.13 周防正行監督がご来館されました。

611日土曜日、映画監督で伊丹十三賞の選考委員でもいらっしゃる周防正行監督が記念館にご来館下さいました!

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周防監督の最新作『ダンシング・チャップリン』の松山での公開を記念した舞台挨拶が市内の映画館で行われ、その後関係者のみなさまとご一緒に記念館へご来館下さったのです。大変長い時間をかけて展示をじっくりとご覧下さいました。

 

ついに松山でも公開となった『ダンシング・チャップリン』ですが、公開から本日までお休みがなかったため私はまだ拝見しておりませんが、ご覧になった方々にお伺いしますと皆様「すごくいい映画だった!」と大好評です。

 

 

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   【画像:『ダンシング・チャップリン』のパンフレット】

 

 

ところで、周防監督と伊丹十三のあいだには大変興味深いエピソードがあるのをご存知ですか。

 

伊丹十三の大ヒット作『マルサの女』(1987)と『マルサの女2』(1988)の撮影の舞台裏を記録した『マルサの女をマルサする』と『マルサの女2をマルサする』の2作品はなんと、メイキングビデオにも関わらず周防さんが監督されていらっしゃいるのです

 

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  【画像:『マルサの女をマルサする』と『マルサの女2をマルサする』のDVD】

 

 

日本アカデミー賞の監督賞や脚本賞など数々の映画賞に輝いた大ヒット作

『Shall we ダンス?』(1996)の公開される8年前と9年前のできごとです。

そんな関係があるがゆえに伊丹十三賞の選考委員をこころよくお引き受けくださったというわけです。

 

最後に、2008年に行われた伊丹十三賞創設の発表の席で、周防監督が伊丹十三賞に対する思いを語っておられたのが大変印象的でしたのでご紹介いたします。

 

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伊丹さんには『マルサの女』の

メイキングを担当していた時にお世話になり、

たくさんのことを学ばせていただいきました。

その恩返しが出来ずじまいだったが、

これを機に伊丹さんの想いを反映できるような選考をして、

少しでも恩返ししたいと思っています。

 

(2008年11月)

 

 

スタッフ:川又