記念館便り ― 記念館からみなさまへ

記念館便り

こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。

2011.04.11 公益財団法人になりました。

みなさま こんにちは、多胡です。わたくしはここ伊丹十三記念館で主に事務・経理を担当しています。今日は事務に関するお話を少しさせていただこうと思います。

 伊丹十三記念館は、平成19年5月の開館に先立ち宮本信子館長、玉置泰理事長の意向のもと一人目のスタッフである種岡千代美事務局長が財団法人ITM伊丹記念財団を立ち上げ作業をとりまとめ 以来4年間、宮本館長、玉置理事長のあたたかい指導のもとスタッフ一同、一丸となって運営してまいりました。

sakura.JPG わたくしは日々は経理業務や、給与の計算、事務手続き、事務用品の発注、お昼には受付にも座ったりしつつ理事会や評議員会の開催の準備や予算作成等を行っています。ここでの勤務も税理士の先生や事務局長に教えて頂きながらなんとか4年が経とうとしています。

 そしてこの春、財団法人ITM伊丹記念財団は主務官庁である愛媛県庁より認定をうけ、平成23年4月1日に晴れて公益財団法人ITM伊丹記念財団になりました。財団法人から公益財団法人へ移行することが決まり手続きに着手した頃のメールを紐解きますと平成21年4月とありました。改めて二年の月日が経過していたことを知りびっくりしています。最初は何がなんだかよくわからない状態から始まり県庁で開催される説明会に足を運んだりしていましたが同じ部屋で『説明をしている人』も『説明を聞いている人』もたちも一様に「よくわからないけど大変そう...」という面持ちでとても不思議な雰囲気だったのが思い出されます。セミナーにも参加しましたがこの頃は、気ばかり焦って質問したくても何を聞いてよいかも分からない状態でした。そうこうするうちに新しい公益財団法人に移行にするには「定款」を作らなければならないこと、何度か役員会を開催すること、評議員を選ぶための『評議員選定委員会』という会を立ち上げる必要があること等が徐々に分かり、県庁の担当者の方や上司と相談しながらすすめてゆきました。

 わたくしは事務担当ですから普段は比較的小さな範囲の中で仕事しているように思いますが、この公益法人移行の手続きの業務を通じて県庁の方と何度も何度もやりとりをしたり不明な点が出てくる毎に税理士の先生にご相談したり出張中の上司に急ぎ掛け合ったする中で、仕事の進め方やいろんな場面での物事の捉え方など改めて得たものは大きかったと感じています。またお一人おひとりが責任を持って仕事をすすめておられる様を目の当たりにすることができ大変勉強になりました。県庁のご担当者の方々へこの場をお借りして心よりお礼申し上げます。

 手続きの後半には他のスタッフにも様々な面で(!)協力してもらいました。各々、専門の仕事を担っているにも関わらず度重なる役員会の準備や書類の整理、日々の仕事の配分等...。声をかけるとこころよく引き受けてくれ本当にありがたかったです。それらの助けがあってなんとか認定にたどりつくことが出来たというわけです。

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平成23年4月1日以降も伊丹十三記念館としての活動に変更はございません。引き続きみなさま、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今回の写真は急にあちこち咲き始めた春の花シリーズです。

 上は記念館前にある伊丹さんの愛車ベントレーの車庫の横に植えてある山桜、

下は記念館の前を流れる川原に咲く桃の花です。

スタッフ:多胡