こちらでは記念館の最新の情報や近況、そして学芸員やスタッフによる日々のちょっとした出来事など、あまり形を決めずに様々な事を掲載していきます。
2010.08.30 ゴーヤの乗り物
みなさまこんにちは。お盆が過ぎたくらいから一段と暑い日が続いていますがお元気でいらっしゃいますか。
お盆にはお墓参りをしたり帰省をなさった方も多いのではないでしょうか。私もふるさとがここ松山ですので帰省こそしませんでしたがお墓参りやお盆の行事はこまごま行いました。ご先祖さまがあの世とこの世を行き来するのに乗るという野菜の乗り物「精霊馬」(しょうりょううま)を作ることにし、今年はゴーヤとなすび、ピーマンに楊枝の足をつけて乗り物としました。ベランダに並べてみるとゴーヤ号はいぼいぼなので楊枝の足で踏ん張っている様は怪獣のようでした。なすび号は丸く光ってなかなか乗り心地がよさそうです。ピーマン号は、小さく周りをちょろちょろしている感じで子分のようです。これらに乗って祖父母が松山へ帰ってくるのかと思うとクスリと笑ってしまいました。それに「おがら」を近くのお店で買って準備万端です。「おがら」は、当館の学芸員のNさんが調べてくれたところによると麻なのだそうです。干した1メートルくらいの枝です。松山ではこれを焚いて迎え火、送り火とします。みんなそうするものかと思いきや、Nさんの東北の実家では、松の枝を使うとか。ところ変わればいろいろ異なるものだなと興味深く聞きました。きゅうりは足の速い馬に見立てられ、あの世から早く家に戻ってくるように、また、ナスは歩みの遅い牛に見立てられ、この世からあの世に帰るのが少しでも遅くなるように、また、供物を牛に乗せてあの世へ持ち帰ってもらうとの願いがそれぞれ込められているそうで、ゴーヤの場合どうだったかなと後になってちょっと心配になりました。
お盆になった頃、朝の開館準備をしているとご近所の方が「十三饅頭くださ?い」と来てくださったことがありました。以前ご来館の折に買い求めた十三饅頭のことを覚えていてくださって帰省のお土産になさるとのことでした。こんなふうにお饅頭やグッズのお買い物のみも可能ですので国道33号線を通られたときには、是非お立ち寄りくださいね。
展示室内の一六タルトの宣伝に出演する伊丹さんの松山弁を聞いていると小学生の頃 夏休みに祖父母の家で座敷の障子を閉めて妹や親戚と一緒に走り回っていて「これっ!つばえられん!!」と祖父に叱られたことなど懐かしく思い出されます。
写真は、前回ご紹介した金ゴマです。ぐんぐん大きくなって、小さな鞘が出来ました!この中にゴマが出来るようで楽しみにしています。
スタッフ:多胡
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